百の夜は跳ねて の商品レビュー
書評が酷かったので、どうなのかと思っていたけど面白かった。参考文献になっている「天空の絵描きたち」を読んでみたいが手に入らないもどかしさ。 自殺した人も死ぬための場所を探すときに空を見上げたのかな、というようなことが書かれていて優しい視点だなと思った。 平成くんと百の夜は〜の2冊...
書評が酷かったので、どうなのかと思っていたけど面白かった。参考文献になっている「天空の絵描きたち」を読んでみたいが手に入らないもどかしさ。 自殺した人も死ぬための場所を探すときに空を見上げたのかな、というようなことが書かれていて優しい視点だなと思った。 平成くんと百の夜は〜の2冊しかまだ読んでないけど、古市さんの小説は主人公が古市さんで脳内再生される。
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おばあちゃんが影ある人だし、主人公も色んな人にされるがままで断れない人なんだろうな。 でも、いろんな景色をみたくなるおばあちゃんの気持ちもわかるで。
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「格差ってのは上と下にだけあるんじゃない。同じ高さにもあるんだ」。高度200メートル。僕はビルの窓を拭く。頭の中で響く声を聞きながら。ある日、ふとガラスの向こうの老婆と目が合い……。境界を越えた出逢いは何をもたらすのか。無機質な都市に光を灯す「生」の姿を切々と描き切った、まったく...
「格差ってのは上と下にだけあるんじゃない。同じ高さにもあるんだ」。高度200メートル。僕はビルの窓を拭く。頭の中で響く声を聞きながら。ある日、ふとガラスの向こうの老婆と目が合い……。境界を越えた出逢いは何をもたらすのか。無機質な都市に光を灯す「生」の姿を切々と描き切った、まったく新しい青春小説。 ビルの窓清掃員が謎のお婆さんから大金を受け取って窓から部屋を盗撮する話。大人しそうに見える主人公なんだけど、高層ビルの清掃中に性行為に及んだりと大胆な一面も。こんな主人公やイカれた同僚が出てくるのだから、ド派手な物語になるのかと期待したのだけど、そのような場面は出てくることはなく静かに淡々と物語は進み、気がついたら終わってしまっていた…。感心したのは主人公が手土産を持っていったシーン。お婆さんが手土産に一切手をつけないという描写は、主人公とお婆さんの関係をよく表していると思った。盗撮犯に心は許さないよな。
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「この世界でも会えなかった人がたくさんいたように、死んでから会えるとは限らないでしょ。」 印象的だったセリフ。 死について書かれることが多い古市さんらしい言葉だった。
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- ネタバレ
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夜空をかっぱいでいく。無数の光が降り注いでいた。その光は、誰が生きている証でもあるし、誰かの終わりを弔っているようでもあった。どちらにしても、ひどく眩しい夜だと思った。
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色んな人がいて、色んな生き方がある。同じ世界なんだけど、ちょっと見方をずらした世界。なんとなく、全てを肯定しているように思えた本。
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もう少し盛り上がりがほしかったけど、淡々とした感じが古市さんっぽいなあと。 前作同様、固有名詞の使い方もグッとくるところが多くてさすがです。デサントの水沢ダウンとか。 主人公と同年代として共感できる部分も多かった。
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地球が丸いワケを「僕たちがあんまり遠くを見ないようにするため」と言ったところが好き。 最後に出てきた言葉だから印象に残ったのかも。淡々としていて、読むのは一瞬だったけど読みづらかった…
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図書館で借りたもの。 就活が全滅し、ビルのガラス清掃員になった翔太。ある日、窓を拭いていると、高層に住む老婆と目が合った。彼女がガラスに書き記した部屋番号を訪ねると、奇妙な依頼をされ…。 老婆との不思議な交流。 装画も古市さんとは、、すごいなー。
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