何様 の商品レビュー
6話構成。 「逆算」が特に印象的だった。 私は、つい最近まで何かのキッカケがないと行動できない病におかされていました。 キッカケ待ちの人生は、どこか退屈で何のためにキッカケを待っているのかもわからなくなり、ばかばかしくなりました。 「キッカケとか覚悟とかって、多分あとから...
6話構成。 「逆算」が特に印象的だった。 私は、つい最近まで何かのキッカケがないと行動できない病におかされていました。 キッカケ待ちの人生は、どこか退屈で何のためにキッカケを待っているのかもわからなくなり、ばかばかしくなりました。 「キッカケとか覚悟とかって、多分あとからついてくるんだよ」この言葉が私にとって大きな言葉となっています。 こうやって、また、この言葉をキッカケにしている矛盾にうんざりもしています。(笑)
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水曜日の...は単純にストーリーとして好きだった。 それでは二人組を...、むしゃくしゃして...と何様は、何者でも感じたけど、本当にこの朝井リョウさんが人の心のそういう表現しにくい部分をよく捉えているなと思わされる。晒したくないところを暴露された不快感もありつつ、わかってほしく...
水曜日の...は単純にストーリーとして好きだった。 それでは二人組を...、むしゃくしゃして...と何様は、何者でも感じたけど、本当にこの朝井リョウさんが人の心のそういう表現しにくい部分をよく捉えているなと思わされる。晒したくないところを暴露された不快感もありつつ、わかってほしくないけど分かってくれる人がいるのかというような、よく分からない安心感みたいなものを感じて、複雑な読後感。
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水曜日の南階段はきれい 澤田 日本史の教授 隆也 ベース。彼女と同じところに行きたいため私立ばっかり受験。 高田 ドラム。国立大学を受ける。 神谷光太郎 ギター・ヴォーカル。高校三年生。御山大第一希望。 荻島夕子 光太郎と同じクラス。階段掃除の子。光太郎に英語を教える。 それでは二人組を作ってください 理香 姉が婚約者の社宅で同棲を始めるため同居人を探している。 理香の姉 フリーエンジニア専門のエージェント会社勤務。 朋美 理香とほとんど同じ授業を受けてる。【留学経験者と留学希望者の交流会】で仲良くなった。 宮本 インテリアショップで働いている。 逆算 松本有季 鉄道会社の総合職に就職。経理部経理課に配属。四年目に不動産開発部業務管理課業務管理室に配属。 小池 有季の斜め向かいの席にいる。業務管理課に勤めて十五年以上の女性。 可純 有季の同期。事業推進本部。 早見 松本の三歳年上の男性。可純の婚約者。 沢渡 早見の同期。 牧野芽衣子 可純の六つ上のイトコ。スタイルブックが発売される。 きみだけの絶対 亮博 サッカー部。烏丸ギンジの甥。 花奈 亮博の彼女。 横山 大帝ジャーナルのライター。烏丸ギンジの記事を担当している。 むしゃくしゃしてやった、と、言ってみたかった 桑原正美 三十五歳、独身。人材コンサルで六年働いた後、マナー講師に転身。 栄子 正美の三歳下の妹。四年前に結婚し専業主婦。 裕輔 栄子の夫。実家は北海道。 遠藤 企業合同説明会に携帯を忘れ、正美に借りる。 田名部 遠藤の上司。 東郷晴香 正美の数ヶ月遅れで入ってきた女性講師。元ヤン講師として人気爆発。 瑞月 田名部の娘。 何様 松居克弘 ドゥ・バイ・ベスト(株)(通称DBB)の新入社員。ネットショッピングなどを運営している会社に就職。人事部。 浩介 克弘の大学の同級生。中高生向け教材を取り扱う企業に就職。 結唯 克弘の彼女。同棲している。スマートフォン用アプリを企画・製作・販売する会社に勤めてる。 君島 人事部。入社六年目で克弘の教育係。二十代の女性。 武田 DBBの採用グループリーダー。克弘の上司。
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朝井さんの何様。大学時代の就職活動を思い出した。受験する学生の気持ちも去ることながら面接官側の大人の気持ちも社会に出て働くと良くわかる。 本当に大事なことは、1秒でも誠実であること。何か大切な事をブレてはいけないなぁと改めてささりました。朝井さんの言葉は本当に絶妙に心にささり、い...
朝井さんの何様。大学時代の就職活動を思い出した。受験する学生の気持ちも去ることながら面接官側の大人の気持ちも社会に出て働くと良くわかる。 本当に大事なことは、1秒でも誠実であること。何か大切な事をブレてはいけないなぁと改めてささりました。朝井さんの言葉は本当に絶妙に心にささり、いつも良い読書時間だったなぁとおもいます。
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●まあまあかなあ…なんかこう、すっきりした読書後ではあんまりないような… ●オムニバスだから飽きないのは良い。 ●個人的には最後の若林の解説が良かったな…
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社会に出ることは大変だと思う、でも思ってるよりは普通のことなのかもしれないと思った。 それと同時に最低限のできることは頑張らなくてはいけないと思い直した。 わたしはどちらかと言うとブレーキが強い人間で、100ぱーじゃなくちゃいけないと思っているほうだ。だから本気の1秒を誠実と呼ん...
社会に出ることは大変だと思う、でも思ってるよりは普通のことなのかもしれないと思った。 それと同時に最低限のできることは頑張らなくてはいけないと思い直した。 わたしはどちらかと言うとブレーキが強い人間で、100ぱーじゃなくちゃいけないと思っているほうだ。だから本気の1秒を誠実と呼んでもいい、というのはとても勇気づけられた。
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各エピソードが非常に面白く、特に最後のエピソードは「何様」というタイトルにふさわしい。 しかし、人間の愚かさをえぐり出したり、社会背景に触れたりという点は前作より弱く物足りない人もいるかもしれません。
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何者 の裏話的なものでした。仕事ができるとは、就活で必要なスキルのことではなく、いろんな人と協働できるスキルなのかもしれない。結局は人とうまくやれるかってことかぁ、、
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一体、自分とは何なんだろう? 一体、この人は何だろう? 就活するなか 仕事をするなか 学校のなか いろいろな場面で問いをする 思ってたのと違う人や意外な一面を見たり。 生きていく中で、自分を演じたり、演じられたり。 そんな自分や相手って何? あの時のあの人はどう...
一体、自分とは何なんだろう? 一体、この人は何だろう? 就活するなか 仕事をするなか 学校のなか いろいろな場面で問いをする 思ってたのと違う人や意外な一面を見たり。 生きていく中で、自分を演じたり、演じられたり。 そんな自分や相手って何? あの時のあの人はどうなっただろう。 ふと考える。 何者から何様へ 何者は映画で見ただけだけれど、小説でも読んでみたくなったな。
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人の数だけ人生の顔がある。 就活について描いた、朝井リョウさんの話題作『何者』のアナザーストーリー。 『何者』に出てくる登場人物たちの語られなかった裏の物語が描かれます。 高校生のお手本のような恋愛な面もあれば、不倫まで多種多様な物語。 朝井さんらしく、希望と絶望の間で操られていました。 なんか高校生の恋愛ってすごくいいなと思えば、比較的真面目に生きてきた私にとって、 「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」はかなり共感できるところがありました。 真面目に生きてきたのに、つまらない人間って思われるの、なんなんでしょうかね。 下克上、逆転、常に先頭を走っていた人に追いついただけなのに。 とまあ、思うことはたくさんありますが、『何者』を読んだ方にはぜひこちらも読んでいただきたいです。
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