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何様 の商品レビュー

3.7

195件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    70

  3. 3つ

    72

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2022/04/05

何者 を読み終えたので拝読。 タクト視点から描かれていた「何者」が、この「何様」を読むことで群像劇に変わっていく。 何者で登場したタクトの周りの人や、画面の端に出ていたような人、ちらりと存在だけ把握した人、そういう人達の物語が描かれている。 光太郎やリカなど、「何者」でメ...

何者 を読み終えたので拝読。 タクト視点から描かれていた「何者」が、この「何様」を読むことで群像劇に変わっていく。 何者で登場したタクトの周りの人や、画面の端に出ていたような人、ちらりと存在だけ把握した人、そういう人達の物語が描かれている。 光太郎やリカなど、「何者」でメインキャラとして登場した人達なら直ぐに「あっ!」と気づくんだけど、サワ先輩やミズキのお父さん、面接で同席していた人…など、読み進めていく中で、中盤になってやっと「あ!!!!あの人か!!!」と「何者」と繋がるのがゾワッとした。 中でも、ミズキのお父さんが出てくる章が印象深かった…ただ1人最も傷つくであろう「娘」であるミズキ、のお父さん… 朝井リョウの小説を読むと「群像劇って面白いなぁ…」とどんどん引き込まれていく。 人って、周りから見ただけじゃ本当の姿って分からないし、誰もが「自分が主人公」の人生を歩んでいるんだもんな、という当たり前のことがとても面白く感じる。 発した言葉1つ、噂話、SNSの数行の文章だけでその人の全てが分かるわけ無いんだよな。 「何様」で1番印象深かった言葉は最後の1文にもあった、「本気の1秒」 本気でそう思った時間が1秒でもあれば、それは誠実なんじゃないの? 私もそれを大事にしたいなぁ… ある程度順応しなきゃ行けないものはあっても、本気の1秒は削りたくないな

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2022/03/18

『何者』が好きだったので読んでみました。 『何者』の登場人物や、関連する人達が出てきて面白かった。 理香と隆良の印象が違った。 『何様』の、面接官側のお話では、ちょっと嫌な感じだなと思ってた人が、「たった一秒の本気も誠実のうちだと思うよ」という言葉で少し好きになった。

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2022/03/17

2日間で一気に読み終わった。 登場人物に共感できないことが多かったけれど 社会人になった時にまた読んでみると 感じ方が変わるかもしれないなと思った。

Posted byブクログ

2022/01/15

何者から時間を空けず。何様。評価される側からする側へ。 もやもやが、ここで少しだけど、晴れたような気がする。個人的に、コウタローの話がほっこりして、なんて素敵な恋なんだ、と思ってしまった。と同時に、やっぱり彼は物語の主人公でいるんだな、と何者から続いて実感した。結局、人生誰でも主...

何者から時間を空けず。何様。評価される側からする側へ。 もやもやが、ここで少しだけど、晴れたような気がする。個人的に、コウタローの話がほっこりして、なんて素敵な恋なんだ、と思ってしまった。と同時に、やっぱり彼は物語の主人公でいるんだな、と何者から続いて実感した。結局、人生誰でも主人公だし、脇役なんだけど、マインドひとつで変わるんだよなーと。 解説の若林氏良かった。

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2022/01/06

何様 本気で向き合っている人だけが見ている景色があり、その人からすれば目の前のことから距離をとり、斜に構えている人をみるとイライラしてしまうのだろう。ただずっと本気じゃなくていい、1秒からだけでもいい。それが言いたかったのかな。

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2022/01/17

何者のアナザーストーリーと、面接官側の葛藤を描いている。朝井さんはリアルな心理描写を描くのが上手すぎる。

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2021/11/24

何者を読んで良かったから購入。何様は章ごとに主人公が変わるといった感じだった。何者と比べると少し物足りなかった。

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2021/11/14

 本書は6つの短編ストーリーから成り立っています。そのそれぞれは時間軸も登場人物も終わり方も違っていたので、1冊で6つの味が楽しめました。  本当に全て全く異なる結末になり、ハッピーエンドもあればバットエンドもありました。そして本書の特徴だと私が感じたのは、ハッピーエンドもバッ...

 本書は6つの短編ストーリーから成り立っています。そのそれぞれは時間軸も登場人物も終わり方も違っていたので、1冊で6つの味が楽しめました。  本当に全て全く異なる結末になり、ハッピーエンドもあればバットエンドもありました。そして本書の特徴だと私が感じたのは、ハッピーエンドもバットエンドも自分の人生に起きてもおかしくないリアルな悩みだったことです。そういった意味ではホラー小説よりも「怖さ」はないですが「恐ろしさ」は高く感じました。  本書を読むにあたり「しまった!」と思ったことがありました。それは登場人物の境遇がわからなくなったことです。本書は「何者」の続編であり、本書の登場人物の境遇がわかるとより楽しめます。  最初の3編まではメインの登場人物なので伏線回収を楽しめましたが4編は瑞月の父が登場し、最後に至っては拓也の面接にいた人です。もはや最後は解説を読まないと誰が主人公になっているか、わかりませんでした。

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2021/11/13

何者のアナザーストーリー。 何者は映画で視聴しただけで、詳しい人物関係などは曖昧だった。 正欲で衝撃を受けたが、朝井さんの作品は人が内に秘めている苦悩の表現の仕方がすごいと思う。

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2021/10/29

朝井リョウさんの作品、何様。何者を読んでから随分と時間がたってしまったから、ああそういえばあんなシーンもあったっけかみたいな感じで少しフワッとした感じで前作「何者」との共通点を探したりしていた。 物語はとても面白かった。いろんな立場の人たちが短編小説でその時の心情をふかぼっていく...

朝井リョウさんの作品、何様。何者を読んでから随分と時間がたってしまったから、ああそういえばあんなシーンもあったっけかみたいな感じで少しフワッとした感じで前作「何者」との共通点を探したりしていた。 物語はとても面白かった。いろんな立場の人たちが短編小説でその時の心情をふかぼっていく。何者に出てきた人たちを凄く多面的に見て、いってしまうならば桐島部活辞めるってよと同じようにいろんな方向から何者と関係していた人たちにライトが当たる。 それぞれに感じてるところ、見てるところ、刺さるところ、色々とちがくてそれが面白かったけど、個人的に何様はとても刺さった。 本気の一秒。本気の瞬間、たまに嘘臭いなと感じてしまう自分の生き方でも、一瞬でも本気に思う部分があるならそこをおしてあげようって、そう思える短編だった。読み返すと思う

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