1,800円以上の注文で送料無料

何様 の商品レビュー

3.7

195件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    70

  3. 3つ

    72

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2023/08/23

「何者」と題名が似ていたので買ってみた一冊。 「何者」と関連する小説でした。知らなかった。 スピンオフみたいな話でした。 「何者」の内容がうる覚え こんな名前の人物いたな、何やってた? こんな感じだからなんとなく話に入り込めない。 6つの短編 逆算の話の最後の一行が良かった...

「何者」と題名が似ていたので買ってみた一冊。 「何者」と関連する小説でした。知らなかった。 スピンオフみたいな話でした。 「何者」の内容がうる覚え こんな名前の人物いたな、何やってた? こんな感じだからなんとなく話に入り込めない。 6つの短編 逆算の話の最後の一行が良かった。 主人公の悩みも吹っ飛んだんではないか? 何様の話の後半、上司の話は良かった。 本気の一秒が最初の一歩のような言葉 ためになる言葉があった小説でした。

Posted byブクログ

2023/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「何者」を読んだ流れで、この作品を手にした。特に印象に残ったフレーズをまとめる。 ・なにかやらなきゃいけないときに、その瞬間に覚悟できてるやつなんて、そんなにいないって。皆、後から、あのときああだった、こうだったって、きっかけや覚悟を後付けしてるだけなんだと思うよ ・きっかけとか覚悟とかって、多分、あとからついてくるんだよ ・結局自分がかわいくてしかたがないから、自分だけはカッコ悪くなりたくないから…恥ずかしい姿を見せられるほど、信頼できた人がいないんです ・不誠実な顔をして通り過ぎていったあらゆる出来事の中にも、本気の一秒は、あったのかもしれない。 「何者」の登場人物や、登場人物と接点のある人々の物語。それぞれの登場人物がどんなことを考えていたのか、背景を知ることができて深みが増す。 私の中で特に印象が残ったのは、3話目。「きっかけとか覚悟とかって、多分、あとからついてくるんだよ」という言葉。 社会人になって、自分で決断しないと人生のフェーズが変わらない、進まない、ということを実感している。だからこそ、自分で決断しなきゃダメだよなってシーンが多すぎて、気後れしてしまう。 みんなどうやって決断してるんだろうって思うことがある。 決断には覚悟がいるけど、その覚悟を自分の中でしっかり腑に落ちて納得して決断してる人って、実際そんなにいないよ?と自分に再度問いかけてくる。 だから多少はいきあたりばったりでも、こんなんでいいの?ほんとに大丈夫?ってちょっと不安でも、そうしたいなら、踏み出してみようぜ?やってみなきゃわからんやん、でも実際、結構やってみたらできるで!って、不安になった時は自分の背中を押したい。 もっと自由に生きてみたい、という気持ちがふわりと蘇った小説でした。

Posted byブクログ

2023/08/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何様。何様なんだろうと思うことはよくある。ぼくも人を採用する仕事をしているからだ。 周りの年上の方々にも何様なんだろうと思うこともよくある。同じ会社に何年も勤めていただけなのに、あの人はなんかちょっと...とか言って不採用にする。誰が何様のつもりで言ってるんだろう...そうよく思うのだ。 かく言うぼくも何様なのだろう...と堂々巡りである。 元々そんな人間ではなかったのに、さっき手に取ったものを振りかざしているだけなのに、自分を含め、こんな人たちが人を選ぶ立場でいいのか、何様の主人公のように考えていた。 しかし君島の言葉で胸がスッとすく思いになった。 こんな一言と出会うのが好きで、何かの正解を見つけるために、本を読むのが好きなのかもしれない。 「その人を想ったり、その人のことを考えた本気の1秒、その一瞬が確かにあるのなら、それは誠実のうちに入れてあげていいんじゃないのか。」 このような言葉だった。 ありがとう。と思った。 解説の若林さんも書いていた。本気の1秒を守るためなら、本気じゃない仕事も本気でする。 それでいいんだと思えた。 ぼくは本を読んでいて、それでいいんだ、自分は自分のままで、思ったままの気持ちで、正直でいいんだ、そう思える瞬間が好きである。 朝井リョウさんの本は、そう思わせてくれることが多い。だから大好きなのだ。 苦しみ悩んでいる人に向けて、それでいいんだよ、と手を差し伸べてくれる作家さんに感謝しているし、これからもどんどん見つけていきたい。 もちろん、朝井リョウさんの本は、逐一、人生のバイブルたちとして、これからもずっと、読み続けていきたい。

Posted byブクログ

2023/07/31

23/07/30読了 逆算、終わりかたが可愛くて好き。 きみだけの絶対、拾い上げるものが違うことに気づける高校生、えらい。

Posted byブクログ

2023/06/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何様が本当に何様って感じだった。就活生の頃は人事部の方に対してすごく大人で親切で媚を売る対象だったけど、会社に入って数年経った今は大したことないただの組織の一員。自分の立場によって、相手への印象や態度を変えるのは仕方がない。人事部からしてもたくさんいる就活生を上から目線で選ぶのは仕事としてやっていると当たり前のことになってしまうんだろうなと思った。 ・組織の一番上か、一番下でない限り、仕事とは、立場の違う人と人の間に存在する。その中であらゆることを、どちらの気分も害さないように調整できる能力、それこそが仕事ができる能力なのではないだろうか。

Posted byブクログ

2023/05/23

 これまでに構築した足場がぐらつきアイデンティティを喪失することによる内面の葛藤を描いた作品。  生きていると、不思議なことに、こんなことをしていいのだろうかと思うことは幾度かある。自分にそれをするだけの資格があるのかと自己嫌悪に苛まれるのだ。その感情はまさしく「何様」なのだろう...

 これまでに構築した足場がぐらつきアイデンティティを喪失することによる内面の葛藤を描いた作品。  生きていると、不思議なことに、こんなことをしていいのだろうかと思うことは幾度かある。自分にそれをするだけの資格があるのかと自己嫌悪に苛まれるのだ。その感情はまさしく「何様」なのだろう。  親になる覚悟のない者が突如として子を授かりあたかも元から親であったかのように振る舞う。選ばれる側だった人間が嘘で取り繕った動機を振りかざし選ぶ側へと回る。  自ら何かを成し遂げたわけでもないのに、したり顔で偉そうにふんぞりかえる。我々はそう言った人物を見て一様にこう思うのだ。「お前、何様だよ」と。  その矛先は他人だけではなく自分にも向けられる。学生を卒業すると、社会の荒波に揉まれて、若者特有のエゴが削られてゆく。エゴが削られると自分の矮小さが浮き彫りになる。そしてこれまでに自分が積み上げてきたものが一気に崩壊する。  この瞬間に我々はいかに自分が「何様」であったのかを自覚するのだ。  デリカシーのない人間はこの感覚が鈍いように感じる。年増を重ねただけの人間が偉そうに説教を垂れる。しかし、悲しいかな、社会はそのような人ばかりを望んでいるらしい。物事を強く断言してくれる人に我々は惹かれるのだ。  天才はその突出した才能で「何様、俺様、お殿様」みたいになれる。しかし凡な我々はどうしても「何様」気取りにしかなれない。そして若者の自己肯定感は社会に出たタイミングで露わになったその事実にフルボッコにされる。しかし、「何様」気取りをしていたどこか一瞬にでも本気で取り組んだ瞬間もあるはずであると筆者は言う。コンマ0.何秒にも満たないその瞬間を大事にして拡張していくことに救いの道を見出すことができる。 「何様」は一つの通過点に過ぎないのである。  さて、私もこの本の感想を「何様」のつもりで書いているのだろうか。

Posted byブクログ

2023/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集だが、いずれも前作の"何者"の登場人物絡みのスピンオフ作品となっている。 光太郎が出版社に入ってまで追いたい女の子の話はなかなか素敵だった。そのまま、その後も知りたい。 "それでは二人組を作ってください"では、理香の要領が悪かったり発言が弱くて、それで損や失敗をしていて、過去の自分を見ているようでイライラした。何でも言った者勝ちという現実を悟って、頑張って欲しい。 "逆算"が、そんな見方もあるっちゃあるなと、嫌な見方だけど覚えておこうと思った。

Posted byブクログ

2023/04/01

「何者」に続く第二弾。「何様」を読んだ。短編構成となっており、一つ一つのつながりはない。「本気の1秒大切にしたい」と言うワンフレーズが良かった。内容は面白いような面白くないような、パッとしない作品でした。 何者は、就活生を対象に書かれていたが、今回は面接官の観点でも書かれていた。

Posted byブクログ

2023/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『何者』の登場人物達のスピンオフ的な短編集。 個人的には理香と隆良の馴れ初めを書いた「それでは二人組を作ってください」が印象的でした。 友達ですらない宮本に同棲の話を持ちかけるしかない、理香の上手く友達と付き合えないような性格が哀れに思えました。

Posted byブクログ

2023/02/16

『本編で語られなかったサイドストーリー』 直木賞を受賞した「何者」のスピンオフ作品で、短編を6話収録。時間軸でいうと本編の過去と未来の両方が描かれており、続編のように楽しめる作品です。 特に光太郎が出版社に就職するきっかけとなったエピソードは、キュンキュンしてすごくよかった。...

『本編で語られなかったサイドストーリー』 直木賞を受賞した「何者」のスピンオフ作品で、短編を6話収録。時間軸でいうと本編の過去と未来の両方が描かれており、続編のように楽しめる作品です。 特に光太郎が出版社に就職するきっかけとなったエピソードは、キュンキュンしてすごくよかった。本編では深く触れられずにモヤっとしたままだったので、原作ファンにとっては嬉しい一冊。ギンジやサワ先輩も登場します。 光太郎のように夢を大きな声で語ることもすごいが、自分の中で大切に育てるのもまた美徳。優等生として生きてきた人が損をするエピソードも気持ちはすごくわかる。朝井リョウさんの世界観は残酷でもあるけれど、リアルに近くて好きだなぁ。 <収録エピソード> ・光太郎の恋(過去) ・理香と隆良の出会い(過去) ・社会人になったサワ先輩(未来) ・烏丸ギンジのその後(未来) ・優等生な瑞月の父親(過去) ・眉毛カッターの就活生のその後(未来)

Posted byブクログ