ストーカーとの七〇〇日戦争 の商品レビュー
「飼い喰い 三匹の豚とわたし」などの著作がある内澤は、小豆島に移住しヤギと暮らしていた。Yahoo!パートナーを通して付き合うようになった男性は、内澤の言うことを聞き入れず、仕事中に何度もメッセージを送り、電話をかけ続けてきた。別れようとすると、嫌がやらせが始まった。警察に相談す...
「飼い喰い 三匹の豚とわたし」などの著作がある内澤は、小豆島に移住しヤギと暮らしていた。Yahoo!パートナーを通して付き合うようになった男性は、内澤の言うことを聞き入れず、仕事中に何度もメッセージを送り、電話をかけ続けてきた。別れようとすると、嫌がやらせが始まった。警察に相談すると、知ってる名前は偽名であることと、前科があることを知る。被害届を出したりして、さらに彼を激昂させるのは怖い。どうしたら良いのか・・・ 週刊文春で連載されてるときにたまに読んでいて、単行本にならないかなと思っていた。 警察とどういう会話をするのか、どう対応してくれるのか、弁護士はどうか、あるいは他の行政機関はどうなのかを、リアルに、そして読みやすく書いてくれている。(不謹慎かも知れないけど)超面白本だった。 警官も検事も弁護士も、玉石混交。優秀な人もいるし、そうでもない人もいる。国家資格を持ってるから、全てを任せられるとは限らないと知った。 まさか自分がストーキングされるなんてことがあるわけないと皆思ってるだろうけれど、自分がストーカーになることだって充分あり得るとも知った。
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ストーカー規制法にこの本がきっかけで良い変化があるとしたら内澤旬子さんのおかげです。被害者よりも加害者に有利な環境を変えるべく出版されました。一冊でも多く売れて世の中が良くなるようになりますように。縦割り行政が優先なので早く人権が優先されるようにならないかな。息つく暇もない展開で...
ストーカー規制法にこの本がきっかけで良い変化があるとしたら内澤旬子さんのおかげです。被害者よりも加害者に有利な環境を変えるべく出版されました。一冊でも多く売れて世の中が良くなるようになりますように。縦割り行政が優先なので早く人権が優先されるようにならないかな。息つく暇もない展開で一気に読んじゃいますよ。内澤さん、ご無事で!!
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- ネタバレ
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いやぁすごい。急にトラブルに巻き込まれる怖さが、読んでるだけの私にまでじりじり迫ってくる。 日本における被害者救済の弱さや警察や裁判所の横の連携のなさ。相手が何かしでかさないと対応策をとれないことに「犯罪者を一人増やすことで、一体誰が得をするというのだろう」と内澤さんが憤るのもうなずける。ゴネたもん勝ちで相手にお金がなければ違約金も取れないなんて、そりゃ理不尽すぎる! ともあれ、(端から見たら)冷静にチクチクと対処していく内澤さんが時に危なかしくて、逮捕を目指す警察に「困ったことに内澤さんのやりとりを見るとあんまり怖がってないんですよね~」って言われちゃうのも失礼ながらちょっと笑ってしまった。
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加害者の前科や今の居住地とかは個人情報で守られるのに、被害者は引っ越したり見つからないように目立たないようにビクビク暮らさないといけないことの不条理。もし自分が被害者になったらどのようにしたらいいのか、内澤さん自身今から考えるとこうすればよかったということを教えてくれています。恐...
加害者の前科や今の居住地とかは個人情報で守られるのに、被害者は引っ越したり見つからないように目立たないようにビクビク暮らさないといけないことの不条理。もし自分が被害者になったらどのようにしたらいいのか、内澤さん自身今から考えるとこうすればよかったということを教えてくれています。恐怖心はまともな思考や決断力を奪うこともよくわかりました。
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【ありふれた別れ話が地獄の日々の始まりだった――】交際八カ月の相手に別れを切り出した途端、男は豹変。執拗なメール、ネットでの誹謗中傷……恐怖の神経戦を描くリアルドキュメント。
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