あのこは貴族 の商品レビュー
まだ見てないけど、映画が高評価なのを聞いて興味持ちました。小説は期待以上。 美紀が言うように女性は分断されるのが現実かもしれないけど、逸子が思うみたいに理想だとしても粘り強く連帯を大事にしたい。シスターフッド万歳。
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映画鑑賞後に読みました。映画とはまた違う、女の人の潔さ、強さを感じました。 文章もクセがなくて読みやすい。知ることもたくさんあった。 映画はラストシーンが素敵なので是非。
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裏表紙にアラサー女子たちの葛藤と解放を描く傑作、とあったけどまさにそう。 自分の生まれ育った環境と同じ、いわゆる”ハイクラス”な人間としか分かり合えないと感じながら婚活するお嬢様と、”ハイクラス”な男と庶民的な自分とでは結婚に繋がることはないとわかっていながらも薄々と期待しなが...
裏表紙にアラサー女子たちの葛藤と解放を描く傑作、とあったけどまさにそう。 自分の生まれ育った環境と同じ、いわゆる”ハイクラス”な人間としか分かり合えないと感じながら婚活するお嬢様と、”ハイクラス”な男と庶民的な自分とでは結婚に繋がることはないとわかっていながらも薄々と期待しながらズルズルと交際を続ける女。 都会育ちの女と田舎育ちの女、貴族と庶民といった構成にみえるけど、読みきってみるとそこの違いを感じさせないテーマ、自己肯定感について書かれていることに気がついて面白かった! 自己愛がテーマだと気づく前から、自分みたいに何もできない人間は結婚すれば幸せになれると漠然と考える華子に対して、私の中のqueer eye脳がgirl, it’s all about self love!finding who you truly are!と主張していたので彼女たちが「今の自分が好き」と生き生きするようになってyassssss!と心の中でガッツポーズしてました。 終盤の逸子と美紀の畳み掛けトークがめっちゃスカッとした。周りで結婚していく人が増える中で先のことが見えなさ過ぎて怖くなる気持ちだとか、ママ友は怖いぞーって子供産んでもないのに脅かされたり、嫁と姑は絶対に仲が悪いとか、そうじゃない例もいっぱいあるのに世の中では女同士を分断する価値観がある話だとか、、二人に混ざって話したくなった。 華子と美紀をみていると狭い価値観の中で生きている人がいるのは都会も田舎も変わらないんだといつことに気付かされる。それがいい悪いとかじゃなくて、それが心地いい人もいればそうじゃない人もいる。
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生まれた境遇、住む世界でこれほどまでにも違うのか。 日本特有の世襲や財閥という世界も、実際あると考えるとぞっとした。 対照的な2人の女性は会うべくして会った。同じ土地に人が住みつくことで生まれる閉塞感とまったりとした居心地の良さを部外者として客観的に観察する美紀。保守的で守られて...
生まれた境遇、住む世界でこれほどまでにも違うのか。 日本特有の世襲や財閥という世界も、実際あると考えるとぞっとした。 対照的な2人の女性は会うべくして会った。同じ土地に人が住みつくことで生まれる閉塞感とまったりとした居心地の良さを部外者として客観的に観察する美紀。保守的で守られてはいるが与えられた狭い世界を窮屈と感じる華子。 自分で自分を肯定できる世界へ。今現実社会での男女の格差や概念においても表面的、上っ面な取組で終わらないでほしいと感じた。
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女性の生き方みたいな括り方で変な色眼鏡かけずに男性にこそ読んで欲しい、、、! 東京という集合体をうまく使いながら、自立と他者との関わり合いを見つけていく道のりをしっかり表現してたのがよかった◎
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上京組として「美紀のしんどさ、わかる」と感じる部分もあるし、華子の息苦しさもまた伝わってくるから、第1〜2章を読んでいる間はなんだか私自身まで苦しくなってくるような感覚だった。読みやすい文章でするすると物語に引き込まれていくから、尚更。3章、対立するのでも仲良くなりすぎるのでもな...
上京組として「美紀のしんどさ、わかる」と感じる部分もあるし、華子の息苦しさもまた伝わってくるから、第1〜2章を読んでいる間はなんだか私自身まで苦しくなってくるような感覚だった。読みやすい文章でするすると物語に引き込まれていくから、尚更。3章、対立するのでも仲良くなりすぎるのでもなく、それぞれが歩き始める感じがいいなと思った。分断は存在するけど、私は分断されたい訳じゃないんだ、とは思う。
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映画を観て原作が気になり読みました。 私は東京出身の庶民ですが、部分部分で華子の気持ちも美紀の気持ちも共感できるところがありました。 印象に残っているのは相楽さんと美紀がホテルのラウンジで話している場面。 シスターフッドが成り立てば素晴らしいけれど、現実はそう簡単ではないよね...
映画を観て原作が気になり読みました。 私は東京出身の庶民ですが、部分部分で華子の気持ちも美紀の気持ちも共感できるところがありました。 印象に残っているのは相楽さんと美紀がホテルのラウンジで話している場面。 シスターフッドが成り立てば素晴らしいけれど、現実はそう簡単ではないよね。 「女性同士が分断されるような仕組みになっている」という美紀の台詞があったと思うのですが、『ナイルパーチの女子会』にもそんな台詞が出てきたような。 女性はホモソーシャル社会のなかで自分自身が「庇護される」、「評価される」対象であるという前提を否応なしに刷り込まれながら大人になっていきます。 そうなると、男性を評価者として認識し自分以外の女性を敵のように感じてしまうことがありますが、まずはこの社会がそんな仕組になっていることに意識を向けることが第一歩なのかもしれません。 現実は複雑だけれど、他人の呪いにとらわれることなく自由に生きられたらいいですね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画を観て、答え合わせ的に読んだ。 最後、幸一郎にとって、美紀はどんなふうに見えていたのかが明かされて、これを美紀が聞いたら、とじんわり感動した。この部分は、映画にはないカタルシスだ。 美紀は陰ながら劣等感と闘って背伸びして、なんとか乗り切ってきた苦しい時期があったのを私たちは知っている。けれど、結果、生き残り、自分を活かした活動をしているし、周りからも認められているようだ。ほんとうによかったなぁ。 華子は、自分の足で立って歩き出し、世界が広がった。彼女と一緒になって、ようやく呼吸が出来た気がした。 冒頭では華子が、ラストでは美紀がタクシーに乗るシーンで締め括られる。映画にはなかった対照的なシーン。対照的ではあるけど、時の流れを思い出してみると、冒頭では2人とも生き方に迷っていて、ラストでは生きやすさを掴み始めている。 清々しい終わり方だった。 映画の配役そのままをイメージしながら読めたのも楽しかった。
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さっぱりした女性ってステキだなぁ そうじゃない実情は胸の内にしまって、 他に当たらず、賢くて、それでいてその人だけの魅力を放っている女性ってなんてステキなんでしょう、、! 読んでいて、東京女子図鑑を思い出しました。 誰しも他への憧れはあるもので、 自分の心に素直にあることは...
さっぱりした女性ってステキだなぁ そうじゃない実情は胸の内にしまって、 他に当たらず、賢くて、それでいてその人だけの魅力を放っている女性ってなんてステキなんでしょう、、! 読んでいて、東京女子図鑑を思い出しました。 誰しも他への憧れはあるもので、 自分の心に素直にあることは難しいけど、素晴らしいことですね 他と比べずに、自分の幸せを実感できる人生でありたいものです
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前半はゆっくりのペースで見てたけど途中からのめり込んで止まらなかった〜 ミキもハナコも相良さんも、みーんな幸せになろうね
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