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彼女たちの場合は の商品レビュー

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89件のお客様レビュー

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    27

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/07/12

れーなの無邪気さ。いつかの気難しさ。 広いアメリカのあちこちの土地で出会う素敵なひと、もの、空気。 まるで2人と一緒に旅している気分になれる。 楽しかったね!チーク!

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2023/04/12

50代の自分には高校生の話に共感できるところがなかった。親の視点で何かしら感じるところがあればよかったが、それもなかった。思いきっていつもの世界から飛び出したいという願望がある人にはおすすめかもしれない。 話の展開もつまらなかったので、途中でやめた。

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2023/02/23

行きあたりばったりで旅をする従姉妹。 姉妹ではなく従姉妹というのがなんともいい関係性だったな。 性格反対の2人がああでもないこうでもないと言いながら、でもお互いのことを思いやって旅を進める。 静かに見守るような温かい気持ちで読了。ほっこり。

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2023/01/03

従姉妹の逸佳と礼那のアメリカ紀行小説 礼那の自由で人懐っこくて恐れないさまは、小説にでてくる逸佳と同様、羨ましいなと思う面が多々あった。 人見知りとか社交的以前の、心のありようの違い、という表現は、あるなあと思わせるもの。 とはいえ、大胆な行動力と旅を通じて成長する逸佳もまた...

従姉妹の逸佳と礼那のアメリカ紀行小説 礼那の自由で人懐っこくて恐れないさまは、小説にでてくる逸佳と同様、羨ましいなと思う面が多々あった。 人見知りとか社交的以前の、心のありようの違い、という表現は、あるなあと思わせるもの。 とはいえ、大胆な行動力と旅を通じて成長する逸佳もまた素敵。 長いなあと思うし、幼い2人を見守るよりは、もっときらきらした世界が好きだなとは思うけど、たまにはいいかもと思うお話しでした。

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2022/10/02

自分がよそ者だ、ここの人間ではないのだと肌で感じる瞬間についての場面が素敵だった。 その瞬間が私は嫌いではないなと改めて自覚。 長い旅の中で、れーなといつかがいつも二人そのままだったのがとても良かった。 表紙のスズメも控えめなゴールドも、とても愛らしくて好き。

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2022/09/27

特にナッシュビルでの日々がお気に入りです。 気持ちいい冬の朝、動き始めた街を総合しながら読みました。 性格が違う2人の感じ方も違っていてとても面白かったです。 チーク!

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2022/08/30

彼女たちは旅に出たと言っているが、親からしたら家出だ、しかもホテルに泊まりカード使い放題(途中で止められるけど)何だかなぁ、、、と思いつつ読む。 でも、もし、私も10代でそれが出来る環境だと、やってみたいかも、と読み進めるうちに段々と変わってきた。 何より彼女たちの楽しそうなこ...

彼女たちは旅に出たと言っているが、親からしたら家出だ、しかもホテルに泊まりカード使い放題(途中で止められるけど)何だかなぁ、、、と思いつつ読む。 でも、もし、私も10代でそれが出来る環境だと、やってみたいかも、と読み進めるうちに段々と変わってきた。 何より彼女たちの楽しそうなこと! 小さなワクワクがいっぱい! 列車の車両100も連なってたら、私も毎回数えたい! 彼女たちは、言いたいことを言うし、言えなかった時は、言わなかった理由を理解していて気持ちがいい。 それは自分の感情に正直だ。 印象に残ったのは、旅の終盤に玲那が言う言葉。 「たとえばこの朝がどんなにすばらしいかっていうことは、いまここにいない誰かにあとから話しても、絶対わかってもらえないと思わない?」 「誰かに話しても話さなくても関係なくて、なにもかも自動的に二人だけの秘密になっちゃうんだよ?すごくない?」p453 大切な瞬間が存在するという素晴らしさに。 そういや私にも忘れていた瞬間はいくつもあるなぁと、思い出させてくれた。 最後に「おもしろかったね」 「うん、おもしろかった」と、終わる。 私も!「うん!面白かったよ、読書の旅!」

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2022/08/19
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※このレビューにはネタバレを含みます

好きです(*^^*) 秋の夜長、読みふけりたい本見つけました。 (今は残念ながら夏ですが、笑) たまにつまらない小説はセリフだけ読んで 描写はすっ飛ばすんですが、これはもうそこここに 江國さんワールドが°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖° 久々の江國香織さん。 あーほんと好きだなぁってしみじみしてしまいました。 終わりが来てしまうのが、いつかちゃんとれいなちゃん同様、私もイヤで(笑)最後はゆーっくりページをめくりました。 風景が目の前に浮かび、私も一緒に旅をしている気分でした。のびのびしているれいなちゃんに、閉塞感?も感じるいつかちゃん。 今しかないこの10代のきらめく感覚の中、 旅が出来るって、どんなに素敵なことだろう、 とこちらもドキドキわくわくしながら読みました。 もし親だったら、それどころではないですが(笑)。 Open HeartにはOpen Mindな人がまわりに やってくるんだというのは本当ですね。 続きが読みたいな~ 求む!キャンピングカーで第二弾!

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2022/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

内向的な19歳の大学生「イツカ」と、奔放で明るい14才の従妹「レイナ」の二人が、アメリカを旅する物語。イツカはちょっと生きづらさを抱えたような、繊細な性格で、日本の学校になじめず(?)父の妹(叔母)の家に下宿して大学に通っていたようだが、ある日、学校に通わなければならない従妹を連れて、家出同然に旅に出てしまう。二人はちゃんと計画をして、携帯電話の電源もOFFにして、自分たちで見知らぬ土地を転々とするのだ。 二人は正反対の性格なのに、一緒にいることがとても自然な感じでほほえましい。「気の合う友達」というものも、実はこんな感じなんじゃないかな、と思った。決して性格が似ているわけではなく、どちらかの足りない部分をどちらかが補っていたり。どちらかの美徳(というほどでもなくてもちょっとした可愛らしい部分)を、どちらかが「自分にないもの」として、とても愛おしんでいたり。 預かった姪っ子が、我が子を連れ出して危険な冒険をしようとしている!という立場に置かれた夫婦は、もちろんパニックになるのだが、父と母とでは、対応が異なる。母親の方は、無事を知らせる絵葉書が届き始めると、心配しながらも娘たちを応援したいような心もちになってくる。父親の方は、妻が平然としているのが許せないし、妻の兄の子(義理の姪)であるイツカのことも許せない、イツカの両親の責任も追及したい。イライラする。当然、夫婦の間に溝が生まれる。 小説はめまぐるしく、主語がイツカ、レイナ、レイナの父、母、イツカの父、とどんどん代わりながら進んでいく。題名が「彼女たちの場合は」なので、「彼女たち」がどんな結末を迎えるのか、そもそも「彼女たち」とはイツカとレイナのことなのか、その母も含まれるのか、などとドキドキしながら読み進めることになる。 ヒッチハイクなどを交えた未成年の少女二人の旅なので、危険も伴うし、もしかしたら大事件に巻き込まれるかもしれないのだ…。 しかし小さな事件や、ちょっとした危険もありながら、二人は順調に(?)旅を進めていく。その少々の緊迫感、ゆく先々で出会う小さな感動、繊細なイツカの心の動きが、とても愛おしく感じられる。読みながら、二人を応援したくなってくる。 劇的な展開がないのに読み応えも感動もある、良い小説でした。

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2022/07/29

礼那と逸佳のアメリカ横断ロードムービー。 14歳と17歳。 凄い、凄い小説だ。 ドッカーンと面白い場面があるわけでも無い。 淡々と場面は転換していく。 それでも長く滞在する街は何かある。 なにがしかのイベントが発生する。 普段の生活に発生する細やかなイベント。 若いくせに2人はし...

礼那と逸佳のアメリカ横断ロードムービー。 14歳と17歳。 凄い、凄い小説だ。 ドッカーンと面白い場面があるわけでも無い。 淡々と場面は転換していく。 それでも長く滞在する街は何かある。 なにがしかのイベントが発生する。 普段の生活に発生する細やかなイベント。 若いくせに2人はしっかり自分というものを持っていてイベントを乗り越えていく。 未成年の2人だから親にクレジットカードを止められたら話はお終い。 誰でもそう思う。 ところが、其処から話は俄然面白くなるのであった。バイトで生活費を稼ぐのだが、アメリカって凄い。それに尽きる。 またまたイベントが発生して追われるように街を出るのだが、2人で生活を築いた自信からか、すっかり大人びた2人。 バイトで稼いだお金が尽きる頃に漸く家に帰ってくるのだが、文章の中に2人の未来が少しだけ、ほんの少しだけ描かれていて、とてもホッとする。読後感は最高。読んで損はない。

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