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少女葬 の商品レビュー

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65件のお客様レビュー

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2022/09/12

最下層が集まる家。 二人の違いが何だったか問われると始まりは少しの違いだったろうが、その差は埋まる事なく広がってしまった事だろうか。 一つ屋根の下でも管理する者がいれば、歪な関係もなりたってしまうのかもしれないな。

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2022/08/15
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400ページくらいからの視点が目まぐるしく変わりながらの対比描写は凄まじいものがあった しかし万人に勧められる小説ではない

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2022/08/09
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最初から最後までずっと陰鬱で どうしようもない理不尽さが まとわりついてくるような作品だった 拷問の描写がリアルで胸糞悪い気持ちに なるけど読む手を止められないかんじ。 きっと現実にもどうしようもない親に 悩み家出して劣悪な環境で過ごす未成年者は たくさんいて、 その中にもどんどん落ちていく人、 いい人に出会って自分で決断し 努力し幸せに暮らして行ける人、 そこの違いは本当に少しで それはフィクションの世界だけのことでなく 私たちの日常そのもので…… 私も毒親に悩まされ疎遠になっている身なので 感情移入してしまう部分もあり 人生の選択を後悔しないように しっかりしていけるといいなと思いました

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2022/07/17
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はじめと終わりの拷問の描写が辛すぎる。。 最後まで、綾希か茉美か、被害者がどちらかわからず、きっとまみだろうと思いつつも何が起こるかわからないからヒヤヒヤした。 中盤の、貧しいながらもひたむきに生きていく二人の女の子にとても引き込まれた。 後書きもとても良かった。確かに私たちは、自分はこうならないと思いながらいきているから。

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2022/07/13
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眞実といい淳平といい、一緒に過ごす(連む)人の違いによって、綾希とはこうまで差が出てしまうものなのか。 けれど自分が弱っている時に仲間扱いしてもらえたら、たとえ間違っていると気づいても、居場所を失うのが怖くてなかなか認められないし離れられないと思った。 他人事ではないとも思う。 終盤、実はレストランで綾希と眞実の2人がすれ違っていたのが切なかった。 海里から「一番の親友は誰?」と聞かれて、普段一緒にいた海里ではなく綾希の名前を挙げた眞実。 最後は幸せになってほしかった。 リカも最終的には上手く海里に取り入っていたけれど、あのままいったら結局は眞実と同じ道を辿ることになっていたんだろうな。

Posted byブクログ

2022/06/17

小説にしても映画にしても重めのテーマ、暗めのテーマのものを選ぶことが多いが、それでもしんどい描写の多い辛い作品だった。 同じような不幸な境遇の二人の少女。 二人共その環境を抜け出すために生きていこうともがいている。 二人共他人を頼って行くのだけど、違うのは簡単に信頼するか、まずは...

小説にしても映画にしても重めのテーマ、暗めのテーマのものを選ぶことが多いが、それでもしんどい描写の多い辛い作品だった。 同じような不幸な境遇の二人の少女。 二人共その環境を抜け出すために生きていこうともがいている。 二人共他人を頼って行くのだけど、違うのは簡単に信頼するか、まずは疑ってかかるか。 好みはあるだろうけど、どちらの少女にも共感できてしまう。 共感できてしまうのでよりしんどく感じるが、先が気になり読み進めてしまう。 最後の章、幸せな一日と凄惨なリンチを交互に書かれるのは感情が追いつかなくなる。

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2022/04/29

「ここにいていいよ」と言ってくれた人に安心してついていくのは当たり前だし、ましてやこの本に登場する少女ふたりは元の環境から逃げ出してて他に行くところは無い。そんな時に、どれが正しい居場所や道なのかは分からない。若いというのもあるけど、そもそも選択肢も無い…一歩踏み出すか留まるかの...

「ここにいていいよ」と言ってくれた人に安心してついていくのは当たり前だし、ましてやこの本に登場する少女ふたりは元の環境から逃げ出してて他に行くところは無い。そんな時に、どれが正しい居場所や道なのかは分からない。若いというのもあるけど、そもそも選択肢も無い…一歩踏み出すか留まるかの2つだけ。 同じ立場になった時にわたしは正しい方向へ進む道を選べるか自信ない。綾希も言われていたけど、運が良かっただけな気がします。出会う人が違った事で、綾希が眞美になっててもおかしくない。 眞美は人を信用しすぎたけどそれは彼女の短所でもあり長所でもあり。おかしいなって気付いてたけどその時にはもう戻れない所まで行ってしまってただけで。。弱い立場しか選べない人を食い物にする方が悪くて、堕ちる方にはそんなに罪無いよな…と思う。前原さんが言ってたように「生活保護の不正受給」とか楽なほうに堕ちる人くらい?「逃げろ」と言われた時に逃げられる人は運が良いです。 「ここまで酷いことにはならないだろう」というのが簡単にひっくり返る昨今…と思っているので、グリーンヴィラの住人や取り巻く人たちを「自己責任」で片付けてるとそのうち己に返ってくる気がします。正常性バイアスは恐ろしいですし、「自分は絶対に弱者にはならない」みたいな感覚で居られる人が不思議…って今日まさに別件で感じたことを思い出したりしました。 綾希の誕生日と、眞美の最期の日が交互に描写される終盤は圧巻でした。壮絶。

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2022/04/12

道を踏みはずすのは一瞬だ。でもそれを立て直して軌道修正するには、何十倍もの時間がかかる。(P.24) 「弱さは罪じゃないっていうけれど、そんなの嘘よ。馬鹿は罪、弱いのも罪」(P.179) お金がなくても、飢えても、なにかひとつ支えになるものがあれば人は生きていける。(P.182)...

道を踏みはずすのは一瞬だ。でもそれを立て直して軌道修正するには、何十倍もの時間がかかる。(P.24) 「弱さは罪じゃないっていうけれど、そんなの嘘よ。馬鹿は罪、弱いのも罪」(P.179) お金がなくても、飢えても、なにかひとつ支えになるものがあれば人は生きていける。(P.182) 「ーあれがしたい、これがほしいって、普段から考えて主張する癖をつけとかないと、肝心なときに動けないんだ。いざってときになにもできないと、その記憶をあとになっても引きずる。そして、どんどん動けない人間になっていく」(P.260) 塗りつぶしたような濃紺の夜空に、折れそうな月が薄っぺらく貼り付いていた。(P.71)

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2022/01/29

これがフィクションだとは言い切れない世界があるんだろうな。と感じるのも他人事なんだろうか。 この作品読んだ人には是非『蟻の棲み家』も読んでみて欲しい

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2021/12/25

『FEED』改題 運命の分かれ道であるその瞬間に、出会うものによってその後の人生が大きく変わる。 人なり、言葉なり、出来事なり。 人生とはタイミングだ。 何を引き寄せるか。 その時に自分がどの選択をするか。 常に見極めなければならない。 その為に知識は多い方がいいだろうし、色ん...

『FEED』改題 運命の分かれ道であるその瞬間に、出会うものによってその後の人生が大きく変わる。 人なり、言葉なり、出来事なり。 人生とはタイミングだ。 何を引き寄せるか。 その時に自分がどの選択をするか。 常に見極めなければならない。 その為に知識は多い方がいいだろうし、色んな意見を聞く事も大事だ。 弱者を守り生かしてくれるのは国ではなく、搾取する者達。 甘い言葉で近寄り餌を巻き、骨の髄まで搾り取る。 安易に流され堕ちてしまうのは簡単だが、そこから抜け出すのは至難の業。 貧困の傍には様々な暴力があり、それが犯罪へと繋がっていく。 胸糞悪いが、こんな現実は実際にあるという事を知らなければならない。

Posted byブクログ