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少女葬 の商品レビュー

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63件のお客様レビュー

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2023/02/27

読書メーターより。2019.5.9読了。 読みながら思ったことは『私もいつ眞実になっていたかわからない』ということ。 高校生のころは世間知らずで人間が怖いなんて思ってもいなかった。いや、思ってはいたのだけれど、まさか自分の周りにいるなんて考えたこともなかった。 けれど、今思い返...

読書メーターより。2019.5.9読了。 読みながら思ったことは『私もいつ眞実になっていたかわからない』ということ。 高校生のころは世間知らずで人間が怖いなんて思ってもいなかった。いや、思ってはいたのだけれど、まさか自分の周りにいるなんて考えたこともなかった。 けれど、今思い返すと危ないことはたくさんあったように思う。相手方の出方次第では道を踏み外していたかもしれない。 付き合う人や周りの環境はとっても大切。どういう人と関わっていくかで、自分の人生が大きく変わる。自分の毒になる人はキチンと見分けて、大切にしたい人を選ばないといけない。

Posted byブクログ

2023/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とにかく残酷だった。陽の当たる道を選べた少女と日の当たらないまま人生を終えた少女、交互に描かれていること、本人の目線の書き方がすごく良かった。描写がリアルで途中眉間に皺を寄せたり、気分が悪くなりながら読み終えた。行動も残酷だし、たった一つの選択から人生が分かれてしまうのも残酷だと思った。 精神状態がかなり良い時に読まないと病むと思った。

Posted byブクログ

2023/01/11

 「ちょっとコンビニ行ってくる」という言葉を残して家を出てきた伊沢綾希は、敷金礼金無し、性別および年齢制限無しの「シェアハウス・グリーンヴィラ」になんとか潜り込んだ。しかしそこは貧困にあえぐ人々のたまり場で、窃盗は日常茶飯事。お金がたまったら今すぐにでも出ていきたいと思う場所だっ...

 「ちょっとコンビニ行ってくる」という言葉を残して家を出てきた伊沢綾希は、敷金礼金無し、性別および年齢制限無しの「シェアハウス・グリーンヴィラ」になんとか潜り込んだ。しかしそこは貧困にあえぐ人々のたまり場で、窃盗は日常茶飯事。お金がたまったら今すぐにでも出ていきたいと思う場所だったが、その中で綾希は唯一友達になれそうな少女・関井眞実と出会う。  今の日本でこれほど劣悪な環境のシェアハウスがあるのかという、にわかには信じがたい描写の連続。そこから抜け出すことの難しさ、そして本当に些細なことの違いでその後の人生が大きく左右される、人との出会い。最後、同じ場所にいながら互いの存在に気づかないまま、綾希と眞実の行動が交互に描写される場面は対比がすごくて切なくなる。

Posted byブクログ

2023/01/04

なんであんな目に合わなきゃいけなかったのか…無知は罪、馬鹿も罪。でも知識を与えてくれる人も、諭してくれる人も得られなかった人はどうやって道を進めばいいのか…

Posted byブクログ

2022/12/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とにかく後味が悪くて、怖い。 最後の書評に書いてあった事が全てで、これは誰にでもあり得る話で決して他人事ではないから怖い。 途中から話の展開の予想はつくが、決してそのまま予想通りと言い切れない描写も挟まるから、冷や冷やする。(綾希のアパートに淳平が押しかけるシーンなど。冒頭の描写は眞実ではなく綾希なのではないかという予想が浮かんでくる。ただ、眞実が救われそうな描写はなかったが....) 本作においてはこの二人を分けたのはやはり知識や判断力や語彙、何よりも流されやすさではないだろうか。 状況の同じ少女ではあるが、性格はあまりにも違っていた。綾希が海里達と出会っても多分眞実のようにはならないだろう。弱さと無知は罪なのかもしれない。ただそれを眞実の自己責任とはとても言えない。周りの環境の差があまりにも大きすぎた。綾希が手に入れた環境も運によって与えられたようなものだ。 だから、自分の環境を選ぶ知識や判断力が一番大事なのかもしれない。眞実に欠けていたものはやはりそれだろう。 そして本作では神様というテーマが裏テーマとしてあったように思う。様々な登場人物にとっての神様が描かれ、最後綾希にとっての神様は眞実だった。このテーマから問いかけられているものを理解できなかったが、それぞれが思う神様の違いを垣間見れて興味深く思った。 あまりにも酷い描写が多く、目を背けてしまいそうになるが、二人の少女を分けたものについて、目を背けてはいけないと思った。

Posted byブクログ

2022/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

貧困な語彙力による感想で申し訳ないのだけど…「めちゃくちゃウシジマくんっぽい話」だった。 貧困に喘ぐ弱者が強者の食い物にされてボロボロになっていく話が大好きという人には、オススメの1冊。女の子が可哀想な目に遭うのが好きな人にもオススメですかね。 良かったのは、生々しさ。リアルさ。 どこかで本当にあった話なのではないか、そしてこれからも起こり得る出来事なのではないか、と思わせてくる。そしてそれは事実だろうと思う。 様々な場面での「暗さ」「気持ち悪さ」「不快なにおい」「嫌な感触」がリアルで、ぞわぞわする。 特に「におい」は描写が細かくて多いので、かなり詳細にイメージできて気持ち悪ーい気分になれて、良かった! 2人の少女の明暗を分けたものは何だったのか。結局のところ、「運」だったのではないかと思ってしまう。そしてその「運」とは、人との出会い、巡り合いの運だと思う。 眞実は浅はかだったかもしれないけど、決して悪い子ではない。「悪い人たち」に目をつけられてしまったことが運の尽きだったのかな。 綾希は賢い子ではあるけど、もし「悪い人たち」によって逃げる選択すらできない状況になってしまっていたら、同じような道を辿ることになったのではないか。 そう思うと尚更、途中のレストランでのニアミスや、リンチシーンでの対比の切なさが増してくる。 そして、「ママ」…こんな切ないことあるか? 結局、「悪い人たち」と巡り会う機会を極力減らす努力をするくらいしか、回避する方法は無いように思う。その為にも、なるべく健全に生きよう!と思わせてくれる。 後味の悪い話が好きな身としては、なかなか面白かったです。

Posted byブクログ

2022/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

縁日で、綾希が眞実と逃げたとき、綾希に素敵な友達ができて嬉しかった 綾希が良い方へ進んでいく一方で、眞実がどんどん逃げ出せないところへいくのが分かってて辛かった 眞実がリンチされてるシーンは読んでいて本当に苦しかった 綾希の幸せなシーンと交互になっていたから余計に苦しかった 綾希と陸はずっと幸せでいてほしい

Posted byブクログ

2022/10/16

きちんと自分の力で生きていく大切さを感じた。それは大変なことだけど、簡単な方へと流れていってしまうとあっという間に落ちていってしまうね。

Posted byブクログ

2022/09/12

最下層が集まる家。 二人の違いが何だったか問われると始まりは少しの違いだったろうが、その差は埋まる事なく広がってしまった事だろうか。 一つ屋根の下でも管理する者がいれば、歪な関係もなりたってしまうのかもしれないな。

Posted byブクログ

2022/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

400ページくらいからの視点が目まぐるしく変わりながらの対比描写は凄まじいものがあった しかし万人に勧められる小説ではない

Posted byブクログ