マジカルグランマ の商品レビュー

柚木麻子(著者)

2021/05/06

柚木麻子さんの作品は、登場人物がとても魅力的（一見普通でも時にキラッと光って…的な）に書かれていて、作中の言葉を使えば甘いだけのチューインガムストーリーのような印象を最初は与えるかもしれない。
でも、読み進めてみるとかなり毒をもっていて、グサグサと刺すような展開が待っている。登場人物も嫌な面をどんどん出してきて、かつストーリーも社会問題なども織り込まれてくる。
読み口が軽いので、若い人たちに色々考えさせるのに良い作品かも。
私もマジカル○○って表現は初めて知った。

2021/05/02

期待しすぎたのかも。結局よくわからなかったし、主人公にあまり共感できず。登場人物も多いのだけど、あまり見えてこなくて。ぐんぐん読める読みやすい話なのだけど、やっぱり私には響かなかったです。

2021/03/12

2021.3.11読了
1.0
色々なテ－マを盛り込みすぎてる。
正子に感情移入出来ない。
主人公を年配の人にした設定に、拘り過ぎている気がする。
Butterが面白かったので期待し過ぎたか……。

2021/03/01

話しを進めるためだけに出てくる、都合の良い存在をマジカル◯◯というらしい。自分の存在が第一義にあるべきだきら、主人公のように生きるのも良いかもしれないなぁ。

2021/02/13

人は知らず知らずも含めて
差別意識や、価値観、思い込みで人を一括りにしてこういう人と勝手にカテゴリー分けしている。
しかも自分の都合の良く。
こうであって欲しい、こうに違いない
こういう時はこういう態度や行動をしてないと
いけないとか
自分や他人をそんな枠に無理やり押し込んで、
窮屈に生きるなら、主人公のように、
わがまま（我が意のまま）と思える生き方もいいんじゃない。
少なくともこのおばあちゃんは、誰かに依存すること無く、自分で人生を切り開き、他人を巻き込み
しかも、いい影響を知らずに、与えつつ、生きている

差別する側にとって都合の良い人間にならない！
いいねぇ

2021/01/30

女優ってたくましいなぁと思いながら読んでましたが、
女優がたくましいのではなく、女性がたくましいのか？

世間的には、「なんと世話のやける・・・」と思われても、
それが自分なのだから仕方がない。
業が深いよなぁ。

最後の最後まで、作者の攻めの姿勢が伝わる。

最初はファンシーな表紙に見えたけれど、
読み終わったら、ちょっと怖い。

2020/12/31

著名な映画監督の夫を亡くした後、CMにて温和でにこやかという好ましいおばあちゃんのステレオタイプを演じて人気者になった正子75歳。夫のファンだと正子の屋敷に転がり込んだ若い杏奈と、実はエゴ丸出しでCMイメージとはかけ離れた正子との共同生活は、初めはお互い利用し合う程度の仲だったところから少しは理解し合える仲になって来る終盤になって話しは急展開、意外な結末へ。
後期高齢女史の自立、自己実現物語かと思いきや、もっと軽やかで今風な展開〜意外な結末は楽しい。

2020/12/01

とにかくすごいパワーの持ち主である。
高齢者はこうであろうとステレオタイプに当てはめてはいけない‼

過去は振り返らず
未来に何が出来るかと
常に前に進んでいく姿勢は
爽快である。

社会的な問題も提起されていて
ちょっと考えさせられる。

こんなに上手くいくかとも思うけど
これはエンターテイメント小説ですから！

2020/11/23

少し読むのに疲れてしまいました。あまりにも正子さんが強烈なので。

マジカルニグロという言葉を初めて知り、「差別する側にとって都合よく作られた人格」というフレーズにはハッとさせられました。

2020/11/22

うん、読み終わるのに結構時間かかった。パワフルなおばあちゃんのお話。スケール大きめやからちょっとリアルとはかけ離れてて逆に面白いとこもある。