マジカルグランマ の商品レビュー

柚木麻子(著者)

2021/12/25

途中、ちょっと読む気が失せた感があったんですけど（笑）正子ちゃんの反撃から、ぐいぐい引き込まれていきました！
ラストに驚愕www
昨今、周りに迷惑かからないように長生きしたくないなぁなんて思っていた私でしたが、この本を読んでから、めちゃくちゃ長生きしたくなってきました（笑）
そして、今のままでいいんだよ！
自分のやりたいことをやっていっていいんだよって、まだまだこの先やれるよって背中を押してもらえた気がします。
器用なのか不器用なのか容量いいのか悪いのか謎だけど、正子ちゃんの大ファンになりました。

2021/11/29

いくつになっても関係ない。
年齢さえも武器にして、ただ自分の行きたい方向に向かうだけ。
性格の問題があるように書かれていたけれど、
実際内心みんなこんなもんじゃろと思った。
はあ〜〜歳とる自分と向き合うか〜〜

2021/10/07

読み初めはおばあちゃんの話なんだー、と思ったけど、読み進めると力強い女性の話だった！自分にわがままで女性は良いんだ！って思える。

2021/10/01

優しい可愛いおばあちゃん❤️なんて、お話の中にしかいないわ。年寄りは大抵偏屈だし、子供は意地が悪いし、男は幼稚で女はエクソシストって何かで読んでツボに入った！正子がどんどん自分のやりたい方に暴走していくのがすごいけど、巻き込まれて行く周りもどんどん変化していくのが面白い。介護に引きこもりにMeTooにネット社会にジェンダーに、今の世界の問題てんこ盛り。でもなんかいい方に向かってくのがすごい。世界は女が回せばいいのに。

2021/09/12

正直ほかの柚木先生の作品のように刺さらなかったのは、自分と遠い(と思いたい)世代だから。
でも「マジカル」という考え方は心から深く頷けたし、新しい問題意識の提示としてはとても面白い読み物でした。
世の中の「こうあるべし」に沿わない人が中傷を受ける展開や、そんな中でも負けないしなやかな主人公がお婆ちゃんなのは意外性があり、この作品を読んでいる際に柚木先生がTwitterで書かれていた「弱者が被害を受けて悲しんで終わるストーリーなんて書くものか」(とても朧げな意訳)という主張がズドンと柱になった物語でした。ちょっと笑えるクセのある結末ですが、痛快でハッピーエンドに間違いない。

「マジカル」願望について私たちは被害者にも加害者にもなり得ることを考えると、主人公と同じ世代の方だけでなく、仕事や家事・育児で疲れた女性、10代まで幅広い層にぜひオススメしたい一冊でした。

ちなみにストーリーの中で出てきた「困ったことになるくらいには」という言い回しがとても素敵。相手の非に対して「良くなかった」「辞めた方がよかった」と言うより柔らかな印象があって好きでした。これからぜひ使いたい。

2021/09/09

とにかくパワフル、発想力も行動力もあり、バリバリと自分の想いを追いかけて前進していく正子、75歳。
彼女の人生は、超大器晩成だ。
ふんわりとしたイメージの、ニコニコ物わかりのいい上品で優しいおばあちゃん。
そんなイメージでお茶の間の人気者に上り詰め、さあこれから！という時に、まさかの階段落ち〜急転直下、世間のバッシングの嵐に放り込まれる。
それでもめげず、「嫌われ者」を逆手に取って大逆転への道を歩き始める。
いや、正子の場合、ひた走る、という方がピッタリかもしれない。

とにかく痛快で、読んでいて胸がすく思いである。

しかし、我が身に置き換え、考える。
正子みたいに脳みそも体調も、元気で身軽に、思うように動けるおばあちゃんになれるかな？
人生後半に差し掛かった今、日々体力と脳力の衰えを感じているのが我が現状だ。
だからこそ、まだまだこれから！という正子の物語をワクワクと読めたのかも。

いや、それこそが「マジカル」〜老人とはこういうもの、という世間一般の認識に囚われているということなのかも知れない。

ところで。正子との絡みが絶妙な、押し掛け映画監督志望の杏奈が「ヒロアカ」のトガちゃんに被ってしまうのは…私だけだけだろうな、うん。

2021/08/25

2021/08/25

世間にはびこる、おばあちゃんはこうあるべきだ、若い子はこうあるべきだ、などのテンプレの姿に抗おうとする姿が描かれている。タイトルだけ聞いたら，初め私も、なんか魔法が使える優しいおばあちゃんの話なんかなー。と思ってたけど、全然違った。でも、現実を生きるおばあちゃんって、子供時代を経て大人になって，おばあちゃんになるんだから、当たり前に、子供の頃の利己的な部分とか、出てくるよねぇ。ありのままの自分を受け入れられたのは、良かったのかもね。でも、最後はかわいそう。笑

引用
たくさんの側面をもつことができたら、一つが破綻しても、絶望することはない。

2021/08/17

私の頭の中では、加賀まりこさんが、グルグル巻きになって這いずって、浅丘ルリ子さんがスターで、永遠の乙女は吉永小百合さんでした。

夢の為に、ばく進するパワーは、憧れです❗

2021/08/16

＊女優になったが結婚してすぐに引退し、主婦となった正子。夫とは同じ敷地内の別々の場所で暮らし、もう4年ほど口を利いていない。ところが、75歳を目前に再デビューを果たし、「日本のおばあちゃんの顔」となる。しかし、夫の突然の死によって仮面夫婦であることが世間にバレ、一気に国民は正子に背を向ける。さらに夫には2000万の借金があり、家を売ろうにも解体には1000万の費用がかかると判明、様々な事情を抱えた仲間と共に、メルカリで家の不用品を売り、自宅をお化け屋敷のテーマパークにすることを考えつくが―。「理想のおばあちゃん」から脱皮した、したたかに生きる正子の姿を痛快に描き切る極上エンターテインメント!＊

とにかく痛快！
可愛らしくて皆に愛されるおばあちゃんもいいけど、正子みたいな、雄々しく逞しく自分に正直なパワフルなおばあちゃん、なんて魅力的なんでしょう。
幾つになっても前に進めるんだな･･･と、なんだか元気を貰いました。爽快な読後感。

2021/07/19

正子さん、75歳の迫力がすごくて、
読んでておもしろかったけど、疲れたー笑

正子、おおいに嫌われる
正子、ものを売る
正子、またセクハラされる
正子、お化けになる
正子、虹の彼方へ
で話が進んでいくよー。

最初は、「マジカルグランマ」の意味が
分からなかったけど、作中にでてきたよー。
マジカルゲイとかマジカルニグロとか、もともと
ある差別用語なんだって。
ここで言うのは、
「おばぁちゃんは、こうあるべきだ」っていうイメージを
もつことが差別につながるってこと。
おばぁちゃんは、可愛くあるべき、
おしとやかであるべき等…
別にイメージとかなくて、その人はその人はであれば
いいんだよね!!

正子おばぁちゃんは、(おばぁちゃんって言うと怒るけど)
演技に貪欲で、お金にも厳しくて、
いろいろな発想が豊かで、本当におもしろい方!!
でも、私はそんなおばぁちゃんには、なれそうもないなー笑