マジカルグランマ の商品レビュー

柚木麻子(著者)

2021/07/15

最初はなかなか集中して読めず、
少し読んではまた戻って…となりました。
この話はきっと私くらいの妙齢以上じゃないと
面白みを感じないのかも、とも思います。

自分より歳上のサクセスストーリーは
今後の人生に励みになり
大変面白く読めました。

2021/07/14

元女優の74歳の柏葉正子、老けて見えた方が仕事がくると髪の色を真っ白にするから始まる。女の人ならいくつになっても、年より若く見られたいと思うのは当たり前だが、戦略として、老けて見られる。今の私からすると、70代も80代も同じ気がするが、違うのだろうな。
色々不幸な出来事が続き、どこまでも落ちていく生活をしているように思えるが、何とも逞しい。生き残るために知恵を出し、稼ぐ方法を考える。
どうしてそういう発想になるかなとも思えるが、楽しそうだからいいなぁと思う。何でも受け入れて、楽しく生きていきたいと思える本。

2021/07/07

めちゃくちゃパワフルなおばあちゃん。
世間から批判されても、物事が思う通りにならなくても、そこから新しい事を生み出すことのできる柔軟さと好奇心、そして何より「私が前に！！」の精神（笑）

「自分がこうしたい」と思う方向に進むためにはどうしたらいいか？という事を周りを巻き込んで疾走できるバイタリティが、「もう若くないし、何にもできないよ」なんて半ば諦めることで安心している今の自分には刺さった。
人生って、自分次第で最後まで面白く生きる事ができるんだよね、きっと。

2021/06/22

82きっとお綺麗なおばあさまだと思う。そんな元女優でも得られないものがあるなら普通の市民は何をこれからの希望にすればいいのかなあ。ユーモアもあるけど考える物語でした。

2021/06/29

マジカルグランマ＝理想のおばあちゃん

女優に再デビューし、「ザ・日本のおばあちゃん」代表モデルのような存在になったものの、様々な問題に見舞われて……。

高齢化社会である今、75歳のおばあちゃんが主人公という人物設定が、個人的に新鮮でした。

現代社会の背景が色濃く出ていて、インスタやYouTube、twitter、メルカリ、SNSはもちろん、ゴミ屋敷など様々な社会背景なども絡めているのがとても印象的。

世間が求める理想のおばあちゃんを演じるのではなく、自分は自分でいく 真っ直ぐブレない姿。パワフルで流されないシニアヒロインの、潔いカッコよさ。

お金を稼ぐ 斬新なあのアイディア！心ワクワクします♬

「こうあるべき」「ここからはみ出ないこと」といったことを求められる「マジカル」そういったものが世のいたるところにある。
主人公の正子おばあちゃんには、それをはねのける力を持っていて、そこが素敵で心惹かれます。

読んでると勇気も湧いてくる、元気になれる作品です。

第161回直木賞候補作品。

2022/01/28

なんでも出来てしまうおばあちゃんが、色々な問題を解決したりするような雰囲気を表紙から感じて居ましたが全然違いました。マジカル〇〇というのは物語の中にご都合よく出てくるなんでも出来る優しい導き手の事を指しているんですね。
多数にとって都合のよい老人というのは、優しくて可愛らしくて清潔で、自己主張はしないけれどいざという時には助けになるみたいな感じですかね。居るかそんなもんと思いますが。
可愛らしい理想のおばあちゃんを演じ、そこから転落して新境地を拓いていくパワフルなおばあちゃんの姿を描いています。
荒唐無稽なのに既視感が強い上に、話自体がさほど面白くないという難点が有ります。前半結構面白くなる要素が有った気がするので惜しいですね。

2021/06/06

若い頃は女優（といってもそんなに有名ではない）
映画監督に見初められて結婚し、子どもを産んで
主婦として暮らしてきた正子さん。もうすぐ75歳

もうね、次から次へと大変なんですよ
いったい明日からどうすんのよ！
って時でも後ろは振り向かない。
いや、時にくよくよしたり反省したりもするんですけどね
とにかく次へ、次へ、って感じで突き進んでいく。

人間いくつになってもちやほやされたいんですよ
自分のことを肯定してほしい。。
そしてね、年を取れば次にちやほやしてもらえるのは
いつかなんかわからない。
誰だって褒め言葉に囲まれて暮らしたいわ。

世の中の人が求めるおばあちゃんのイメージって
優しくてかわいい。　人が良くておだやか。
でもそういう理想のおばあちゃん像って結局
自分にとって都合が良いだけの人でしかない。
そういうマジカルなおばあちゃんから脱皮して
したたかに生き抜いていく正子さんにあっけに
取られながら読み終わったわ。

年をとったからと言って
家族や孫に囲まれて暮らすことだけが幸せ
だと思わなくても良いんだな
人がどう思おうと人にどう見られようと
煙たがられようが嫌われようが
私はこうしたいのよ、私はこうありたいの。
って自分の夢に向かって突き進む彼女はきっと
幸せなんだろうな～と思った。

2021/05/29

マジカルグランマ
著作者：柚木麻子
発行者：朝日新聞出版
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
主人公は75歳、ろう５を歴然と生きる女の波乱万丈の物語。

2021/05/15

波瀾万丈とまでは言えないかな、好きな事に向かってやると言った、おばあちゃん。

スラスラ読めなかったなあ。

2021/05/09

最初は押し掛けてきた杏奈にムカつき息子やらにムカつき、見たくない現実を見せられているようで嫌な気持ちになったが、気づいたらどんどん引き込まれていた。半分くらいからぐっと面白くなります。