マジカルグランマ の商品レビュー
元脇役女優で有名監督の奥さん。結婚後は女優のお仕事は細々だったけど、あるCMのおばあちゃんキャラが当たり一気に国民的おばあちゃんに。夫の追悼コメントで自分に正直に発言して一気に嫌われキャラに。打開策に自宅をお化け屋敷に改装してオーナー兼キャスト、そしてついに夢のハリウッドへ。自分...
元脇役女優で有名監督の奥さん。結婚後は女優のお仕事は細々だったけど、あるCMのおばあちゃんキャラが当たり一気に国民的おばあちゃんに。夫の追悼コメントで自分に正直に発言して一気に嫌われキャラに。打開策に自宅をお化け屋敷に改装してオーナー兼キャスト、そしてついに夢のハリウッドへ。自分のためだけに生きる正子さんが爽快で力強くてかっこいい。奇想天外で現実離れしているけど、楽しかった。
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数年前に立てた「こうなりたい」っていう自分像は、今考えると、「好かれたい」とか「よく思われたい」が詰まった自分像だったなって、この本を読んで気づいた。 好かれたくて、誰かにとって都合のいいマジカル○○になろうとしていたし、 今も無意識にそう動こうとしてしまう自分がいる。 あと、他人に対しても、マジカル○○を押し付けようとしてない?ってなった。 ○○なんだから、もうちょっとこうなってよ。みたいな。 でもそれって自分にとって都合のいい存在を押し付けているんじゃないの?ってハッとした。 逆境続きだけど、マジカルグランマをやめた主人公が、どんどん変わっていって、周りの人もその人らしい方向に進んで行くのが、読んでててとっても楽しかったし、 自分もこうありたい!って思った。 主人公が変化に気付いた部分 「髪を白くした時は、好かれたいと思っていた。自分は無力で才能もないのだから、できるだけ多くの人に愛してもらい、引き上げてもらいたいと思っていた。でも、今は1人でも奥の人をびっくりさせたい、面白がらせたいという気持ちが強い」 がとても好き。私も、〜されたいよりも、〜したいって思う人になりたいなって思った。
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ハッとさせられた。マジカル、幻想に惑わされて振り回されていたなぁ。 幻想を目指すか、現実と向き合うか。 あきらめよう。完璧であることを。 ありがとうございました。
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恒例の女性が女優業を舞台に、という設定自体が自分には珍しく、面白い。[マジカル] の意味が、認識と違っていた。良い意味での知識不足だった。色々とパワーを貰える作品かと思う。何れは誰もが(生きていれば)高齢者になるのだから、その点では誰にでも勧めたい。
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自分本位な元女優のおばあちゃんが、いわゆる「おばあちゃん」のイメージを壊すべく自分勝手に生きる話。 行き当たりばったりのような展開が続き、テーマがとっ散らかっている印象を受けた。その割に長いので、読み終わるまでとても長く感じた。 目次に「正子、お化けになる」「正子、虹の彼方へ」とあるので、途中で死んでしまうのかと思ったがそんなことはなく、元気で長生きしていて安心した。自宅をお化け屋敷に改装してビジネスに持っていく展開はお仕事小説っぽくて面白かったので、もはやそこをメインに持ってきてもよかったのでは。こんなにとっ散らかってるのは連載作品だからで、書き下ろしだともう少しまとまりがあるものなのかな? 「マジカル○○」という言葉は初めて知った。こんな破天荒なおばあちゃんがいても良いよね。
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マジカルグランマってどういう意味? 主人公は、有名監督の奥様で俳優の正子さん なんともたくましいおばあちゃんです お話の序章は、際限なく間断なく節操なく続く話 活字を使って、おばさん、もしくは、おばあさんの話し方だわ 一話一話完結しない、話の変わり目分からない 人の話は拾わない...
マジカルグランマってどういう意味? 主人公は、有名監督の奥様で俳優の正子さん なんともたくましいおばあちゃんです お話の序章は、際限なく間断なく節操なく続く話 活字を使って、おばさん、もしくは、おばあさんの話し方だわ 一話一話完結しない、話の変わり目分からない 人の話は拾わない、言いたい放題、思いつき次第。。。 そんな不愉快な流れのおばあさんの一人称の話が続いて でもだんだん慣れてきて そして、色々困ったおばあちゃんに 何度も何度も大きな変化が起きて。。。 そのたびに強く驚きの変化を遂げてく 途中も最後も何度も何度も驚きの展開で目が離せない 心の何処かにいつも 先輩女優の紀子姉ちゃん 幼なじみの陽子ちゃん の居る正子さんから目が離せません
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シニア俳優の正子の生き方を描いた作品。 ステレオタイプな老女=マジカルグランマを演じることに疑問を抱いてなかった、というかそもそもそんな概念がなかった正子が、その考えを逆手にとっておばあちゃん俳優として生きていく。 バイタリティ溢れたおばあちゃんの正子がじつに生き生きしてて面白い...
シニア俳優の正子の生き方を描いた作品。 ステレオタイプな老女=マジカルグランマを演じることに疑問を抱いてなかった、というかそもそもそんな概念がなかった正子が、その考えを逆手にとっておばあちゃん俳優として生きていく。 バイタリティ溢れたおばあちゃんの正子がじつに生き生きしてて面白い。でも現実味はまったくないな。
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マジカルグランマのマジカルはそうゆうことなのかー!と読み進めていくうちに納得。 装丁とタイトルから勝手にほっこり系を想像してしまうが、そこは作者のなせる技。 そう簡単にはいきません。 積み重ねてきた先入観やステレオタイプはこうやって作られてきたんだなと。 我が強くてわがままで...
マジカルグランマのマジカルはそうゆうことなのかー!と読み進めていくうちに納得。 装丁とタイトルから勝手にほっこり系を想像してしまうが、そこは作者のなせる技。 そう簡単にはいきません。 積み重ねてきた先入観やステレオタイプはこうやって作られてきたんだなと。 我が強くてわがままで。自分を常に見ていてほしい。自意識の塊みたいなおばあちゃん! マジカルグランマとは程遠い。 でもそれの何が悪い。 大切なのは自分軸で生きていくこと。
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大嫌いだった夫が死んで晴れて自由になった元脇役女優の老女が、あらゆる手段を使ってまた自分の居場所と生き甲斐を掴み取るお話。 タイトルから想像していた話と全然違ってびっくり!!凄いばあちゃんだ!!でもこんなお年寄りばかりなら日本は元気になるだろうな。古民家をお化け屋敷にしてそこで...
大嫌いだった夫が死んで晴れて自由になった元脇役女優の老女が、あらゆる手段を使ってまた自分の居場所と生き甲斐を掴み取るお話。 タイトルから想像していた話と全然違ってびっくり!!凄いばあちゃんだ!!でもこんなお年寄りばかりなら日本は元気になるだろうな。古民家をお化け屋敷にしてそこでオバケ演技するなんて!
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読みおわった日付:2022.5.12 ~本の内容に関すること~ ■本の要点(Amazon 内容紹介より) いつも優しくて、穏やかな「理想のおばあちゃん」(マジカルグランマ) は、もう、うんざり。夫の死をきっかけに、心も体も身軽になっていく、75歳・正子の波乱万丈。 若い頃に女優になったが結婚してすぐに引退し、主婦となった正子。 映画監督である夫とは同じ敷地内の別々の場所で暮らし、もう五年ほど口を利いていない。 ところが、75歳を目前に先輩女優の勧めでシニア俳優として再デビューを果たすことに! 大手携帯電話会社のCM出演も決まり、「日本のおばあちゃんの顔」となるのだった。 しかし、夫の突然の死によって仮面夫婦であることが世間にバレ、一気に国民は正子に背を向ける。 さらに夫には二千万の借金があり、家を売ろうにも解体には一千万の費用がかかと判明する。 亡き夫に憧れ、家に転がり込んできた映画監督志望の杏奈、 パートをしながら二歳の真実ちゃんを育てる明美さん、 亡くなった妻を想いながらゴミ屋敷に暮らす近所の野口さん、 彼氏と住んでいることが分かった一人息子の孝宏。 様々な事情を抱えた仲間と共に、メルカリで家の不用品を売り、 自宅をお化け屋敷のテーマパークにすることを考えつくが―― 「理想のおばあちゃん」から脱皮した、 したたかに生きる正子の姿を痛快に描き切る極上エンターテインメント! 「週刊朝日」連載の書籍化 ■感想、意見 マジカル〇〇。作品中の特定の対象の理想の存在。 例えば白人だけを助ける黒人、若者だけを助けるおばあちゃん。多様性を主張するような気もするが、理想をつきつけるということは、誰かを生きづらくさせていることに気付く。 正子が色々なことを吸収し、周りのみんなを巻き込んで前に進んでいくのが痛快だった。 最後の終わり方も、本当にこの展開は読めなかった、という結末。 そんな展開を引っ張ってくる柚木麻子がすごい。 おそらく、柚木麻子を知ったのはVOGUEかなんかのシスターフッドの特集。 根底に流れる女同士の友情は、年代・時代を問わず描くことができるし、読み手も無理せず想像できる。一部、自分につきつけられる現実や人間関係の残酷性も、やみつきになる一つの魅力だと思う。 ■本を読むことになったきっかけ 柚木麻子の作品にハマっている。 ■所要時間 4時間
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