マジカルグランマ の商品レビュー

柚木麻子(著者)

2019/10/12

好きじゃない。こんな波乱万丈に進むわけがないし、順調な中でまさかの出来事が起こるわけでもない。
ただ、自分の数十年後は安穏な老後ではなく、きっと我儘で迷惑な人間なのだろうな、と漠然とした覚悟を抱くことができる。

2019/10/08

正直正子が本当にぶっ飛びすぎていて最後まであまり好きになれないまま読み切ってしまった。

しかし柚木さんのお話なのでやはり女という性を勇気付ける内容ではある。常々女の人生とは呪いだらけだと思っていたので、マジカルの意味を初めて知ってすとんと落ちた。
男にしろ女にしろ、老人にしろ若者にしろ、こうあるべきなんてものはなく好きに生きることを誰しもが肯定される世の中になってほしいなぁ、と願わずにはいられない。

2020/01/30

ご都合主義で進んで行くこともあるが
やりたいことには正直でいいのではないか！
というメッセージを私は受け取った

杏奈ちゃんが好きだな
杏奈ちゃんの成長がとても清清しかった

2019/10/04

図書館のシニアコーナーに似合わない表紙の本があるなぁと興味をもって読んだ。
書名の通りの不思議なおばあちゃんの物語。
自宅をお化け屋敷にしてネットで拡散されて有名になるなんて、いま風。
はじめの方はあまり面白くなかったが、後半はマジカル グランマ！発揮。
面白かった。
印象に残った文章
⒈ 「東京ホラーハウス」のインスタやブログ、ずっと追ってたんです。
⒉ 日本再生の鍵はお化け屋敷！？
⒊ なにしろ彼女はハリウッド超大作に抜擢された日本最高齢の新人女優にして、世界初の認知症俳優なのです。

2019/10/03

自分も無意識のうちに、マジカルジャパニーズであり、マジカルウーマンであり、マジカルサラリーマンであり、マジカルワイフであったりするのかもしれない。
正子さんは75歳にしてそのことに気づき、行動したけれど、それは「空気が読めない」ことでもあるわけで、一生気づかないままだったり、薄々違和感感じても気付いていないふりでやり過ごす人が大半なんだろう。
あなたはどうしますか？と問われている気がした。

2019/09/30

夫の死後、自分のやりたいことを貪欲に、うまく人に頼りながら叶えようとする正子さんの強さに脱帽。
自分がやりたいこと、なりたいものに挑戦することに、年齢は関係ないんだと、勇気が湧いてくる。
正子さんの図太さ、執念深さを見習いたい。

2019/09/22

あらすじ、というか、つかみがめちゃくちゃ面白いのでこれは絶対読まねば‼︎と思っていました。
著者ととある方との対談記事が大変面白く、さらに直木賞にノミネートされたということで急いで購入したのですが、
うーむむむ。

もう本当、どっから目線なんだよというのは百も承知なのですが、これ、もう少し面白くならなかったのかなぁ？と思ってしまった。

『マジカルニグロ』という言葉も知らなかったような無知な自分なので、その辺りは大変勉強になりましたし、これを見てからあぁ、これも、あれもマジカル◯◯…などと考えてみたりもしたので、そういった意味では読んだ価値があったな、と思えるのですが、どうしてもストーリー展開が……。

後半読むのがちょっと辛いくらいでした。
しかも、この超御都合主義なストーリーこそ、結局マジカル主人公になっちゃってるじゃん…？と思って矛盾を感じてしまった。
いや、もしかして実はそれが狙いか？？？

でも、伝えたいことはわかる気がするので、本当、ちょっともったいない、という気持ちでした。

偏見とか、決めつけとか、無くなって欲しいけど、なかなか難しいよね。でもこうやって多方面から訴えていこうというのはとても賛成。今の時代、大なり小なりマイノリティを抱えている時代、誰かのありがとうに通ずるかもしれない物語を生み出してくれることは、やはり、ありがたい気持ちがするのでした。

2019/09/04

『マジカル～』になるほど、なるほど。そういうフィルターって、世の中にたくさんあるな～。
ラストの正子さんは、かっこよくあって欲しかったというのも、マジカル正子さんなんだろうか。
2019/8/11読了

2019/09/02

こちらの予想をどんどん覆す展開にページをめくる手がとまりませんでした。
ご都合主義展開は否定できないけど、それを差し引いてもおもしろい。
"マジカル◯◯"という言葉の意味を知らなかったけど、もう少しそういうことにも敏感になっていかなくては、と気付かさせてくれもします。オススメ。

2019/08/21

マジカルグランマ。
柚木麻子さん。

直木賞候補作品

マジカルグランマ＝理想のおばあちゃん。

主人公。
正子７４歳。

生きること。前に進むこと。
自分に正直なこと。

面白かった。
物語の中に入りこんでしまった。