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精霊の木 の商品レビュー

3.7

49件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2024/08/30

上橋菜穂子のデビュー作。 確かに雰囲気は完全に上橋菜穂子。この設定を思いつけるのがすごい。 人類は地球が滅んだあと、様々な星へと移り住んだ。移住二百年祭を迎えるナイラ星のリシアは、先住異星人の超能力が目覚め、精霊の木を求めて黄昏の民が来ることを知る。移住時に先住民を滅ぼした歴史を...

上橋菜穂子のデビュー作。 確かに雰囲気は完全に上橋菜穂子。この設定を思いつけるのがすごい。 人類は地球が滅んだあと、様々な星へと移り住んだ。移住二百年祭を迎えるナイラ星のリシアは、先住異星人の超能力が目覚め、精霊の木を求めて黄昏の民が来ることを知る。移住時に先住民を滅ぼした歴史を隠す政府との戦い。

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2024/08/23

上橋さんのデビュー作。すごく良かった! 地球が環境破壊で住めなくなり、別の星に移住。政府が「事実を上手く隠蔽して」先住民を滅ぼし、侵略した。 文化人類学者の上橋さんの思いが核となって描かれた世界は、ファンタジーでありながらも、とても現実的だ。 先住民との混血であることを知った主...

上橋さんのデビュー作。すごく良かった! 地球が環境破壊で住めなくなり、別の星に移住。政府が「事実を上手く隠蔽して」先住民を滅ぼし、侵略した。 文化人類学者の上橋さんの思いが核となって描かれた世界は、ファンタジーでありながらも、とても現実的だ。 先住民との混血であることを知った主人公が、自分の生きる意味を知り、政府に殺されそうになりながらも、歴史を正そうとする。 もちろん今の時代にはあり得ない話だけど、家族や友達を守るために、社会の過ちを認めるために行動する。多かれ少なかれ、そういう機会はあるんじゃないかと思う。はたして私にそんな勇気は出せるか?

Posted byブクログ

2024/03/22

作者の人種差別に対する怒りを感じました。 デビュー作と聞いて確かに他の上橋さんの作品と比べて若者の文体を感じました。

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2024/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上橋さんのデビュー作 私は時系列や存在している世界の関係性を飲み込むまで時間がかかったが、ラストでは胸が熱くなった。 今はとにかく「おばあさん、こちらの世界に来てくれてありがとう」という気持ち! ここから年月を経て、あの『守り人シリーズ』が生まれたかと思うと感慨深いです。

Posted byブクログ

2024/01/12

『守り人シリーズ』を読み終えた後だとちょっと物足りない感じがします。余韻を引きずったまま読んでしまった私が悪い!笑 環境破壊、人道的問題に立ち向かう若者達のSFストーリー。

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2023/11/24

日本のファンタジー小説の第一人者のデビュー作。 精霊の守り人、鹿の王などで有名な、上橋菜穂子さんのデビュー作。平成元年に初出、令和元年に新装版で新潮文庫になった。 地球人が異星へ移住し、原地人を圧迫、それから数世代後に過去の夢をみる能力者の少女が現れる。 精霊、精霊の木、精霊の道...

日本のファンタジー小説の第一人者のデビュー作。 精霊の守り人、鹿の王などで有名な、上橋菜穂子さんのデビュー作。平成元年に初出、令和元年に新装版で新潮文庫になった。 地球人が異星へ移住し、原地人を圧迫、それから数世代後に過去の夢をみる能力者の少女が現れる。 精霊、精霊の木、精霊の道、など超現象もありつつ、ショックガンや空飛ぶ車、アンドロイドなどのSF風味もたっぷり。 舞台説明はともかく、少年少女に訪れるピンチまたピンチで疾走感もあり、前半は少しダレ気味だったが、中盤からはほぼ一気読み。 余計な恋愛風味もなく、爽やかに読み終えた。 しかし地球人は、己と同じ文明や言語を持たない人々をもっとリスペクトして、自分のとこの文化文明に全部従わせようとするのやめた方が良い。そんなふうに思った。

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2023/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鹿の王、獣の奏者、守り人と長編作品では上橋菜穂子作品の大ファンですが、今作は楽しめなかったのが正直な感想。 映画「ロラックスおじさんの秘密の種」にどことなく似ているようなストーリ(全然似てないかもしれないけど、読んでて脳内がもうそれでしかなかった。。)

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2022/06/19

この近年一気に温暖化が環境破壊が問題視されるこの時代。自然が好きな自分でも今更エアコンのない、車のない、携帯もない生き方には戻ることはできない。だからといって今ある自然を破壊していったら本当に異星移住なんてことになりかねないなぁ…と小説を読みながら思い考えさせられました。 一度読...

この近年一気に温暖化が環境破壊が問題視されるこの時代。自然が好きな自分でも今更エアコンのない、車のない、携帯もない生き方には戻ることはできない。だからといって今ある自然を破壊していったら本当に異星移住なんてことになりかねないなぁ…と小説を読みながら思い考えさせられました。 一度読んで改めて考えてほしい。 そんな小説です。

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2022/06/11

大好きな「守り人シリーズ」の作者のデビュー作。 若い頃に書かれたということで、 確かに現在の作風とは少し違っているけれど、 書きたいテーマはその頃から変わっていないようだ。 異質なものを排除しようとする文明人に対する憤りや怒り、先住民に向ける理解と尊敬が感じられた。 また、自然...

大好きな「守り人シリーズ」の作者のデビュー作。 若い頃に書かれたということで、 確かに現在の作風とは少し違っているけれど、 書きたいテーマはその頃から変わっていないようだ。 異質なものを排除しようとする文明人に対する憤りや怒り、先住民に向ける理解と尊敬が感じられた。 また、自然破壊、科学に依存しすぎることの恐ろしさなどにも触れていて、このことはファンタジーの世界の中だけで済まされない重要なテーマだと感じた。

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2022/05/08

デビュー作とは知らず、今まで読み残していた。 さすが、非常に良かった。 後書きに、ずいぶん削ってこの分量になったとあったが、 元々の完全版が読んでみたい。 もっとこの世界にいたいと思った。

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