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精霊の木 の商品レビュー

3.7

49件のお客様レビュー

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    7

  2. 4つ

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2020/01/05

SFファンタジー。上橋菜穂子氏のデビュー作。 あとがきに作者自身が書いている、「当たり前のように先住者のインディアンを悪者として描く西部劇」「なりふり構わない開発競争」それらえの警告を若さに任せた筆致で綴った力作。

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2019/12/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

他者の文明を滅ぼし、人は生きるべきなのか。 考えさせられることが多い内容。 30年経っての文庫化に言葉を失う。 今、出版界は曲り角に来ているかだろう。出来れば、良い本は安価で手に取りやすい状態にして置いて欲しい。 それが児童書であれば、尚のこと。

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2019/10/08

子どものころ図書館で借りて読んだ気がする・・・けど、すっかり忘れていたので文庫化されて嬉しい一冊。30年前のデビュー作ということで、当時のことや30年の間にこの本がたどった経緯などがあとがきと解説でつまびらかにされ、その部分も興味深い。 少年少女が使命に目覚め、大人たちから逃れ...

子どものころ図書館で借りて読んだ気がする・・・けど、すっかり忘れていたので文庫化されて嬉しい一冊。30年前のデビュー作ということで、当時のことや30年の間にこの本がたどった経緯などがあとがきと解説でつまびらかにされ、その部分も興味深い。 少年少女が使命に目覚め、大人たちから逃れつつ(ときには戦い)託されたバトンを渡そうと走るSFファンタジー。善人、悪人がはっきりしていてわかりやすい。 宇宙へ飛び出して他の星に住めるまでになった世界と、インディアン的な存在の邂逅は表面的には穏やかなものとされていたが、裏では容赦ない一方的な侵略が行われていた・・・起こりえないとは言い切れない、一定のリアリティが含まれるところが背筋を寒くさせる。 でもやはり印象に残るのは、うつくしい場面。「過去を夢見る」リシアが、ドンが夕暮れの中でうたう日を夢に見る・・・そのシーンはとても映像的で、物語のさらなる進展を予感させ、また同時に失われたものの切なさを感じさせる。物語全体のトーンを象徴するような一瞬だった。

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2019/10/01

主張が大っぴらすぎて説明がたどたどしくてインディーズくさいけれど、勢いがあってよい。 このころからケツカッチンの傾向があったのね・・・

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2019/09/26

上橋さんの本は「狐笛のかなた」に次いで2冊目を読む。この作品ははじめて世に出されたということで、なるほどまだ削りきられていない木彫品を見るようだけれど、そのひとの「たましい」が問われる部分、その風景を脳裏にぼんやり描き出されて身震いさせられた。私の書くものとは違うけれど、「ものが...

上橋さんの本は「狐笛のかなた」に次いで2冊目を読む。この作品ははじめて世に出されたということで、なるほどまだ削りきられていない木彫品を見るようだけれど、そのひとの「たましい」が問われる部分、その風景を脳裏にぼんやり描き出されて身震いさせられた。私の書くものとは違うけれど、「ものがたり」のおおきなかたちのひとつだと思う。

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2019/09/07

上橋菜穂子さんのデビュー作「精霊の木」読了。地球が滅びた近未来、鉱山の資源豊かな辺境の星ナイラから物語は始まる。主人公のシンは、いとこで幼なじみのリシアが見た不思議な夢の相談を受けるのだが。。面白かったです。シンとリシアのアクションにハラハラし、食事のシーンでは食べたくなり、夢を...

上橋菜穂子さんのデビュー作「精霊の木」読了。地球が滅びた近未来、鉱山の資源豊かな辺境の星ナイラから物語は始まる。主人公のシンは、いとこで幼なじみのリシアが見た不思議な夢の相談を受けるのだが。。面白かったです。シンとリシアのアクションにハラハラし、食事のシーンでは食べたくなり、夢を通じて一気に物語の世界が広がります。人間の欲望、優しさも描かれ、守り人シリーズに通じる内容が、所々にありました。上橋さんのデビューのいきさつ、編集者と美しい絵との出会いなど解説も上橋ファンには嬉しい内容。興味がある方は是非♪

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2019/08/23

上橋さんの初作品とのこと。 もちろんこれ以前にも出版されずとも、紡がれた物語があるでしょうけれど、初作品の出来に感嘆しました。 どうしたらこんなにいろいろなものを詰めて、物語がきちんと書けるのだろう。 ロシュナールと地球人との在り方は、今の世にも通ずるものが多くて、私は歴史にあ...

上橋さんの初作品とのこと。 もちろんこれ以前にも出版されずとも、紡がれた物語があるでしょうけれど、初作品の出来に感嘆しました。 どうしたらこんなにいろいろなものを詰めて、物語がきちんと書けるのだろう。 ロシュナールと地球人との在り方は、今の世にも通ずるものが多くて、私は歴史にあまり明るくないけれど、胸が苦しかったです。 歴史は両方の面、あるいは第三者も入れたさまざまな面から見なくてはいけない、というのはよく聞きますが、それをすることの難しさも伝わりました。 リシアやシン、それまでの人々が懸命に種を繋いでいく様は、悲しいこともあるけれど、勇気付けられました。

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2019/08/09

大好きな上橋菜穂子さんのデビュー作。いつもとはまた違った世界観でしたが、すぐに引き込まれてあっとゆう間に読み終わりました。上橋菜穂子さんの作品が初めてでも、他の作品のファンの方でも楽しめると思います◎

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2019/08/06

上橋さんのデビュー作ということは知っていましたが、書店にたくさん積まれていて、つい手が出てしまいました。ストーリーの中で主人公の一人の女の子が過去をたどる方法などワクワクする要素が満載で、一気読みでした。おごれる人類への警鐘とも取れるいいお話でした。

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2019/07/06

表現は直接的で一本調子といえるけど、エッセンスの詰まった作品 これが守り人へとつながっていくのがはっきりとわかり感慨深い

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