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精霊の木 の商品レビュー

3.7

49件のお客様レビュー

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2022/01/28

あのシリーズかと思ったら、まさかのSFでよくよく詳細を見たら、デビュー作との事 道理で他シリーズに比べるとシンプルだけど、その分読みやすい ただ、児童書を文庫化するなら、漢字は増やして欲しい。

Posted byブクログ

2021/12/28

守り人シリーズで楽しませて頂いた上橋さんの30年以上前のデビュー作。 ファンタジーなSF世界で、侵略者である人類と滅ぼされた先住民の遺伝子を引き継ぐもの、そして、時を経て千年ぶりに繋がる過去と現在の邂逅。 アメリカンインディアンやアボリジニーなど、侵略者の正義でしか語ろない情報操...

守り人シリーズで楽しませて頂いた上橋さんの30年以上前のデビュー作。 ファンタジーなSF世界で、侵略者である人類と滅ぼされた先住民の遺伝子を引き継ぐもの、そして、時を経て千年ぶりに繋がる過去と現在の邂逅。 アメリカンインディアンやアボリジニーなど、侵略者の正義でしか語ろない情報操作と異文化理解への警鐘、文明化と経済的発展という名の正義としての環境破壊、30年前にこれらの重たいテーマを設定した小説を生み出していたことに凄さを感じつつ、楽しく読了。

Posted byブクログ

2021/07/11

久々にファンタジーを読んだ。人類学専攻していたと知り、上橋さんの作品に初めて触れたが、人類学的視座も含まれていて読み応えがあった。精霊の守り人シリーズはドラマで見ていたが、改めて小説でも読んでみたくなった。

Posted byブクログ

2021/05/29

上橋菜穂子さんのデビュー作。 竹宮恵子さんの「地球へ」、そしてロイス・ローリーの「ギヴァー」を重ねながら読み進めました。 理解できないところも少なくないですが、人類への警鐘、そして大切な人を思う気持ちには心動かされました。 「地球は、当時いちばん心配されていた全面核戦争で破...

上橋菜穂子さんのデビュー作。 竹宮恵子さんの「地球へ」、そしてロイス・ローリーの「ギヴァー」を重ねながら読み進めました。 理解できないところも少なくないですが、人類への警鐘、そして大切な人を思う気持ちには心動かされました。 「地球は、当時いちばん心配されていた全面核戦争で破滅したのではなく、産業革命後、わずか三百年のあいだに、信じられぬ速さで進行していた環境破壊で、死の星となってしまったのだ。」 「人類は、地球の幕をとじるために生まれてきた悪魔だったのかもしれない。」

Posted byブクログ

2021/03/10

上橋ファンタジーは大人向けの長編がほとんどですが、この処女作は、小学生が読んでも、物語も文量も楽しめそうだなと感じた。 少年と従姉妹が自分たちのルーツを知り、自分たちと祖先の命を守るために、必死の冒険をするファンタジー。地球に住めなくなったあと、人類が宇宙に住処を求めて居住するた...

上橋ファンタジーは大人向けの長編がほとんどですが、この処女作は、小学生が読んでも、物語も文量も楽しめそうだなと感じた。 少年と従姉妹が自分たちのルーツを知り、自分たちと祖先の命を守るために、必死の冒険をするファンタジー。地球に住めなくなったあと、人類が宇宙に住処を求めて居住するために行った政治的、統治的な施策にゾッとさせられたけれど、未来にありそうな気持ちも抱きながら読みました。 上橋菜穂子のデビュー作ということで、鹿の王、獣の奏者、守人シリーズでの表現より荒削りな感じがまた良かったです。上橋ファンタジーの原点に出会えた感覚が嬉しかった。

Posted byブクログ

2020/12/08

異星から渡り住んだ自然と精霊と共に生きる人々と、機械とともに生きる人々の争いと、これからの話。上橋さんのデビュー作。デビュー作ということもあって、確かに今の上橋さんとは違うところもあった。正直、上橋さん自身の文庫版あとがきが一番面白かった……笑

Posted byブクログ

2020/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スラスラとあっという間に読み終わってしまった 核ではなく環境汚染 最近のテーマだと思っていたが、どうやら随分昔から何の改善もないまま過ぎていたのだな

Posted byブクログ

2020/07/07

著者の処女作が遂に文庫化という事で、即購入。 ストーリーには守り人感があり、まだまだ発展途上中の上橋さんを感じられて良かった。

Posted byブクログ

2020/04/23

便利さを手に入れはしたが、その反面、何かを失っている現在。そんな中で、未来のテクノロジーと古き時代が交差した時空の物語。 読んでいくうちに、サイファイなのに他人事に感じられなくなってきた。 これが未来の私たちの行く末なのかも。 もうプラネットBを前提として考えるのではなく、私たち...

便利さを手に入れはしたが、その反面、何かを失っている現在。そんな中で、未来のテクノロジーと古き時代が交差した時空の物語。 読んでいくうちに、サイファイなのに他人事に感じられなくなってきた。 これが未来の私たちの行く末なのかも。 もうプラネットBを前提として考えるのではなく、私たちは私たちの今いる地球で、今いる民族で共存していく覚悟と知恵がいる。 一人一人の努力とやさしさで変えることもできる。

Posted byブクログ

2020/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上橋さんのデビュー作。駆け足感はあるけれど、この短さで深いストーリーがまとまっているのが不思議。 環境破壊や侵略、虐げられた先住民、操作された歴史など、あらゆる問題が物語の前提としてあるが、それでも一番印象に残ったのは、描かれる人の想い。ナシカが超能力とされる夢見で先祖の想いを受け継ぐ。いつか想いを担ってくれるであろう子孫のために歌う。夢見の描写が美しくて、本当にあった場面のように心に浮かんでくる。やっぱり素敵だ。

Posted byブクログ