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慈雨 の商品レビュー

3.7

323件のお客様レビュー

  1. 5つ

    62

  2. 4つ

    121

  3. 3つ

    112

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    2

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2019/06/22

2019/6/21読了。 星4つと3つで迷った。 先が気になって、時間が許す限り手に取るほど引き込まれたし、 熱い思いを持った主人公たちには感動したもしたけれど、 四国お遍路の旅と重ね合わされたストーリーがまどろっこしく思えたところもあり。 その点こそがこの本の持ち味なのだろうけ...

2019/6/21読了。 星4つと3つで迷った。 先が気になって、時間が許す限り手に取るほど引き込まれたし、 熱い思いを持った主人公たちには感動したもしたけれど、 四国お遍路の旅と重ね合わされたストーリーがまどろっこしく思えたところもあり。 その点こそがこの本の持ち味なのだろうけれど。 犯人を追い詰める推理小説というよりは、帯に「人間ドラマ」とあるように、人間の心に焦点を当てた、かなり重い話。 じっとり、ねっとりした「雨」のような読後感が私に残った。そこが少し残念。

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2019/06/16

読みやすいのでズンズン読み進み グングン引き込まれる 四国お遍路の出発とともに起こった事件 思い出される悔恨 出会った人たちの苦労と優しさ それぞれの苦悩 警察組織を守るか 正義を貫くか 寺を巡るうちに心は過去の事件や 娘や妻への想いをさまよい お遍路の終わりとともに 事件も...

読みやすいのでズンズン読み進み グングン引き込まれる 四国お遍路の出発とともに起こった事件 思い出される悔恨 出会った人たちの苦労と優しさ それぞれの苦悩 警察組織を守るか 正義を貫くか 寺を巡るうちに心は過去の事件や 娘や妻への想いをさまよい お遍路の終わりとともに 事件も終結する このお話はフィクションだけれど お遍路さんへの地元の人たちの気遣いや 道中の苦労は本物だと思うし 実際、観光ではなく 作中の人物のように 様々な事情を抱えて巡っている人もいるのだと思った

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2019/06/15

読み終わって、良い意味で「無」。 後味悪く無いし、嫌な感じないし。 最後まで読んで、私はホッとした感じ。 モヤモヤ考えてたりすることもないなぁ。 内容は少し重いので、読み始め足取り重く…というスタートでしたが、文章自体は読みやすくスッと世界に引き込まれていき、後半は微加速して読...

読み終わって、良い意味で「無」。 後味悪く無いし、嫌な感じないし。 最後まで読んで、私はホッとした感じ。 モヤモヤ考えてたりすることもないなぁ。 内容は少し重いので、読み始め足取り重く…というスタートでしたが、文章自体は読みやすくスッと世界に引き込まれていき、後半は微加速して読めました。 2019/06/15読了

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2019/06/15

軽快な場面展開で一気に読み進めたが、一番知りたい事が最後まで分からず(笑)話のオチは想定外だったよ。まぁ、悪くはないがね(苦笑) 帯にはミステリーとあったが、違うね〜。様々な人間関係を描くヒューマンドラマ。

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2019/06/14

警察を定年退職した 神場。 自分の中にある後悔。その贖罪のために、巡礼に出る。 神場の妻は、一緒に巡礼をしたいという。 体力的に可能なのか?心配するが、妻は健気にも付き合う。 なぜ、夫が巡礼したいのか?を聞くこともせず、 その二人の道中の会話が、わずかであるが二人の性格を 浮き彫...

警察を定年退職した 神場。 自分の中にある後悔。その贖罪のために、巡礼に出る。 神場の妻は、一緒に巡礼をしたいという。 体力的に可能なのか?心配するが、妻は健気にも付き合う。 なぜ、夫が巡礼したいのか?を聞くこともせず、 その二人の道中の会話が、わずかであるが二人の性格を 浮き彫りにしていく。実に、明るく楽天的な妻に、 助けられて来た神場。そして、この巡礼の中でも、 妻の好奇心旺盛な行動が、神場を支える。 神場は、悪夢にうなされていた。 16年前の少女殺人事件の被害者純子ちゃんの 「オウチニカエリタイ」という夢を見る。 その事件は、冤罪であったかもしれない。 神場は、再捜査を訴えたが、上層部から却下された。 その時逃げたという後悔がある。 巡礼が始まった時に、同じような手口の事件が起こった。 年下の上司鷲尾も同じような後悔があった。 部下の緒方は、神場の娘と付き合っていた。 神場は、それを賛成していなかった。 目撃も少なく、捜査は、困難を極めた。 そして、16年後ということから、犯人のプロフィール、 白いトラックをどう痕跡をなくしたのか? ということを、定年退職した神場が、仮説を立てる。 それは、16年前の少女殺人事件に関連していた。 刑事を辞めても、刑事であることをやめない。 それは、警察組織を守るよりも、同じような犯罪が 起こらないことが想いとなる。 鷲尾、緒方にも神場の想いが伝わる。 ふーむ。実に重いテーマで、自分の立場を 根底から覆されようとも、何のためにかを追求する。 神場の妻 香代子が、実に素晴らしい。

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2019/06/14

自分で店頭買いした本。 定年退職した元刑事が妻と共にお遍路を廻りながら、過去と現在の事件に再度取り組んでいく。 この元刑事の神場がとても実直で不器用な夫であり父でありでとても好ましい主人公になっている。 彼の抱える苦悩や悔いがあまりにも辛い。すぐに動いた彼は非難されるべきではない...

自分で店頭買いした本。 定年退職した元刑事が妻と共にお遍路を廻りながら、過去と現在の事件に再度取り組んでいく。 この元刑事の神場がとても実直で不器用な夫であり父でありでとても好ましい主人公になっている。 彼の抱える苦悩や悔いがあまりにも辛い。すぐに動いた彼は非難されるべきではないと思うのに、自分自身が許せないのだろう。 そんな彼を支える妻の香代子がつらい過去など感じさせない強くて朗らかで魅力的な女性だった。 元の部下や同僚たちの事件捜査と、神場たちのお遍路のなかで、娘の幸知のことや過去の神場の駐在所時代や刑事部配属などを振り返る様子が交互に展開される。 事件も過去も重い話が多いのに、お寺の話などが挟まることで少しほっとするような感覚もあった。 ワクワクというのとはまた違うけど、先を読みたくてたまらない、とても重厚な小説だったと思う。

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2019/06/12

読後も心に残る小説は、読み始めから読者の心を捉えて離さないところが絶対的な特徴と、改めて確信しました。 この物語も冒頭夢のシーンから始まり、他人のそれも話の中の架空なのに鮮明で読後もそれが頭にずっと残ったままです。 そのくらい、神場も悔恨を背負い続けて来たのだろうなと感じ取るこ...

読後も心に残る小説は、読み始めから読者の心を捉えて離さないところが絶対的な特徴と、改めて確信しました。 この物語も冒頭夢のシーンから始まり、他人のそれも話の中の架空なのに鮮明で読後もそれが頭にずっと残ったままです。 そのくらい、神場も悔恨を背負い続けて来たのだろうなと感じ取ることができる物語の構成力がすごいです。 警察ものが好物なので手に取った初読み作家さん。あれ?退職して夫婦でお遍路さんしてる…と思いながら読み進むと、その旅にも深い意味があり、過去の事件と退職後に起きた事件が結びついて警察組織に及ぶような問題が潜んでいることまで話が大きく展開していて引き込まれました。 サスペンスとして興味深く、また夫婦や家族の絆の物語でもあり、読んでいてぐっとくるものがありました。 四国巡礼の夫婦旅の様子が子細に描かれていて、一緒に旅しているような感覚に。 痛みがありつつも味わい深い警察ものでした。

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2019/06/09

お遍路を通して、物語が過去現在未来と 入り乱れて繋がって行くのが面白かったです。 主要人物が善人すぎるなと 思うところもありましたが、 想いと繋がりの大切さに触れた 一冊だったなと思いました。 八十八か所巡り、凄いしたくなった。 「孤狼の血」で、他作品、 食わず嫌いしなくて...

お遍路を通して、物語が過去現在未来と 入り乱れて繋がって行くのが面白かったです。 主要人物が善人すぎるなと 思うところもありましたが、 想いと繋がりの大切さに触れた 一冊だったなと思いました。 八十八か所巡り、凄いしたくなった。 「孤狼の血」で、他作品、 食わず嫌いしなくてよかったです。

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2019/06/09

子供がいたら、心にグッとくる場面があっただろうなと思う。内容的には面白かったけど、いつもの柚月さんの小説とあまり変わらず、デジャヴかと思った文面が多かった。小説の題名と表紙に惹かれて読んでみたけど。。。。

Posted byブクログ

2019/06/09

中盤すごいよくて、泣いたし、設定もよかったんだけど、結末が生き急いでる感あった。もうちょっと読みたかった。

Posted byブクログ