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慈雨 の商品レビュー

3.7

323件のお客様レビュー

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  2. 4つ

    121

  3. 3つ

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  5. 1つ

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2019/05/03

ミステリーとしては単調なもののヒューマンドラマとしてはかなり良かった。 刑事の苦悩が自分にも重なる部分があり心にきた。

Posted byブクログ

2019/05/01

 冒頭の悪夢のシーンは、伊藤計劃「虐殺器官」を思い出させる。後に続くストーリーは全く違うが、一気に小説世界へ引きずり込まれるところは同じだ。  主人公は刑事を退職後、四国お遍路に回っているので、現場から離れており、活劇はないが、なぜか引き込まれる。ミステリーとしては弱いと思うが、...

 冒頭の悪夢のシーンは、伊藤計劃「虐殺器官」を思い出させる。後に続くストーリーは全く違うが、一気に小説世界へ引きずり込まれるところは同じだ。  主人公は刑事を退職後、四国お遍路に回っているので、現場から離れており、活劇はないが、なぜか引き込まれる。ミステリーとしては弱いと思うが、その小説世界は濃密だ。すっかり涙もろくなっている読み手の私は、出張中のサンダーバード号車内で2度ほど泣いてしまった。面白い小説を、長距離出張の車内という集中できる環境で読み込めた事に感謝!

Posted byブクログ

2019/05/01

『孤狼の血』以来の柚月作品。本作が『本の雑誌』ベスト1に輝いたときから、文庫化を待ち焦がれていた(単行本を買えよ、って話だけど)。という訳もあって、最優先で読み始めた次第。熱い警官の物語っていう意味では、件の作品と同系統といえるけど、リタイア後の視点を交えることによって、外部から...

『孤狼の血』以来の柚月作品。本作が『本の雑誌』ベスト1に輝いたときから、文庫化を待ち焦がれていた(単行本を買えよ、って話だけど)。という訳もあって、最優先で読み始めた次第。熱い警官の物語っていう意味では、件の作品と同系統といえるけど、リタイア後の視点を交えることによって、外部からの視点も加わり、幅が持たされている。と言いながら、だけど、『孤狼~』において、主人公も凌ぐインパクトを誇った殉職刑事ほどのキャラがいなくて、個人的には同作に軍配。本作ももちろん、面白かったけど。

Posted byブクログ