サブマリン の商品レビュー
家裁調査官がテーマ。今までの少年犯罪に関する考え方が少し変わった。それでも色々な立場から考えると難しい問題。
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家裁調査官のお話。 この本を読むまでは、少年事件の加害者は未成年であれど成人と同様に裁かれるべきでは、と思っていた。 しかし加害者にも一言で裁かれるべき、と済ませることのできない考慮すべき過去や生い立ち、人間性があるといった当たり前のことを認識させられた。 この物語に登場する小...
家裁調査官のお話。 この本を読むまでは、少年事件の加害者は未成年であれど成人と同様に裁かれるべきでは、と思っていた。 しかし加害者にも一言で裁かれるべき、と済ませることのできない考慮すべき過去や生い立ち、人間性があるといった当たり前のことを認識させられた。 この物語に登場する小山田、棚岡、元少年若林を知るほど、家裁調査官の重要性を感じることが出来た。 そしてこの物語、陣内さんがとにかく魅力的。 公務員、ましてや大人とは思えない発言の数々、周りを巻き込み振り回し、好き放題にやっているけど、いざっていう時には頼りになる。 面倒くさいのに理想の上司だと思った。 また永瀬さんと陣内さんが語るジャズの話も楽しい。 ジャズにそんな魅力があったのかと興味が湧いた。 「チルドレン」の続編と知らず、「チルドレン」を読まずにこの本を読んだがそれでも充分面白かった。 「チルドレン」も是非読んでみようと思う。
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これを読むために、ロフトから埃かぶった『チルドレン』を引っ張ってきて、そちらから読んだ。 もう10年以上前ということで、全く覚えていなかったので二度おいしい。お得。 まあひたすら陣内さんがカッコイイよね、という話さ。 私も今は10年前よりカッコイイ。 安全運転しようね。
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家裁調査官を大学の時に知って、大変だけど人の人生に関わるやりがいありそうだなと思っていた。 やっぱり、その人の置かれた環境がどんなものであったか、どんな人と関わっていたか知るのは大切だし、その人が罪を悔い改めても、戻る環境・生活する環境が変わらなければまたそこに流されてしまう。非...
家裁調査官を大学の時に知って、大変だけど人の人生に関わるやりがいありそうだなと思っていた。 やっぱり、その人の置かれた環境がどんなものであったか、どんな人と関わっていたか知るのは大切だし、その人が罪を悔い改めても、戻る環境・生活する環境が変わらなければまたそこに流されてしまう。非行や虐待は、その親がどう育ってきたかが強い要因だと思うし。 小説だから読みやすかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
家裁調査官と犯罪を犯した少年たちのお話。 読み終わった時に、 何が良くて何が悪いのか考えさせる物語でしたが、伊坂幸太郎さん特有の面白さを家裁調査官の上司や、色々な少年たちが醸し出しています。 前半が場面転換が少なく会話をするシーンが多いですが、後半から色々と物語が動き出します。 終盤で主人公が少年に長く語るシーンは、迷いながらも自分の正しさを貫こうとするのが印象的でした。 また、上司の、複雑な問題はよくわからねぇとしながらも、自分の信念を貫き通すカッコ良さはそれも一つの生き方だと思わせてくれます。やっぱり伊坂幸太郎作品の登場人物は良いです。 またメインは、どこにぶつければいいかわからないモヤモヤ、例えていた問い合わせフォームがないHPのようなことが表現しているのだと思います。 どんな時代でもそういうことはたくさんあるし、正解はないからそれぞれの信念で、表面的ではない向き合い方が大事だなと思いました。
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伏線回収がスッキリと明快で面白い。世の中には正解か不正解かわからないことがありふれていて、葛藤する心境がよく描かれている。
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前作ては少し違い少年犯罪を起こした少年たちについての(少し重い)テーマで出来ている作品。 罪を犯した者はどうやって罪を償えばいいのか。また、それを取り巻く周りの環境や意見についても言及されていて重苦しい部分もある。 しかし、そこは伊坂幸太郎のユーモアでバランスが取られていた。
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所々出てくる音楽話が、とても興味深かった。 また、比喩表現がくどく無く、言葉選びもオシャレで、読んでいて心地良い!! 本書を読んで、盲目のジャズ奏者ローランド・カークの演奏を聴いてみたくなった。
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「チルドレン」の続編。こちらは長編である。「チルドレン」から年月が経っているが、登場人物は前作と同じ。家裁の調査官である。実際はこのような調査官はいないであろうが、陣内という調査官は破天荒なところがありながらも、対象の少年たちにとっては、救いで人物である。犯罪を扱いながら、暗さを...
「チルドレン」の続編。こちらは長編である。「チルドレン」から年月が経っているが、登場人物は前作と同じ。家裁の調査官である。実際はこのような調査官はいないであろうが、陣内という調査官は破天荒なところがありながらも、対象の少年たちにとっては、救いで人物である。犯罪を扱いながら、暗さを感じさせない作品だ。
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「チルドレン」の続きの小説と聞いて買った一冊。 家庭裁判所調査官の話 本は買ってあったが読んでなかった。 フォロワーさんのおすすめもあり読んでみました。 単なる家庭裁判所調査官の話かと思って読んでいたが、あちこちに散らばっていた話が最終的に一つにまとまって行きスッキリする内...
「チルドレン」の続きの小説と聞いて買った一冊。 家庭裁判所調査官の話 本は買ってあったが読んでなかった。 フォロワーさんのおすすめもあり読んでみました。 単なる家庭裁判所調査官の話かと思って読んでいたが、あちこちに散らばっていた話が最終的に一つにまとまって行きスッキリする内容だった。 この前に読んだ小説も家庭裁判所調査官の話しだったが、そちはら調査官補佐で主人公が事件を通して成長していく様子が書かれている小説だったが、こちはら一人前の調査官の話。 どちらも調査官の仕事が大変なのがわかる。 ただこちらはちょっと変わった調査官の上司がいるから別の意味で大変に見える。 読んでてだんだん面白くなっていく感じだったのでシリーズ化して欲しいなと思った小説でした。
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