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サブマリン の商品レビュー

4.1

300件のお客様レビュー

  1. 5つ

    84

  2. 4つ

    147

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2024/09/15

やっぱり陣内さんが好きになってしまうよなぁ、このシリーズは。個人的には二人で通学路に行って…のシーンが大好き。 チルドレンもそうだったけど、このシリーズは脳内で鮮明に映像化される瞬間があるのが毎回すごいと思う。

Posted byブクログ

2024/09/13

犯罪を犯した人への考え方が変わった。未成年だからってずるいと思っている自分がいたが、少年に限らず、罪を犯した人をこちら側が勝手に想像して裁いてはいけないなと考えさせられた。

Posted byブクログ

2024/09/08

少年事件に限らず、犯罪が起きてしまった時に、その結果だけに着目して悪い人だと決めつけるのは容易い。でも、その犯罪を起こしてしまった人の環境や事情に目を向けると一概に悪いことだとはいえず、どこにそのやるせない気持ちをぶつければよいのかわからなくなってしまう。それでも残されたものの人...

少年事件に限らず、犯罪が起きてしまった時に、その結果だけに着目して悪い人だと決めつけるのは容易い。でも、その犯罪を起こしてしまった人の環境や事情に目を向けると一概に悪いことだとはいえず、どこにそのやるせない気持ちをぶつければよいのかわからなくなってしまう。それでも残されたものの人生は続いていくのだから、そんな時に本作のような希望が少しでもあるといいなと思う。 陣内は、現実に存在していたらかなり面倒な人に思えるけれど、考えたことを本当に実現する行動力、その一貫性が清々しくて大好き。 前に読んだチルドレンも読み返そう。

Posted byブクログ

2024/08/18

久しぶりの伊坂幸太郎、変わらぬ伊坂節に軽やかな笑い(^.^) 家庭裁判所調査官の陣内はつかみどころのない人物。真面目なのか不真面目なのか、優しいのかそうではないのか。彼を上司とする武藤が調査官の仕事上抱える案件を通しての陣内との駆け引きが1番の面白さ。 こんな人がそばにいたら、迷...

久しぶりの伊坂幸太郎、変わらぬ伊坂節に軽やかな笑い(^.^) 家庭裁判所調査官の陣内はつかみどころのない人物。真面目なのか不真面目なのか、優しいのかそうではないのか。彼を上司とする武藤が調査官の仕事上抱える案件を通しての陣内との駆け引きが1番の面白さ。 こんな人がそばにいたら、迷惑この上ないであろうが、なぜか気になるんだろうな。 飲み終えて「そう、チルドレンの続編なんだ」と気付き読み返す事を決意しました。

Posted byブクログ

2024/08/13

伊坂幸太郎『チルドレン』続編。 家庭裁判所調査官主任・陣内。そんな上司・陣内の下で振り回される武藤。 未成年者による交通死亡事故。 加害者・棚岡佑真はなかなか会話をしようとしない… 彼もまた交通事故による被害者だった… 事故を起こした理由が明らかになってくる… もう少し考え...

伊坂幸太郎『チルドレン』続編。 家庭裁判所調査官主任・陣内。そんな上司・陣内の下で振り回される武藤。 未成年者による交通死亡事故。 加害者・棚岡佑真はなかなか会話をしようとしない… 彼もまた交通事故による被害者だった… 事故を起こした理由が明らかになってくる… もう少し考えられなかったのか… 繋がる、繋がる。 伊坂幸太郎ワールド。 過去の交通事故の加害者・若林。 事故が原因で仕事が決まらない… ちゃんと罪を反省し、救命士として自らの罪を償おうとしているにもかかわらず。 やはり犯罪加害者だからなのか… でもちゃんと、見ている人は見ている… 未成年の加害者、犯した罪は大きくても、未成年が故に更生の道に。が、なかなかうまくいかない。受け入れられる社会にならないと… が、難しい… 陣内、そこまでやってとは。 ただのめんどくさい男ではない。 まだまだ続きが読みたい。

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2024/08/07

陣内再び。 少年犯罪や犯罪を犯した人たちへの見方が少しだけ変わりました。 小山田調べの通りだとちょっとだけ救われた気持ちになります。 アイネクライネハトナムジーク内の短編メイクアップに登場するあのお店も出てきます。

Posted byブクログ

2024/07/21

おそらく過去に読んだと思うが本当にまるっきり忘れていて、 1冊得した気分。 伊坂幸太郎のひとつの醍醐味は過去の登場人物にまた会えること。 彼らにも時間が流れていると思うと嬉しくなる。 被害者と加害者をあらゆる角度から考察した作品で、 興味深く読んだ。

Posted byブクログ

2024/07/25

未成年が起こした事件について、加害者側、被害者側それぞれの視点から描いたもの 特に交通事故では、故意はなくとも一瞬の過失によって命を奪うかもしれない、それはその後の人生ずっと消えることのない影となる 取り返しのつかないことも世の中には確かにあると強く感じた 家庭裁判所調査官のふた...

未成年が起こした事件について、加害者側、被害者側それぞれの視点から描いたもの 特に交通事故では、故意はなくとも一瞬の過失によって命を奪うかもしれない、それはその後の人生ずっと消えることのない影となる 取り返しのつかないことも世の中には確かにあると強く感じた 家庭裁判所調査官のふたりの掛け合いが軽快で面白い

Posted byブクログ

2024/07/16

未成年の犯罪っていう難しい題材の中、陣内は愉快な人だなと思った 未成年は陣内に救われるところがあったんだろうな 身近にはいてほしいようないてほしくないような笑

Posted byブクログ

2024/07/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今回も永瀬の活躍がかっこいい。盲導犬突っかかりおじさんを捕えるシーンが最高すぎる。 前作の『チルドレン』の時からそうなのだが、陣内と永瀬の関係性が良い。陣内は永瀬を友人として特別扱いはしていても、決して盲目であるという理由で特別扱いしていない点が伝わってくるのだ。永瀬が陣内を慕っていることからもそれがわかる。「今1番この暗闇で”見えてる”奴が誰かわかるか?」みたいなセリフが本当に好きだった。 『チルドレン』が「犯罪を犯す子供たちにもそれなりの背景があるんだよ」といったテーマだとすると、『サブマリン』のテーマは「人の命ってなんだろう」かなと思う。 交通事故で人を殺してしまった人(犯罪者)は殺してもいいのか、という究極の問いが常に提示されていた。このケースなら人を殺しても許されるんじゃないか、このケースならダメだろう。この構造はトロッコ問題と似ているなと思った。 「レバーを操作して5人を救って1人を殺す」のには賛成できるのに、「1人を崖から突き落としてトロッコと衝突させ、トロッコを止めることで5人を救う」ことには賛成できないということがある。ましてやそれが知り合いだったらまた選択が変わってくる。科学の進歩でたくさんの「正解」が見つかっているのに、こういった類のものには「正解」が見つかっていない。 トロッコ問題との違いは、『サブマリン』で登場する犯罪者は間違いなく100%悪いと言うことだ。例外を認めてしまえば、犯罪を肯定することになりかねない。だからこそ若林青年にも厳しくすべきだし、棚岡少年にも厳しくしなければならない。頭ではわかっていても、彼らに同情してしまう自分もいるという矛盾と向き合わされるという点で、この本は非常におもしろかった。

Posted byブクログ