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サブマリン の商品レビュー

4.1

300件のお客様レビュー

  1. 5つ

    84

  2. 4つ

    147

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2024/03/21

陣内さん的な破天荒に見えて結局いい奴と真面目に見えて、結局陣内さんについて行く武藤さん な、関係も好きだし結局私も好き 何かの作品で「後藤さん」も陣内さん要素あったような、確か

Posted byブクログ

2024/03/10

「チルドレン」から打って変わって重たい内容。 並々ならぬ行動力で道を切り拓いていく陣内の存在があるからこそ書けるような話。 罪と罰について答えの出せないモヤモヤに陥るが、ジャズミュージシャン、ローランド・カークの人生の理不尽さと一瞬の輝きから生きる意味を見出すことができる。

Posted byブクログ

2024/03/01

ニュースで騒がれる事実は出来事のほんの一部でしかないのに、随分振り回されている自分に気が付きました。昔の事件の犯人の少年が既に社会復帰している、という記事など見ると、得体の知れない何かが再び世に解き放たれたようなそら恐ろしさを感じることもあります。でも彼らが、どんな時間を過ごし何...

ニュースで騒がれる事実は出来事のほんの一部でしかないのに、随分振り回されている自分に気が付きました。昔の事件の犯人の少年が既に社会復帰している、という記事など見ると、得体の知れない何かが再び世に解き放たれたようなそら恐ろしさを感じることもあります。でも彼らが、どんな時間を過ごし何を考え、これからどう生きていこうとしているのかは私には分かりません。勿論、被害者のことを考えれば簡単に割り切ることは出来ないですが、作中に登場する少年たちのような子達には、次のチャンスをと願ってしまいます。

Posted byブクログ

2024/02/26

私が1番好きな作家・伊坂幸太郎のおそらく22作目。 これも伊坂さんらしく楽しい作品だった。 ユニークな登場人物が特徴の伊坂作品だが、今回の陣内は特にそれ。ただ、陣内だけでなく、永瀬さんもなかなかユニークでいい。 あと、伊坂作品の読後のちょっとした楽しみが参考文献を見ること。そ...

私が1番好きな作家・伊坂幸太郎のおそらく22作目。 これも伊坂さんらしく楽しい作品だった。 ユニークな登場人物が特徴の伊坂作品だが、今回の陣内は特にそれ。ただ、陣内だけでなく、永瀬さんもなかなかユニークでいい。 あと、伊坂作品の読後のちょっとした楽しみが参考文献を見ること。そもそも小説なのに参考文献があることも面白いし、並ぶ文献もかなりぶち抜けている笑 今回はジャス関連の文献が並ぶ。 ゴールデンスランバーの時は、下水道の文献があったような記憶が、、、 最後に、なんでこんなことまで知ってるんだという気持ち。今回はタイタニック号の船長の名前を例に取っていて驚いた。

Posted byブクログ

2024/02/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

チルドレンの続編ということで読んでみた。 チルドレンでも登場した家裁調査官の陣内と武藤を中心に、少年事件をメインテーマとした物語が描かれている。 タイトル「サブマリン」を訳すと潜水艦。 物語の後半に「水中の潜水艦のごとく〜」という比喩表現が出てきて、その意味を理解した。 人の記憶や悲しみは時間の経過とともに薄れるが、それは普段水中で見えないだけであり、何かのきっかけで急浮上して、姿を現してくる。伊坂さんらしい、ウィットに富んだタイトルだと思った。 物語では、陣内が仕事として関わる3人の少年・元少年が登場するが、クライマックスでそれぞれの少年が陣内に対してグッときて涙ぐむ描写が印象的だった。 チルドレンで陣内が「俺たちは奇跡を起こすんだ」という言葉を発しているが、まさにサブマリンでも奇跡を起こしていた。 ジャズマンのチャールズ・ミンガスとローランド・カークのCDを聴く場面も印象的だった。 この物語には色んな問いかけがあり、正義か悪かに二分できないもの、説明できない、わからないと答えるしかない場面が多いのだが、単純な言葉では言い表し難いものを丁寧に描写して読者に伝えている。

Posted byブクログ

2024/02/02

陣内みたいな大人が大好きで。 実在していたらいいなと思いつつ、フィクションなんだろうなと諦めがつく、小説を読んでよかったと思わせる素敵なキャラクター。だから小説が好き。

Posted byブクログ

2024/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本作を読むのであれば是非「チルドレン」を読んでから読んでもらいたい。読まなくても話は通じるが、読んでからの方がよりキャラクターへの愛着が湧く。 「悪いことをした人、もしくはする予定の人にはどのような罰を与えてもいいか?」「もしかりに、赤子のヒトラーに出会ったら、その後彼が多くの人間を殺戮するので先に殺しても許されるか?」 ドキッとするような、当然こうだろう!と即答できそうで、いや…でも…と躊躇うような、そんな難しい命題を登場人物のポップな台詞回しと展開の面白さで考えさせてくれる作品だった。 定期的に何度も読み直したい作品の一つ。

Posted byブクログ

2024/01/14

陣内と武藤の掛け合いが面白く、重い題材にも関わらず、不思議と読む側を暗くさせない。 少年法については、年齢で罪の重さに違いがあっても良いのか?それは誰かの為になる法律なのか?と思う所がありました。 家裁調査官というマニュアル通りにいかない現場だからこそ、陣内みたいな大人が必要なの...

陣内と武藤の掛け合いが面白く、重い題材にも関わらず、不思議と読む側を暗くさせない。 少年法については、年齢で罪の重さに違いがあっても良いのか?それは誰かの為になる法律なのか?と思う所がありました。 家裁調査官というマニュアル通りにいかない現場だからこそ、陣内みたいな大人が必要なのかもしれません。 若林青年が抱える苦悩を見ていると、彼の恵まれているとはいえない境遇に同情する感情と、親がかっこいい背中を見せてくれなきゃな、という気持ちで泣けてきます。

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2024/01/01

あらすじ 家庭裁判所調査官の武藤は貧乏くじを引くタイプ。無免許事故を起こした19歳は、近親者が昔、死亡事故に遭っていたと判明。また15歳のパソコン少年は「ネットの犯行予告の真偽を見破れる」と言い出す。だが一番の問題は傍迷惑な上司・陣内の存在だった!読み終えた瞬間、今よりも世界が輝...

あらすじ 家庭裁判所調査官の武藤は貧乏くじを引くタイプ。無免許事故を起こした19歳は、近親者が昔、死亡事故に遭っていたと判明。また15歳のパソコン少年は「ネットの犯行予告の真偽を見破れる」と言い出す。だが一番の問題は傍迷惑な上司・陣内の存在だった!読み終えた瞬間、今よりも世界が輝いてみえる大切な物語。 感想 今回も『チルドレン』に続きギャグ満載のコメディタッチの作品かと思っていましたが、めちゃ繊細なお話でした。 少年犯罪ってむずかしい… 罰を与えられない代わりに、更生に向けて励んでいく。 いろいろな少年がいる中で家裁調査官の武藤はまっすぐに少年と向き合い、陣内もそうかと思いきや、思わぬ角度から切込みを入れる! 周りは予想もつかない陣内の暴走に辟易するも、そこには大きな愛が確かにある。 陣内面白すぎるので、自分の職場にもいてほしい笑

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2023/12/25

多感な時期に出会って相談に乗ってもらった大人って歳を取っても忘れない。あの時の言葉が間違いなく今の自分の基礎になっている。

Posted byブクログ