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検事の信義 の商品レビュー

3.7

133件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2021/02/10

弁護士佐方貞人シリーズ 佐方の検事時代のエピソードをまとめた小品集。 まっとうに罪を裁くという、佐方の矜持は検事だった頃と変わらない。 小品なので、サクサクと読了。

Posted byブクログ

2021/02/04

最終章の検事の信義を読むまでは今回はあんまり深い話ではないなぁ。日岡刑事や知った面々が出てきてちょっぴりワクワクしたものの もっとぐっとる長編だったらなぁと。 佐方検事の執念や信念がとてつもない熱量で伝ってくる「信義を守る」は切なくてやるせない介護の現状を突きつけてくるお話だった...

最終章の検事の信義を読むまでは今回はあんまり深い話ではないなぁ。日岡刑事や知った面々が出てきてちょっぴりワクワクしたものの もっとぐっとる長編だったらなぁと。 佐方検事の執念や信念がとてつもない熱量で伝ってくる「信義を守る」は切なくてやるせない介護の現状を突きつけてくるお話だった。 判決が出てもこれはむしろ地獄なのではとも。 親の介護問題、物語上の絵空事 対岸の火事などではなく自分の身にも降りかかってくるかもしれないなどど考えもよぎった。

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2021/02/03

信義 真心をもって約束を守り務めを果たすこと 今作も佐方の検事時代の話しです。 前作検事の死命がよかったのでどうだろうなあと思いつつ読んだがこれもよかった、検事の信義と検事ではあるが佐方貞人の信義は必ずしも一致するとは限らない。 検事の…シリーズはどれも短編なのでもう少しじっく...

信義 真心をもって約束を守り務めを果たすこと 今作も佐方の検事時代の話しです。 前作検事の死命がよかったのでどうだろうなあと思いつつ読んだがこれもよかった、検事の信義と検事ではあるが佐方貞人の信義は必ずしも一致するとは限らない。 検事の…シリーズはどれも短編なのでもう少しじっくり読みたいという気持ちもあるが一つ一つのエピソードで検事佐方貞人を少しずつ深堀りしていく感じもそれはそれでよい、けど長編も読みたいな。 そろそろ検事をやめるころになってくると思うが続きはもう書かれているんでしょうか、今の副部長筒井と「最後の証人」での筒井との微妙な関係になった検事をやめるきっかけの事件は詳しく書かれるのはいつなのか、楽しみ。

Posted byブクログ

2021/02/02

佐方シリーズ。 短編集のような感じで、少し物足りなかった。 最後の「信義を守る」が、辛くて胸が痛くなりながらも一番読み応えがあって良かった。

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2020/11/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

佐方シリーズ第4弾。 このシリーズは第1弾で佐方がヤメ検弁護士になる未来が描かれているところに特色があると思う。 検事としてのゴールが確定しているのに、上司の筒井や事務官の増田との信頼関係が増していく様が描かれており、知っていてもどうしょうもないもどかしさで尻がもぞもぞするのだ。 特に辞職時期が近くなってきている今作は「罪をまっとうに裁かせる」と気炎を吐く佐方と周囲の軋轢やしがらみが覗き始めている気がする。 『裁きを望む』 一事不再理の話はbonesで知ったけど、事実と真実の間を縫う感じが好みではない。 読了してからどこか座りが悪いと思ったら、被告本人と話す場面がないと気づいた。そのせいか、芳賀に同情する気持ちも不思議と起こらず不気味な印象を覚えた。 『恨みを刻む』これは先にドラマで見たので、あの話かーと思いながら見たけれど、ドラマが友情をフィーチャーしていたのに比べるとずっと生臭い話だった。 『正義を質す』は柚月氏の別シリーズ「孤狼の血」とのコラボレーション。未読の人にも一応わかるような説明はあるが、短編だというのに急に広島ヤクザの勢力図を詳細に説明され、戸惑う人も多そうだ。私は既読であったにもかかわらずあまり読んだ話の固有名詞を覚えていないタイプなので、今回少し読み返すこととなった。 こういう仕込みは結局は作家が一番楽しいのだと思う。 普段あまり内面が明かされない佐方視点の話で面白く読んだ。 『信義を護る』は違和感を追求すると全く別の事実が見えてくるという佐方シリーズの特色がよく表れている話だった。介護殺人の話は読んでいて辛い。

Posted byブクログ

2020/11/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

4話からなるが、どれも、充実感のある話ばかりである。 最初から、認知されていない息子が、親の家に住所侵入お酔い500万円相当の時計を盗んだという事で逮捕された。 しかし、実子である。 裁判への道までが、人の心の動きが、そして、認知されていない男の今まで思いが、書きだされている。 ほんのちょっとした事に違和感を持った佐方貞人。 遺言書のすり替え、次席の娘の万引きのよる職務強要罪、等、この事件から、次々と、明るみ出る真実。 当事者の目的は、父親に 実子と認知して欲しいために裁きを求めたという事が、今まで、辛かった出来事が多かったのだろうと、推測される話であった。 最後の認知症の母を手にして殺害した息子 昌平の事件。 介護疲れの犯行で、終わってしまいそうな事件である。 しかし、佐方は、昌平の逃亡から2時間の空白に、、、、違和感を抱く。 読んでいて、優しすぎる息子の姿に、そして、自分の身体の異変を知った事による母親への行いが、涙を誘う。 判決は、良かったのだが、これからの佐方が、「検察側からの異例の求刑」で、検察の権威を貶めたと、つぶやく矢口に、全力で、挑む姿に拍手を送りたい気になった。 佐方貞人が、主人公なのに、増田から視点を当てて、描かれている事に、最後になって気付いた私は、鈍感であった。(笑)

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2020/10/02

久しぶりに単行本買いました笑 それだけこのタイミングで読みかったことなんだけど。大きな流れはあるんでしょうけど、完全に単発ものの様相。これってもう弁護士になってからの話はないってことですか?誰か知ってたら教えて下さい! 「正義を質す」では「狂犬の眼」とつながる話でもありワクワクは...

久しぶりに単行本買いました笑 それだけこのタイミングで読みかったことなんだけど。大きな流れはあるんでしょうけど、完全に単発ものの様相。これってもう弁護士になってからの話はないってことですか?誰か知ってたら教えて下さい! 「正義を質す」では「狂犬の眼」とつながる話でもありワクワクは加速!しそうになったけど、そうでもなく。ハリウッドでよくあるオマージュシーン的なものなのかな? 今更なんだけど、テレビドラマの上川隆也主演の検事ものはこの作品だったんですね。やっと気づきました。でも、私の受ける印象とはかなりの違いが笑 兎にも角にも弁護士としての佐方が読みたい。あと、検事をやめるエピソードはまだ描かれてませんよね??

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2020/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

佐方貞人シリーズ。 裁きを望む 恨みを刻む 正義を質す 信義を守る の4作収録 前三作はすっきりしないが 「信義を守る」は涙ものでした。

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2020/09/08

佐方検事らしいストーリー。柚月さんの読みやすい文体で、あっという間に読み切った。 短編に近い感じだったので、少し物足りなかったので、星4つ。

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2022/06/12

◆裁きを望む・・・佐方は刑事部の高泉が窃盗の容疑で起訴してきた芳賀渉に無罪論告を行った。しかしこれには実は芳賀の思惑が隠されていた。 ◆恨みを刻む・・・刑事部の笠原が覚せい剤所持の容疑で起訴してきた案件で、証言者が犯行を目撃した日は運動会が行われていたはずだと佐方は疑問を抱く。 ...

◆裁きを望む・・・佐方は刑事部の高泉が窃盗の容疑で起訴してきた芳賀渉に無罪論告を行った。しかしこれには実は芳賀の思惑が隠されていた。 ◆恨みを刻む・・・刑事部の笠原が覚せい剤所持の容疑で起訴してきた案件で、証言者が犯行を目撃した日は運動会が行われていたはずだと佐方は疑問を抱く。 ◆正義を質す・・・同期の木浦に誘われ、帰省の日を1日早めた佐方。しかし木浦から思わぬ探りを入れられ訝る。 ◆信義を護る・・・介護疲れで母親を殺した容疑で刑事部が起訴してきた案件。しかし佐方は、容疑者が2時間現場からそう遠くない場所に居続けたという証言に疑問を抱く。 以上4編の短編集。いずれも刑事部が起訴してきた案件について、公判部の佐方が疑問を抱く内容となっている。 ◆信義を護る・・・超多忙な検事が、こんなささやかな疑問のために時間をさくことは本来無理だろうと思いつつ、佐方だからこそ真実に辿り着いたと思われる案件。本来は弁護側が主張すべきことを、ことごとく検事である佐方がやってしまう。実際にこんな風に動く検事なんてありえるんだろうか。

Posted byブクログ