検事の信義 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
佐方シリーズ4作目。4編の短編集。いよいよ筒井さんとの確執が明かされるのかと思いきや、まだだったわ。「恨みを刻む」は最近アンソロジーで読んだやつだった。いやー、ほんと、佐方はさすがだよ。
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シリーズ4作目。内容は少しマンネリ感もありましたが、日岡が出てきたのは嬉しかったです。今後佐方との絡みに期待します!
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佐方貞人検事が調書に現れた微妙な違和感を追求する中で、被疑者や関連する人たちの微妙な感情を把握することによって、真っ当な判決を引き出す物語が4編.どの話も楽しめたが、「信義を守る」で道塚昌平の心持を地道な行動で明るみ出したストーリーは素晴らしいと感じた.このような検事さんが実在し...
佐方貞人検事が調書に現れた微妙な違和感を追求する中で、被疑者や関連する人たちの微妙な感情を把握することによって、真っ当な判決を引き出す物語が4編.どの話も楽しめたが、「信義を守る」で道塚昌平の心持を地道な行動で明るみ出したストーリーは素晴らしいと感じた.このような検事さんが実在していることを期待しているが、悪い事例ばかり報道されている状況では好い話が表面に出ることは難しいかなと思っている.
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シリーズものとは知らずに読んだが、それなりに楽しめた。刑事や弁護士の話はよくあるが、検事にスポットを当てた作品は少ないと思うので新鮮だった。 主人公の佐方は「罪はまっとうに裁かれるべき」をモットーに仕事をしている検事。上がってきた書類を読んで気になった点は、忙しい仕事の合間を縫っ...
シリーズものとは知らずに読んだが、それなりに楽しめた。刑事や弁護士の話はよくあるが、検事にスポットを当てた作品は少ないと思うので新鮮だった。 主人公の佐方は「罪はまっとうに裁かれるべき」をモットーに仕事をしている検事。上がってきた書類を読んで気になった点は、忙しい仕事の合間を縫って取材し、自分の腑に落ちないことは追求する。 実際に仕事をしていると、人間関係などの社内政治や、労力に対する見返りが少ないことなどから、「本当は調べたいが、そこまでやらなくても良いか」と判断することはよくある。その点、佐方は、裁く対象となる人物のその後の人生を背負っているという意識がとても強いが故に、真実を徹底的に追求するのかなと思った。 最後の介護殺人の話はミステリーとしてもとてもよくできていて、どうやって話を考えているのかと感心した。
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佐方シリーズが大好きです。 しかし、元々短編集が好きで無いこともあり今作はあまり良かったとは思えなかった。 しかし、介護殺人は本当に辛い。今後も現実にどんどん増えていくんだろうと思った。
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世の中、不正なしで潔癖に生き抜くなんてまず不可能ですからねぇ。もちろんコトの大小はあれど、個人もさることながら企業はなおさら表に出せぬことを抱えてる。万人がそうならお互い様ってとこもあるし。ただ公僕、まして法曹界において不正がはびこったんじゃあ、裁かれる罪人でさえ浮かばれませんで...
世の中、不正なしで潔癖に生き抜くなんてまず不可能ですからねぇ。もちろんコトの大小はあれど、個人もさることながら企業はなおさら表に出せぬことを抱えてる。万人がそうならお互い様ってとこもあるし。ただ公僕、まして法曹界において不正がはびこったんじゃあ、裁かれる罪人でさえ浮かばれませんでしょ。そんな中で佐方検事の貫く信義則、およそ現実離れしているからこそ毎度かっこいい。組織の圧力に屈さぬためには、中山七里さんの描く主人公の傲慢さも必要だけど、礼節を保ちつつ己れを曲げぬ姿にも憧れる。どちらも唯我独尊ではありますな。
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佐方貞人シリーズ第四作目。 この中の二作品、『裁きを望む』と『審議を守る』では 一見問題のない起訴内容に切り込む佐方が描かれる。 犯罪が起こる。 証拠があり、被疑者が罪を認めている。 検察にとっては、時間を割く必要のない事案。 ところが、些細な点に納得がいかない佐方。 あえて起...
佐方貞人シリーズ第四作目。 この中の二作品、『裁きを望む』と『審議を守る』では 一見問題のない起訴内容に切り込む佐方が描かれる。 犯罪が起こる。 証拠があり、被疑者が罪を認めている。 検察にとっては、時間を割く必要のない事案。 ところが、些細な点に納得がいかない佐方。 あえて起訴されることを望む被告人たちの謎に迫る。 佐方の細部に及ぶ地道な調査。 それが、被疑者の心の奥底にある真実を探り当てる。 佐方を疎ましく思う先輩検察官からは、厳しい苦言が飛ぶ。 それに対して、佐方は毅然と返答する。 「事実は真実ではありません」 深い!! 「なぜ事件が起きたかを突き止め、罪をまっとうに裁かせる。 それが私の信義です」 佐方のぶれない姿勢に拍手です。 四作品を全部読み終えて、時間の流れを思い返しました。 二作目から四作目までの三作品では 佐方が検事として任官してからの5年間が語られます。 この『検事の信義』の最後の事件は2000年春。 一作目の『最後の証人』では、ヤメ検 弁護士になった佐方が登場しますが、 2000年の秋のある事件が発端で、佐方が地検を辞めたと語られていました。 その一作目では、検事を辞めてから12年後の弁護士・佐方という設定。 ・・・ということは? 弁護士としての佐方シリーズがこれからでるのかな? 期待しちゃいます。 ※ 私の考える時系列が「違っている」と思われる方、どうかご指摘ください。 確信がもてるような、もてないような…なので。
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佐方貞人シリーズ4作目。短編4話の構成で、前半3話はずいぶんあっさりしてるなという印象。4話目だけそこそこボリュームがある。この作家は人物を魅力的にみせるのが上手いので、短編より長編のほうが良いかもしれない。とはいえ、もう佐方や周りの人物のファンなので、短編でも長編でもなんでもよ...
佐方貞人シリーズ4作目。短編4話の構成で、前半3話はずいぶんあっさりしてるなという印象。4話目だけそこそこボリュームがある。この作家は人物を魅力的にみせるのが上手いので、短編より長編のほうが良いかもしれない。とはいえ、もう佐方や周りの人物のファンなので、短編でも長編でもなんでもよいので、いつまでも続編を読みたい。
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おっ!佐方検事5年目の話だ(^^)佐方検事にしてはキレがないわね(´~`)という話もあったけれど、こういう経験の積み重ねが佐方弁護士を生むのね(^ー^)日岡巡査が登場した時にはドキッ(゚Д゚)とした~(^^;)最後の「信義を守る」が好き♪
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佐方さんシリーズ、ずっと読んでます。 慣れてきたせいか、盛り上がりに欠けてる印象。 でも、変わらず素敵です。
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