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手のひらの京 の商品レビュー

3.9

120件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    48

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

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2020/12/19

京都を舞台にした三姉妹の物語。京都の街の雰囲気、京都弁などが四季を通じてしみじみと描かれており京都を多少知っている自分にはよく表現されていると感じた。 三姉妹それぞれを主役としての連作短篇集となっており読みやすい。姉妹たちの社会や家族との関わりでの心の襞をとても繊細に描いており薄...

京都を舞台にした三姉妹の物語。京都の街の雰囲気、京都弁などが四季を通じてしみじみと描かれており京都を多少知っている自分にはよく表現されていると感じた。 三姉妹それぞれを主役としての連作短篇集となっており読みやすい。姉妹たちの社会や家族との関わりでの心の襞をとても繊細に描いており薄めの本ではあるが読み応えがある。確かに嵐山は夜行ったら凄く静かだろうなぁと感じた。知らんけど。

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2020/12/02

3人の女性の成長が語られるなか、一人一人の心情が語られていて面白かった。 また京都の地名も出てきて親近感が湧いた。

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2020/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

京都に生まれ育った3姉妹のお話。 祇園祭の行列が現代京都の百鬼夜行なんて在住じゃないとなかなか言えない気がする。 次女の羽衣ちゃんが好きなキャラ。 女に嫌われる典型的な女子なんだけどいけずするお局やストーカー化した先輩に啖呵を切った結果彼氏にフラれてしまう。 自分のことは自分で始末する性格で嫌いじゃない。 京都は何度も訪れるぐらい好きな街なんだけど京都に進学した子は遊びに行くには良いが住む所じゃないと就職で地元に戻ってきたな。 彼女も凛の様に地元のしがらみを感じ取っていたのかな。

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2020/10/18

買って数ページ読んだきりになっていたけれど、ふと手に取って読み進めてみたら、すいすいと読めた。 やっぱり本には、読むタイミングというものがあるなと実感する。 又吉さんが、つまらない本はない、ただタイミングが来ていないだけ、というようなことを言っていたけどほんとにその通りだ。 羽依...

買って数ページ読んだきりになっていたけれど、ふと手に取って読み進めてみたら、すいすいと読めた。 やっぱり本には、読むタイミングというものがあるなと実感する。 又吉さんが、つまらない本はない、ただタイミングが来ていないだけ、というようなことを言っていたけどほんとにその通りだ。 羽依ちゃんて名前かわいいよなー。 爆発してタンカきる場面最高だった。息の根止めてやる、と決意して爆発するところ、なんかわかる。 1番関心もって読んだのはやはり綾香。宮尾さんいい人でよかった。

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2020/10/09

佳作。 3人の様子や感情がよく伝わりいい作品、って感じ。 3姉妹って物語的にバランスいいし、少し閉塞感のある感じが京都を舞台にすることでいい塩梅にててたと感じた 2020.10.8 98

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2020/09/20

綺麗なだけじゃない現実の京都の感じ。次女の羽依ちゃんの、めっちゃモテるけど売られた喧嘩にはタンカで返すところが好き。

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2020/09/04

綾香と羽依と凛。3人の性格の違う女性がそれぞれの年齢とそれぞれの立場、現状から見る「今」は違っているけどどれも現実。女の私には、読んでいて言葉にできないながらも心が共鳴したがっていることを切に感じた。特に凛。泣いてしまった。私はこの世界から一生出られなくて、閉じ込められてしまうの...

綾香と羽依と凛。3人の性格の違う女性がそれぞれの年齢とそれぞれの立場、現状から見る「今」は違っているけどどれも現実。女の私には、読んでいて言葉にできないながらも心が共鳴したがっていることを切に感じた。特に凛。泣いてしまった。私はこの世界から一生出られなくて、閉じ込められてしまうのではないかというあの感覚。どことなくずっと感じて来た。何が嫌ってわけじゃない。家族が、この町が嫌いなわけでもない。でも今じゃないとダメな気がしてしまう。明確に理由は言えないんだけど、理解してもらえるとも思ってないけど、私の中から消えないこの思いを凛ちゃんが美しく代弁して、綿谷りささんが本にした。そんな気がしてなりません。

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2020/08/30

森見登美彦で京都に魅了されて何度か行った京都。またそれとは違い日常を切り取った、どこにでもある話しに共感できた。凛と父が就職先について話していた京都の歴史を担う責任感という話しがとても印象に残っている。

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2020/08/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

京都に住む三姉妹のそれぞれの物語。 みんな得手不得手があり、試行錯誤悩みながら 一生懸命生きている。 三姉妹の設定が姉→ひかえめ、次女→モテ強気女子、 三女→ひかえめ秀才タイプというところが、 ステレオタイプだなと思ったり。 だいたいこの設定が多いような。 母親が子育て卒業宣言(夕飯は作らない的な)して 遊び歩いているところも何か他の話でもあったなぁって 思ったり。既視感の多い小説だったけれども、 京都という独特の地域の世界観とか、風景情景が 丁寧に描写されていてそこはとても面白かった。 京都から飛び出して頑張っている三女凛ちゃんの 頑張りをもう少し見たかったな。 現代版細雪みたいに書かれているけれどそれは?? 軽い感じの読み物で、反芻したくなるような本ではなかったかな。

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2020/08/23

自分の住む近所の北大路橋のたもとから始まり、以後も京都の色々な場所が、住んでいるものの視点で描かれていく。 三姉妹のキャラクターがそれぞれ全く違っていて、それぞれが自分の人生の主人公であることが、愛おしい。解説では細雪との対比がなされているが、最近読んだ3月のライオンの三姉妹と重...

自分の住む近所の北大路橋のたもとから始まり、以後も京都の色々な場所が、住んでいるものの視点で描かれていく。 三姉妹のキャラクターがそれぞれ全く違っていて、それぞれが自分の人生の主人公であることが、愛おしい。解説では細雪との対比がなされているが、最近読んだ3月のライオンの三姉妹と重なって、不思議な縁を感じた。 中でも始めと終わりを担った末娘の凜が、就職して家から出て行く気持ちを応援したい。作者の分身は凜なのだろう。

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