手のひらの京 の商品レビュー
すごい好きだった。毒のある綿谷りささんの小説とはちょっと変わってすごく温かみのある小説だった。三姉妹のそれぞれの良さが滲み出ていたし家族の絆に泣いた。綾香と宮尾さんのデートのシーンキュンキュンした。お父さんとお母さんのいつでも味方でいてくれそうなそういう太陽みたいな温かさが好き。
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京都の大学院生という点が同じの凜にとても感情移入してしまった。京都から出たいという思いも大学進学当時の自分に重なる。綾香が幸せになりそうな予感を漂わせているのが鬱屈した物語の中の唯一の救いだった
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『背中』以来、綿矢作品二作目。九年振りくらいか…。四季の変化に合わせるように、三姉妹の日常も少しずつ変わっていく…。そんな彼女らに思いを重ね——視覚、聴覚等…あらゆる感覚に心地よく響く素敵な描写。日本語、そして四季の美しさを胸いっぱいに感じた一作。読み心地が抜群に良かった。星四つ...
『背中』以来、綿矢作品二作目。九年振りくらいか…。四季の変化に合わせるように、三姉妹の日常も少しずつ変わっていく…。そんな彼女らに思いを重ね——視覚、聴覚等…あらゆる感覚に心地よく響く素敵な描写。日本語、そして四季の美しさを胸いっぱいに感じた一作。読み心地が抜群に良かった。星四つ半。
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読んでいる途中で「これ京都の人じゃないと書けない内容なのでは?」 と思う内容だった。 作者の出身地とか調べることなんてめったにないのに調べたら京都出身だった。 ただ京都の町を描くんじゃなくて、住んでいた人にしかわからないような特別な空気感がずっと漂うような小説に感じた。 ところどころにクスっとくるような場面も度々あったりして 『分別ある大人同士の会話として、ところどころ相手を褒めながら和やかに会話は進むが、その一方で綾香は、自分たちはまるでお互いのお尻の匂いを嗅ぎあってる、散歩の道でばったりでくわした犬同士みたいだ、という思いもあり、気恥ずかしさを抑えるのが大変だった』 こういう感覚を持てるなんてすごいなあと思ってしまった。
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姉妹3人のそれぞれの物語が展開される。 うーん、なんというか感想が書きづらい。でも読み始めると止まらなくなる。綿矢りささんの本はこうなりますね。
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久々の小説。 3姉妹の話で一人一人焦点を当てて書かれており、普段小説を読まない私でも読みやすかった。 読んだ感想として3姉妹だなぁと感じることもあれば、姉妹の個性が出ており、1人の人間だなと思った。 読んでいると3姉妹の日常を書かれているので、最後泣くとは思わなかった。 お...
久々の小説。 3姉妹の話で一人一人焦点を当てて書かれており、普段小説を読まない私でも読みやすかった。 読んだ感想として3姉妹だなぁと感じることもあれば、姉妹の個性が出ており、1人の人間だなと思った。 読んでいると3姉妹の日常を書かれているので、最後泣くとは思わなかった。 お勧めしたい本。
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京都の知り合いはいないのですが、方言も町並みもすんなり入ってきました。解説にもあったように、伝統芸能「いけず」のくだりがおもしろかった! 好きなのは羽依ちゃんだな〜。自由奔放にふるまっているようでいて、冷静に観察している。きっとさらに素敵な女性になる、はず。もしくは、案外恋多き女性としてそのまま結婚しないかも。 「こうなるよね」の既定路線をいきつつ、梅川さんと別れたり、父親のガンが発覚したところで終わったり、なんともリアルでした。せめて病気は決着を見せてほしかったけど、まあでもそれが現実だよね。
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綿矢りささんの本は読んだことはなかった。もちろん名前も経歴もニュースで知っていたけれど、読んでみようかな、と思ったのはこれが初めて。 読みどき、というのがあったのだと思う。厚い本ではなかったのもあってすらすらと読み進めた。同居する姉妹たちの話、ということで海街diaryとイメー...
綿矢りささんの本は読んだことはなかった。もちろん名前も経歴もニュースで知っていたけれど、読んでみようかな、と思ったのはこれが初めて。 読みどき、というのがあったのだと思う。厚い本ではなかったのもあってすらすらと読み進めた。同居する姉妹たちの話、ということで海街diaryとイメージが重なるところもあるけれど、旅や仕事で何度か訪ねた京都の町の映像が目の前に浮かぶような描写たち。なぜか忘れられないテレビCMの歌は自分も覚えていた。 「大文字焼き」なんてのはよそもんの言い方や、というのを京都のひとに聞いたことがあったので、おや、と思うところもあったけれど、あの日たしかに自分が嗅いだ送り火の煙の匂いは、京都にいなければ体験できないもの。そういう京都の「あの場所の空気」みたいなものが、どのページでも借り物ではない綿矢さんの言葉で表現されていた。
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京都に住む三姉妹が主人公のお話です。 京都は何回か旅行で訪れているので鴨川や嵐山などの情景が丁寧に書かれていたので風景を頭の中で思い出しながら読むことができた。
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