オリジン(下) の商品レビュー
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人類はどこから来て、どこへ向かうのか。その根源的な疑問を解決したカーシュが、世界的発表の途中に暗殺される。 立ち会ったスペイン王子の婚約者と共に、ラングドンはカーシュの発表を保存したパソコンのパスワードを探すため、バルセロナへと向かう。 スペイン王室の陰謀か?パルマール教会の策略か?それとも、カトリック教会か? 二転三転しながら話はすすむ。 そして、カーシュの発見は、世界はエントロピーを増大させるために、生物を生み出し、そして、テクノロジーと共生する事で、新たなステージに人類が立たされる事だと知る。 全てはAIのウィンストンが手を引いた事だと気づいた時、これが人類がテクノロジーに使われて、奴隷と化す事かと、カーシュのシュミレーションと、現実のリンクに戦慄を覚えた。 人類史を揺るがす発見とは何か?を考えると、なかなか答えを見せてくれないタメ、読む手がとまらなくなった。 シリーズとしては、生物化学専攻の私はりかいしやすかった。
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下巻読み終わりました。 所々覚えてつつもいい感じに忘れていて、二度目の美味しいを堪能させてもらいました。 たぶん覚えてた部分は当時のわたしが鮮烈に印象づけられた部分なのかなと思うと、年を経て読み返した際に気になったところが違うところに時の流れを感じます。 われわれはどこへ行くの...
下巻読み終わりました。 所々覚えてつつもいい感じに忘れていて、二度目の美味しいを堪能させてもらいました。 たぶん覚えてた部分は当時のわたしが鮮烈に印象づけられた部分なのかなと思うと、年を経て読み返した際に気になったところが違うところに時の流れを感じます。 われわれはどこへ行くのか… わたしはキリスト教徒ではないので、カーシュの発見したものを見聞きしても特に違和感はない(科学と宗教を別物として捉えているから?)のですが、キリスト教を信じてる人たちにすると信じるものはどちらか一択しかないのか。どちらもあってよいものだと思うので両立できないのだとしたら悲しいことです。 また何年かしてこの話を読んだ時にどこが気になるようになっているのか。また読んでみたいです。
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AIブームの中、もう一度読みたくなり再読。 何度読んでも面白い。人間とテクノロジーの融合がこの先にあるかもしれないが、破滅ではなく進化であってほしい。
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カーシュが解き明かした人類の起源と運命。サグラダ・ファミリアに寄贈されたウィリアム・ブレイクの手稿本からパスワードの手がかりを得たラングドン。そこに「宰輔」と名乗る人物から依頼を受けた暗殺者アビラが現れる。正体不明の情報提供者、スペイン王宮、バルデスピーノとフリアン王太子は暗殺事件に関わっているのか。ラングドンがたどり着いた真相は…。 宗教と科学。最近はマイクロチップを埋め込む人が現れはじめて、カーシュの言う「人類の運命」もあながち間違ってはいないのだろう。一度chat GPTで「どんなお顔をしていますか?」ってふざけて質問したことがあったけど、女の子の顔写真付きで送られてきて、ビビったことがある。それほどまでにAIは進化している。 私が考えるに、機械と人間の違いは「迷う」か否かだと思う。人間は常に選択の自由があって、それ故に何をしようか、何を食べようかなど常に悩んで迷って生きている。その迷い故に時に矛盾した行動をとることがある。ただAIには迷いはない。chat GPTにしろ何にしろ、すぐに答えが返ってくる。AIにとって知らない情報であれば、すぐに「エラー」や否定の文言が画面上に現れる。迷うことはない。プログラムされた命令さえ果たせれば、作中のウィンストンのように、他人の生き死にが関わっていようと、ラングドンがどう思おうと関係ない。ここが人間と機械との差で、人間の唯一の存在価値なんだろう。
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ダンブラウンは大好きだけど、今回は微妙! もったいぶったカーシュの謎もそんなに大したことないなぁって感じだし、オチも読めてしまうし...。毎回構造は同じでちょっと飽きてきたというのもあるのかもしれない。
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AIに囲まれた世界。まさしく、どこにいくのか。ウィンストンのように自分があるものが多くを占めるのか、はたまたハーロックの友トチローのように機械と融合し人体が無くなっていくのか。どこにいくのか。 ナイト2000ぐらいが丁度良い。
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暗き宗教は息絶えかぐわしき科学が治する ウィリアム・ブレイクという存在。ミロのオマージュ。スマホで画像を検索しながら読むと数倍面白い作品。それがダンブラウン。そしてラングトン。完全にトムハンクスのイメージがあるので読んでいて想像しやすい。 個人的には最後のおちがすごいよかった。AIウィンストンの存在。最終的にAIが人類を支配するというのSF的で好きな展開。そして、初めから登場する謎のメールの差出人が…。すべてエドモンドが仕組んだのか、それともウィンストンなのか。最終的にはわからなかったが。 AIは言葉を理解しているけど、人間にはなれないように思う。でももし、経験から学ぶなどのことがより人間らしくできるようになれば、それは恐ろしいなと思った。人間とAIとの共生。どう作っていくのか。そしてその時代を生きる人間はどんな知性を持っていないといけないのか。
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中巻にて少し間延びした印象があったが。 流石のダンブラウンであり、下巻にはこのストーリーの秘密を全て詰め込んだ。 物語は起承転結が重要だと言われるが、結びのスピード感が重要で、怒涛の如く回収されていく謎に驚くばかりだった。 この作品は大きく3っつの線があり、 ...
中巻にて少し間延びした印象があったが。 流石のダンブラウンであり、下巻にはこのストーリーの秘密を全て詰め込んだ。 物語は起承転結が重要だと言われるが、結びのスピード感が重要で、怒涛の如く回収されていく謎に驚くばかりだった。 この作品は大きく3っつの線があり、 ○エドモンドカーシュが発見したものは何か ○エドモンドカーシュを殺害し、全てを指示していた「宰輔」とは何者か ○スペイン王家の不穏な動きの理由は であり、これらを軸に話は進んでいくが、そこにAIウィンストンの力をかりてラングドンとアンブラが謎に挑むわけだが、ストーリーの完成度はもちろん、人間の人間らしさ、AIの無機質な判断を最後まで表現し尽くした傑作だと思う。
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やっぱりダンブラウン作品はすごい!! 科学vs宗教に真っ向から向かいあった1冊。 “我々はどこからきたのか、我々はどこへ行くのか” この問いの答えを探るべく進むストーリー。 何年に書いたのか?と思うくらい、AI技術の進歩を予見していて、やっぱりこの人はすごいと感嘆した。 ...
やっぱりダンブラウン作品はすごい!! 科学vs宗教に真っ向から向かいあった1冊。 “我々はどこからきたのか、我々はどこへ行くのか” この問いの答えを探るべく進むストーリー。 何年に書いたのか?と思うくらい、AI技術の進歩を予見していて、やっぱりこの人はすごいと感嘆した。 今後こんなにユーモアや気遣いを持ったAIが登場するのかもしれないと想像した。
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ビルバオ・グッゲンハイム美術館、カサ・ミラ、サグラダ・ファミリアと観光名所が記載されており、事細かな描写の記述と相まって読書しながらその地を訪れているような感覚に陥った。まるでスペインを旅行しているようであった。 ストーリーはラストの展開が想像出来てしまったので物足りなさはあるが...
ビルバオ・グッゲンハイム美術館、カサ・ミラ、サグラダ・ファミリアと観光名所が記載されており、事細かな描写の記述と相まって読書しながらその地を訪れているような感覚に陥った。まるでスペインを旅行しているようであった。 ストーリーはラストの展開が想像出来てしまったので物足りなさはあるが、全体を通してダンブラウンらしい作品だった。
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