オリジン(下) の商品レビュー
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ラングドン教授、再び宗教と科学の争いに巻き込まれる。今回は「ひとはどこから来て、どこへ行くのか」を巡る物語で、その部分も面白く読めたけれど、それよりも現スペイン国王が死を間近にして、次期国王たる息子に語って聞かせたサイドストーリーの方に心打たれた。〝過去を思い出せぬ者は、過去を繰り返す運命にある” フリアンはきっとよき国王になるだろう。 また映画化されるようなら、ウィンストン役にはペグちゃんがいいな。何気にイケボだからね、ペグちゃんは!
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いよいよ明かされるカーシュのプレゼンテーション。これが、残念ながらがっかりだ。 国王の行動も結局よく分からない。ミスディレクションが多すぎて虚しい。最後のオチもこれしかなさすぎる。
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ダン・ブラウン作品の中で出色の一冊だと感じました。 この本を読むまでは、「天使と悪魔」が最高傑作だと思っていましたが、意見が変わりました。この作品が最高傑作だと思います。 久しぶりにダン・ブラウンの本に触れたいなと思っている方、2019年長期連休に一作品読みたいという人には強く...
ダン・ブラウン作品の中で出色の一冊だと感じました。 この本を読むまでは、「天使と悪魔」が最高傑作だと思っていましたが、意見が変わりました。この作品が最高傑作だと思います。 久しぶりにダン・ブラウンの本に触れたいなと思っている方、2019年長期連休に一作品読みたいという人には強くお勧めします。 この作品の面白さは何と言っても、最新技術と宗教の対立にあると思います。「我々はどこから来たのか、我々はどこに行くのか」という問いに対する天才科学者エドモンド・カーシュの答えがこの物語の中心にあり、目まぐるしく物語が進んでいきます。 本作はダン・ブラウンにおなじみの美術作品だけではなく、最新技術(D-waveや人工知能等)へ興味も湧いて来る作品になっているので、より幅広い人にオススメします!
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カーシュの説明は「われわれはどこから来たのか、そしてわれわれはどこにいくのか」と言う問いに対して宗教的な事は否定しながらも科学の進歩が人間を変えていく、それは全くあり得ない事ではなさそうだと思う。 そこを読んだときに、映画の『マトリックス』を想い出してしまった。あれはまさにAIが人間を支配して発電機として活用し、思考の中だけに人を生かしておく物語で、ひとがAIに反逆していく物語であるが、本当になる可能性が有りそうで怖い。 まさに最後にラングドンがカーシュのAIであるウインストンがカーシュの暗殺(結局は癌のため、自殺しようとしていたので、それより楽に死ねる)を仕組み、情報を操作し、人をあやつる事もしていた事を嫌悪する。カーシュが、『汝殺すなかれ」をプログラムに入れなかった事が悔やむという言葉。 アシモフのロボット3原則にも通じる。 考えさせられる話で有った。 ただラングドンがインディ・ジョーンズのように大活躍したところがもっとあっても良かったです。
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今回は巻頭の写真が少なめ。前作の写真が完全なネタバレにつながってしまったからでしょうか。。巻末で良いので、作中の写真をのせて欲しい。
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ダン・ブラウン先生の最新作。 われわれはどこから来て、どこへ行くのか。科学者のみならず宗教家や私たちのような一般人でも興味を抱くような問いかけが主題。ラングドン教授も最後に言っていたが、その答えの指し示したエネルギーの拡散というものを誰・何が欲しているからかを決めるのは、また、宗教の世界になってしまうのではないだろうか。 カーシェが一緒に開発していた人工知能の問題も最後に取り上げており、今後発展していった人工知能の倫理観や人工知能とのかかわりあいを考えさせる最後だった。
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