姑の遺品整理は、迷惑です の商品レビュー
誰しもが、直面するだろうと、思える作品が、いつも満載の垣谷美雨氏の小説である。 望登子の夫は、一人息子であり、その姑が、突然の脳梗塞で、亡くなった。 一軒家から郊外の3ⅮK、それもエレベーターのない4階に移住していたのだが、、、、その遺品整理をするのに、どのように処分していくの...
誰しもが、直面するだろうと、思える作品が、いつも満載の垣谷美雨氏の小説である。 望登子の夫は、一人息子であり、その姑が、突然の脳梗塞で、亡くなった。 一軒家から郊外の3ⅮK、それもエレベーターのない4階に移住していたのだが、、、、その遺品整理をするのに、どのように処分していくのか? まだまだ元気であったのだから、生活用品から、贈答品など、そして、家具の山、亡くなった夫の衣服迄、、、、ゴミ捨ても、4階を上がり降りしなくてはいけない重労働なのだが、人に頼むと、相当の金額。 そして、家賃が、8万円。 早く、処理し、処分してしまわないと、家庭の圧迫になって来る。 パートの仕事を持ちながら、通うのだから、大変である。 ゴミ捨ても、曜日が決められているのだから・・・ そんな中 夫は、思い出の物を残しておきたいと、、、 望登子のパッパと、捨てたらいいのに、、、と、思うのだが、次から次へと、いろんな物が、足の踏み場が無い位に・・・・ 物の多さに 唖然と・・・ 自分の母親は、しっかりと、自分の好きな物だけにして、片づけをしっかりと、していた。 ついつい、自分の母と姑を比較してしまい、ため息の出る思いである。 そして、生きもののウサギ迄、、、、飼っていたと知る。 考えさせられる。 動物も飼ったら、今は、餌が、昔と違って 栄養満点で、長生きをする。 そして、洋服も、昔のように、高価でなく、気兼ねのない値段で、色もサイズも豊富である。 お直しをした方が高くつく時代である。 そして、高級な物は、それなりに、修理も大変。 宝石類も、望登子の弟の嫁の美紀さんのように、自分に合わない物を頂いても、リフォームするより、換金してしまうだろう。 自分自身も、ダイヤの立て詰めリングなど、洋服にひかかるし、娘に譲るにしても、不要!と、言われるだろう。 着物でさえ、箪笥の肥やしである。 この作品では、着物などが、書かれていなかったけど、・・・・帯から着物下着や小物まで、箪笥一棹は、必要であるから・・・・ 自分自身に問いかけてみる。 娘は、着物大好きであるが、、、、都会の高層マンションでは、とてもじゃないけど、箪笥も置けない。 作品で、主人公の望登子は、姑の遺品で色々不満もあっただろうけど、いざ、実家の家を継いだ弟の嫁の事を考えると、嫁の美紀さんも姑の厳しさに 不満があったと、考えさせられる。 そして、少しでも思い出を残したい気になった自分と夫の思いも 理解出来たのでは・・・・ 母親の日記の手帳と姑の大学ノート。 主人公が、最後に、2人の母親からの事で、学んだことに感謝の意が書かれてあり、「幸せ者」と締めくくられている事で、題名とは、違った思いが、溢れていて、自分も 遺された者が、余り迷惑をかけないようにしなくてはいけないと、、、、思いながら本を閉じた。 断捨離の言葉は、いつも頭の中で、駆け巡っているのに、10月に衣替えで、押し入れから出し入れしているのだが、、、又捨てずに、毎年しまい込んでいる私は、いつ断捨離が、出来るのだろうか?と、この本を読みながら、悩んでしまった。(笑)
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一人暮らしの姑が脳梗塞で突然亡くなる。嫁である主人公が遺品の整理に赴く。場所はエレベーターのない団地の4階。 最初は几帳面だった自分の実母と姑を対比して、散々愚痴であったが… 私にとっても切実な問題であるがいつもの軽妙なタッチで書かれていて面白かった。垣谷美雨さんの今まで読んだ中...
一人暮らしの姑が脳梗塞で突然亡くなる。嫁である主人公が遺品の整理に赴く。場所はエレベーターのない団地の4階。 最初は几帳面だった自分の実母と姑を対比して、散々愚痴であったが… 私にとっても切実な問題であるがいつもの軽妙なタッチで書かれていて面白かった。垣谷美雨さんの今まで読んだ中でもトップクラス。
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垣谷さんの本を読みだして数冊目にして初めて苦手な主人公に遭遇した、と思いながらも頁は軽快に流れて行き、そのうちに主人公も本全体も、またもや、好きになってしまった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
評価は4. 内容(BOOKデーターベース) 独り暮らしの姑が亡くなり、住んでいたマンションを処分することになった。業者に頼むと高くつくからと、嫁である望登子はなんとか自分で遺品整理をしようとするが、あまりの物の多さに立ちすくむばかり。「安物買いの銭失い」だった姑を恨めしく思いながら、仕方なく片づけを始める。夫も手伝うようになったが、さすが親子、彼も捨てられないタイプで、望登子の負担は増えるばかりである―。誰もが直面する問題をユーモラスに描いた長編小説。 いつかか自分の息子の嫁に迷惑がられないように。。。断捨離しなきゃと思った。私にはこの姑のような人間つきあいが出来ないだろうから・・・
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姑が亡くなって遺品を整理し始めることになったが・・・という導入。 物の多さに途方にくれながらなんとか進めていくうち、ご近所とのつきあいなど思いがけない交流が。 個人的には物はがんがん捨てるほうだが、不測の事態があったら、とか思ってしまうん・・・
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結婚もしてない私にはかけ離れたテーマだけど 自分が死ぬときどんなものを残すのか できれば残したくないなとか そういうことを考えてしまった。 自分の持ち物はいつもベストにしておきたいね。
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亡くなった姑の部屋の遺品整理。 次々と出てくるわ出てくるわ(汗) だが、誰も居ないはず部屋に人がいた気配が。ちょっとミステリー⁈ 夫と初同行した時の会話、イライラしながらも終いには呆れて笑えてきた(笑) 遺品整理、それは自分の心の整理のために必要な事‥実母と姑の事を見つめ直す良い...
亡くなった姑の部屋の遺品整理。 次々と出てくるわ出てくるわ(汗) だが、誰も居ないはず部屋に人がいた気配が。ちょっとミステリー⁈ 夫と初同行した時の会話、イライラしながらも終いには呆れて笑えてきた(笑) 遺品整理、それは自分の心の整理のために必要な事‥実母と姑の事を見つめ直す良い機会であったな。
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よかった! 終活について興味が出てきたときになんとなく読んでみたら、アタリでした。 垣谷美雨さんの作品は読後感がよくおもしろいと思っていましたが、この作品もそうです。 50代のパート主婦が急逝した一人暮らしの姑のアパートの片付けをするはなし。 自分の親が、義理の親が死んだ時ど...
よかった! 終活について興味が出てきたときになんとなく読んでみたら、アタリでした。 垣谷美雨さんの作品は読後感がよくおもしろいと思っていましたが、この作品もそうです。 50代のパート主婦が急逝した一人暮らしの姑のアパートの片付けをするはなし。 自分の親が、義理の親が死んだ時どうすれば?捨てるべき?とっておくべき?カドがたたないように処分するには? 配偶者や親にも読んでほしいとおもった。
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面白かった! 私も義母の遺品整理をしたが、次男の嫁という立場上、あくまで手伝い。幸い皆が全てを捨てる方向だったので量は半端なかったけどスムーズな方だったと思う。 確かに遺品からはその人となりが見え隠れし、全てを業者任せにするのもどうかと思う。 が、とにかく空箱wやら大事にしまって...
面白かった! 私も義母の遺品整理をしたが、次男の嫁という立場上、あくまで手伝い。幸い皆が全てを捨てる方向だったので量は半端なかったけどスムーズな方だったと思う。 確かに遺品からはその人となりが見え隠れし、全てを業者任せにするのもどうかと思う。 が、とにかく空箱wやら大事にしまってある引き出物w、梅干しの壺がいくつもあったり、雪崩を起こしそうな食器やら、なぜ?なものは本当に勘弁して欲しかった(^◇^;) 自分は捨ててる方だけど、これから歳をとるにつれ、捨てられなくなるのかな? ほどよく準備してほどよくぽっくり逝けたらよいけど。
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一人暮らしの姑が突然亡くなって3LDKの賃貸を片付けることになった望登子。同じ立場だったら…箪笥に押し入れに貯蔵庫に、ぎっしりと詰まった品々を想像するだけでぞっとします。ストーリーは徐々に姑の生活を知り、優しい読後感にもっていってくれましたが、現実の自分を思い、重たい読書になりま...
一人暮らしの姑が突然亡くなって3LDKの賃貸を片付けることになった望登子。同じ立場だったら…箪笥に押し入れに貯蔵庫に、ぎっしりと詰まった品々を想像するだけでぞっとします。ストーリーは徐々に姑の生活を知り、優しい読後感にもっていってくれましたが、現実の自分を思い、重たい読書になりました。自分の実家も姑も大変だろうけど何とかなりそう。でも夫は使わなくてもダメになっていないものを絶対捨てず、整理すれば入るんだからどこかへしまっておけという人。せめて自分のものだけでもしっかり断捨離しよう、そう決心したのでした。
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