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姑の遺品整理は、迷惑です の商品レビュー

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114件のお客様レビュー

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2022/05/09

始めのころは急に亡くなった姑の遺品整理に愚痴ばかりの望登子に読んでてしんどかったが、途中から姑の団地仲間が手助けしてくれるようになってから面白くなった。 見事に身辺整理をした実母と、好き勝手に暮らし終活など、全く考えず物だらけで亡くなった姑。遺品整理の間に人情味に溢れた姑に過去...

始めのころは急に亡くなった姑の遺品整理に愚痴ばかりの望登子に読んでてしんどかったが、途中から姑の団地仲間が手助けしてくれるようになってから面白くなった。 見事に身辺整理をした実母と、好き勝手に暮らし終活など、全く考えず物だらけで亡くなった姑。遺品整理の間に人情味に溢れた姑に過去に助けられ、是非とも恩返ししたいと手助けする団地の人達にほろっときた。そして、それを通し望登子夫婦も一歩変わっていく姿が良く、読後が爽やかだった。 将来のことを考え、体力のあるうちに自分の荷物も早めに断捨離しょうと身につまされた。

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2022/02/20

今回も、社会問題を深刻になり過ぎず、どこか明るく前向きな気持ちで読み終えさせてくれる、垣谷マジックにハマった。 一人息子の嫁が、突然亡くなった義母の遺品整理をする物語。 実の親子なら、家も物も、自分の思い出と親の思い入れとが混じり合い、なかなか手離すことが難しいだろう。 逆...

今回も、社会問題を深刻になり過ぎず、どこか明るく前向きな気持ちで読み終えさせてくれる、垣谷マジックにハマった。 一人息子の嫁が、突然亡くなった義母の遺品整理をする物語。 実の親子なら、家も物も、自分の思い出と親の思い入れとが混じり合い、なかなか手離すことが難しいだろう。 逆に嫁の立場となると、捨ててしまいたいが、勝手に処分してしまっていいのだろうか…という逡巡がある。 しかし、扉や引き出しを開けるごとにびっしりと詰まった物たちが迫ってくる状況は、亡き姑がいることを想定した天井の辺りを睨んで、愚痴りたくもなる。 実母が亡くなった時は、机に指輪が1つ残されていただけだった、というから突然亡くなったとはいえ、姑とのギャップはかなりのものだろう。 そんな主人公の茂登子に同情しつつも、エレベーターなしの団地の4階を何往復もして、片付けをする彼女は、良き妻良き嫁以外の何者でもないと思う。 都会では、人に相談することなく何でも己で解決するのが常だが、義母の暮らした団地ではまだ近所付き合いがあり、遺品整理を通して亡くなった義母の知らなかった一面を知ることになる。 口喧しく噂好きな人と少し軽蔑するところもあったのに、団地の人からは、感謝される存在であったと知れたことが、遺品整理に通い続けた茂登子へのご褒美だったのかもしれない。 小説の中に50を過ぎたら、物を手離していく、というようなくだりがあるのだが、いや、本当にそうだ。 子ども達が困らないように、自分の物を整理していかないと。 2022.2.16

Posted byブクログ

2022/02/20

初めて読む著者の作品だったけど、あるあるすぎて(当事者になったことはないのに)面白かった!舅のネクタイなどを処分したことを夫に報告すると「ネットで売ればよかったのに」「なにかに作り直せばいいのに」とか自分はやらないくせに文句言うくだりとか。いざ遺品整理に連れていくと何も捨てられず...

初めて読む著者の作品だったけど、あるあるすぎて(当事者になったことはないのに)面白かった!舅のネクタイなどを処分したことを夫に報告すると「ネットで売ればよかったのに」「なにかに作り直せばいいのに」とか自分はやらないくせに文句言うくだりとか。いざ遺品整理に連れていくと何も捨てられず自室にいらなそうな土産物のガラスケースや親の給与明細の束を持ち帰ったりするあたりとか…。 それでも夫とのなかはわりと良好で、友達もいて、誇りだった実母にちょっと寂しくさせられたり、うざい姑だったのに、そういうところに救われてた人に囲まれていたんだと実感したり。終わり方もまとまりよく、TVドラマ化しそう。サクサク読めて後味もよし。 ほかにも気になる時事問題のタイトルがよく見られるので読んでみよう。

Posted byブクログ

2022/02/10

迷惑やというセリフが最初は嫌だったけど 後半義母の生き方がわかってきて このセリフが減っていくのが良かった。 物をためる義母が嫌なのはわかるけど 急に死んだらそうなるよ。 物なしですっからかんに生きるのは難しい。 身体が動くうちに整理しないといけないということはわかった。

Posted byブクログ

2022/01/11

はじめから終わりまでグッとくる内容 実母のこと、義母のこと 自分のこと 思い当たることが多すぎで垣谷さんの作品は毎回唸ってしまう。結局人はそれぞれ良いところも欠点もあって、みんな違うけどそれぞれが自分の人生の主人公で、みんな味があるしみんな良いんだなあと。ああ、それにしても私も今...

はじめから終わりまでグッとくる内容 実母のこと、義母のこと 自分のこと 思い当たることが多すぎで垣谷さんの作品は毎回唸ってしまう。結局人はそれぞれ良いところも欠点もあって、みんな違うけどそれぞれが自分の人生の主人公で、みんな味があるしみんな良いんだなあと。ああ、それにしても私も今から片付けないとなあ。

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2022/01/09

タイトルに惹かれて読み始めました 自分自身と重ね合わせた、うなずくことばかり 夫に対して、お前が片付けろよ!って 声を大にして言いたい

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2021/11/07

実践片付け本ではなく、フィクション片付け本。心温まる片付けストーリーを描くこちらの著者の方! 毎度毎度わたしはハマってます。 今回の片付けストーリーは姑。 遺品整理を題材に物語が進むんだけども、遺品整理の大変さも去ることならが、ゴミとして出すものに対して思う感情やら、体力的...

実践片付け本ではなく、フィクション片付け本。心温まる片付けストーリーを描くこちらの著者の方! 毎度毎度わたしはハマってます。 今回の片付けストーリーは姑。 遺品整理を題材に物語が進むんだけども、遺品整理の大変さも去ることならが、ゴミとして出すものに対して思う感情やら、体力的なものでくる限界、精神的なことでの限界が描かれており、リアルな遺品整理体験できます!!!!!!! ご近所の方がドラミちゃんのように現れて助けてくれたり、しょうもないものを思い出だからと何でもかんでも持って帰ろうとする夫が立ち塞がったり。 これは一読に値する片付け本! この方の あなたの人生片付けます という本も、一押しです!!!!! この本の中の一節。 親子ってなんだろうね。 18年くらい一緒に過ごしたけど、物心ついてからとなるともっと短くて、 っていう一文で。確かに、、子どもたちと一緒に過ごせる時間ってあと何年あるんだろうって思わずにはいられない一節でした。 忙しい忙しいじゃもったいないなぁと。息子4歳あと10年も一緒に遊べるかな? 娘9歳、もしかしてあと5年か、、、、 大切にしたいなぁ。と思います。

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2021/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

題名からして面白い予感しかない。 姑だけじゃなく、実母でもありうる話だなと。 ・ ・ ・ 数時間で一気に読み終わりました。 とにかく言いたいのは、この本は教科書に載せるべき。 片付け本として。 人としてどうあるべきか。

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2021/10/02

郊外の団地に住む姑か亡くなり、遺品整理をすることになった主人公。 3LDKに溢れる大量の物に当惑し、思い出から捨てられないと言う夫に呆れるのはあるあるだなぁと思う。 自分を律し無駄を削ぎ落とし、誰にも迷惑をかけずに生き、亡くなった実母との違いに「お義母さん、こちらの身にもなってく...

郊外の団地に住む姑か亡くなり、遺品整理をすることになった主人公。 3LDKに溢れる大量の物に当惑し、思い出から捨てられないと言う夫に呆れるのはあるあるだなぁと思う。 自分を律し無駄を削ぎ落とし、誰にも迷惑をかけずに生き、亡くなった実母との違いに「お義母さん、こちらの身にもなってくださいよ。」と心の中でつぶやくのだが、整理を続けるうちに分かる新たな事実に、思いは変化していく。 読みやすく、今後の参考にもなり楽しめました。

Posted byブクログ

2021/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

3DKのエレベータもないマンションでひとり暮らしをしていた姑が、急逝した。 主人公は嫁として、遺品整理に通うのだが、あらゆるものが過剰にある家で途方に暮れるばかりだった。 うん、わかる。 ある年齢以上の女性によくある、捨てられない症候群。 いつか使うことがあるかもしれないから。 対して、主人公の実母は、がんが判明してから亡くなるまでの1年半で断捨離を敢行し、誰にも迷惑をかけなかった。 安物買いの銭失いの姑。 いいものを大切に長く使う実母。 対照的なふたりの母。 最初は姑に、実母を見習えと心の中で毒づいていた主人公の望登子だったが、あけっぴろげで人付き合いの多い姑と、誰との間にも一線を画し本音を見せなかった母の生き様をみるにつけ、彼女の心は揺れる。 仕事が忙しいという理由で遺品整理に関わらなかった夫が、あれもこれも思い出の品だから捨てないと言っていたのに、実際に自分の家に持ち帰ってみて、ようやく捨てることができるようになるくだりとか、実際に整理に出向いて初めて重労働であることを理解する辺りが、リアルで面白かった。 特に息子は母親に思い入れが深いらしいからね。 現実的にばっさりと切り捨てることができんのでしょう。 マンションを引き払うころには、望登子にも姑がどうやって近所の人たちと暮らしてきたかがわかり、自分も隣家の子どもとかかわりを持つようになる。 どんなに立派に生きていても、人はひとりだけで生きていくことはできないのだから、迷惑をかけたりかけられたりしながら人と関わることも必要なのだと思う。 それもまた豊かな生き方と言えるだろう。

Posted byブクログ