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姑の遺品整理は、迷惑です の商品レビュー

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114件のお客様レビュー

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2024/10/27

姑が突然、脳腫瘍で倒れ呆気無く旅立つ。 姑の遺品整理が始まる。郊外にある団地へ通う週末が。 いざ玄関を開け押入れや引き出しの中を確認すると。途方に暮れる。 団地の維持費も馬鹿にならない。 団地に通っていると姑の人付き合い、暮らしの一面を垣間見る。 生きているときは口うるさいと思っ...

姑が突然、脳腫瘍で倒れ呆気無く旅立つ。 姑の遺品整理が始まる。郊外にある団地へ通う週末が。 いざ玄関を開け押入れや引き出しの中を確認すると。途方に暮れる。 団地の維持費も馬鹿にならない。 団地に通っていると姑の人付き合い、暮らしの一面を垣間見る。 生きているときは口うるさいと思っていたが。 作者の術中にはまりながら一気に読み終えました。

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2024/07/30

遺品整理の大変さが分かる一冊。 自分も死ぬときは遺された人に迷惑をかけないようにしようと思った。 同時に遺品整理を通じてその人の人柄に触れることができるということ

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2024/07/07

急逝した姑の部屋へ、嫁が遺品整理をしに行く話。自宅からも遠く、殺人的に物も多く、肝心の旦那も捨てられない人っていう、まさに八方塞がり。 気が狂いそうになりながらもボチボチ頑張ってるうちに、手助けしてくれる人が現れ、嫌な人だと思っていた姑や、完璧超人だった実母のそれぞれの本当の人柄...

急逝した姑の部屋へ、嫁が遺品整理をしに行く話。自宅からも遠く、殺人的に物も多く、肝心の旦那も捨てられない人っていう、まさに八方塞がり。 気が狂いそうになりながらもボチボチ頑張ってるうちに、手助けしてくれる人が現れ、嫌な人だと思っていた姑や、完璧超人だった実母のそれぞれの本当の人柄や思いに思い至り、なんやかんやハッピーエンドで終わります。 うさぎも、お隣の少年も今のところは幸せで良かったよ。 さて。 うちの場合は実家が結構大きくてですね。 まあ弟夫婦が継いでるから片付けでも何でも好きにしてくれたらいいんだけど、正直、彼らも片付けは上手じゃなさそうだから、両親の死後の始末は心配ではある。 とりあえずこの本を母親に送ろうかなぁ…と思ったんだけど、うちは母親より父親がモッタイナイオバケの化身だからなぁ。そして母親は、父親にうるさく言われるのが嫌だから、死ぬまでは片付けないでほっとくって言ってるし…生前に始末をつけてもらうのは無理かなー。 しょうがないので、いざとなったら家の片付けに口を出す覚悟を持っておこうと思います。そしてもちろん、自宅もちゃんとしないとね。 少しずつモノは減らしてるけど、もう少し頑張ろ。

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2024/06/21

この前引っ越しをした.それがまあ大変であった.遺品整理ならもっと大変だろう. 人と人との関係は,迷惑の掛け合い.だけど,「良い」迷惑の掛け合いと「良くない」迷惑の掛け合いがある.死んでなお,迷惑の掛け合いがあり,それを良くするも悪くするも,互いの生き方・感じ方なのだなぁ. 願わく...

この前引っ越しをした.それがまあ大変であった.遺品整理ならもっと大変だろう. 人と人との関係は,迷惑の掛け合い.だけど,「良い」迷惑の掛け合いと「良くない」迷惑の掛け合いがある.死んでなお,迷惑の掛け合いがあり,それを良くするも悪くするも,互いの生き方・感じ方なのだなぁ. 願わくば,こんな整理の仕方でありますように. 願わくば,整理の前にもっともっと良い迷惑の掛け合いを親としておきますように.簡単なことのはずなのに,難しいんだよなぁ.

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2024/05/22

エレベーターのない団地、それも駅からバスという場所に住んでいた姑の遺品整理をすることになった主人公の望登子。一人暮らしだったとは思えないほどの食器や布団。押入れの中にも溢れるほど物が詰め込まれている。早く引き払わないと家賃を払い続けなければないないので一刻も早く片付けたいのだがど...

エレベーターのない団地、それも駅からバスという場所に住んでいた姑の遺品整理をすることになった主人公の望登子。一人暮らしだったとは思えないほどの食器や布団。押入れの中にも溢れるほど物が詰め込まれている。早く引き払わないと家賃を払い続けなければないないので一刻も早く片付けたいのだがどこから手を付けたら良いのかもわからない。 あ〜少し胸が痛みます。我が家も物多め。娘たちに同じような思いをさせたくない。これを読んだら物を増やすのは辞めよう!と改めて思いました。 そしていざとなったら頼りになるのは近くの他人。団地の皆さん素晴らしいです。日頃のご近所との関係は大事にしなくちゃいけませんね。 自分の母親と姑を比較して実母を絶賛し、亡き姑に向けて文句を言っていた望登子が次第に姑の良さに気付いていく所も良かったし、この本でも夫は情けない存在なのかと思ったら、そうでもなかった。我が家も夫婦で協力して少しずつ断捨離していこうと思います。

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2024/04/23

実の親の遺品整理も大変そうなのに 姑の遺品整理なんて考えただけで憂鬱。 所詮他人なんだしと思いながら読んでいくと 序盤は嫌で嫌で仕方ない主人公の気持ちとリンクする。 お化け?不審者?な出来事もあるし。 マンション住人と思い切って交流すると 思いがけない展望になり、素の姑が見えてき...

実の親の遺品整理も大変そうなのに 姑の遺品整理なんて考えただけで憂鬱。 所詮他人なんだしと思いながら読んでいくと 序盤は嫌で嫌で仕方ない主人公の気持ちとリンクする。 お化け?不審者?な出来事もあるし。 マンション住人と思い切って交流すると 思いがけない展望になり、素の姑が見えてきた。 もっと仲良くやれてたら良かったのに。 後悔先に立たず。

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2024/04/21

姑の遺品整理は迷惑です、まさに表題通りの展開で自分自身の義両親や実両親の遺品整理のことを思い出しました。序盤、こんなに大変なのに何で業者に頼まない?夫はなぜ非協力的なの?と多少イライラしてしまいましたが、最後まで読むとなるほどと。姑と実母との対比もとても面白かったです。

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2024/04/17

実家の母の遺品整理も迷惑です! 父が亡くなって15年後に亡くなった母。両親の遺品がまぁ、出てくる!出てくる!本のような協力者もいない私は、業者に頼みました。

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2024/01/11

炎上しそうなのに、いろんな立場の人が心惹かれるタイトルなのはなぜだろう。 嫁からは「そうだ」「いいぞ」 息子からは「そこまでいわなくったって」「だって思い出だし」 姑からは「鬼嫁!」「もったいない!」 そんな声が聞こえてきそうなタイトルと内容だった。 上手くまとめられ、いいこ...

炎上しそうなのに、いろんな立場の人が心惹かれるタイトルなのはなぜだろう。 嫁からは「そうだ」「いいぞ」 息子からは「そこまでいわなくったって」「だって思い出だし」 姑からは「鬼嫁!」「もったいない!」 そんな声が聞こえてきそうなタイトルと内容だった。 上手くまとめられ、いいこともあって、ほっこりとは違うあたたかな気持ちでスッキリを感じることができる。 ただ、「遺品整理してよかったー」とのんびりしているわけではなく、公営住宅の不都合も公営住宅ならではの好都合も描かれているし、役所対応なんかもリアリティがあった。 親友が母親を引き取ったのは「やらかしたな」「夢見すぎ」としか思えなかったが、60歳手前の主人公で「これだけ大変なのだ」というのが提示されたのは良いことだと思った。 どんどん晩年化する出産で、この事態に対応できるのか。 無理に子どもをつくるのではなく、そもそも人生を終わらせる準備は自分でしておくものだ。 ……そんなことを考えるきっかけにもなるんじゃないだろうか。 作者の他作品にも共通する「さすがだなぁ」と思う点は、広げ過ぎない人間関係のなかに社会がしっかり反映されていることと、ある立場をこき下ろすことが目的ではないこと、そして、思考や感情の変化が赦されていてそれにがっかりせずに読者が受け止められることだとおもう。

Posted byブクログ

2023/12/19

人ごとではなく、自分も元気なうちに片づけなきゃ、と身につまされながら読んだ。相手が姑というだけでただただ気も重くなり、夫と自分との温度差に戸惑うのみ。でも最後は何だかんだホロリとさせられて、主人公自身もまた前に進み出す。読後感の良い作品でした。

Posted byブクログ