続 横道世之介 の商品レビュー
前作とても好き過ぎて、避けていた映画版を先日やっと観たら世界観そのままでこれまた好き過ぎて、続編。 いまのご時世にはまり過ぎて、今後の自分が生きていく上でのテーマを再確認。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
横道ワールド全開。まだまだ続いてほしい。 「世の中がどんなに理不尽でも、自分がどんなに悔しい想いをしても、やっぱり善良であることを諦めちゃいけない」
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横道世之介の続編。 彼が大学を卒業し、ニートとして過ごす1年とその27年後が描かれている。 書きっぷりは「横道世之介」と変わらない。 世之介の日常を描き、各章毎に世之介と関わっていた人の27年後が描かれる。 世之介の堕落した日々は刺激的な人々との出会いに満ちており、どのキャラ...
横道世之介の続編。 彼が大学を卒業し、ニートとして過ごす1年とその27年後が描かれている。 書きっぷりは「横道世之介」と変わらない。 世之介の日常を描き、各章毎に世之介と関わっていた人の27年後が描かれる。 世之介の堕落した日々は刺激的な人々との出会いに満ちており、どのキャラクターもキャラが立っていた。 前作以上に世之介に影響を受けた人々が描かれていたように思う。 家族同然のように過ごしていたヤンママとその息子との日々は世之介にとって幸せに満ちていたようで、ヤンママにとってもかけがえのない存在だったのだろうが、それでも運命の人ではなかったらしい。 運命の人と、一緒にいて気を遣わずに過ごせる人はあくまでも別物なのだろう。 世之介は誰に対しても優しく誰の心にも残る善良な人だったのだろうが、だからこそ少し軽い印象もあり、時として中身が無いようにも映るのかもしれない。 しかし彼に助けられた人々は多いわけで、その人の人生の0の部分を1にしてあげるような、そんなきっかけを他人に多く与えてきた人だったのではないか。 私の中では前作「横道世之介」と同じく既にキャストも含めて情景が浮かんでおり、早く映画化しないかなと思う日々である。
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世之介くん続編。大学卒業後、バイトとパチンコで食いつないでいる。 パチンコ暮らしをしていても、世之介さんはマイペースで善良。読んでいてこちらもその調子に飲み込まれる。今回も周りとの人との関わり合い、楽しかったなあ。。世之介といると周りが安心するんじゃないかな。そういう人は貴重だな...
世之介くん続編。大学卒業後、バイトとパチンコで食いつないでいる。 パチンコ暮らしをしていても、世之介さんはマイペースで善良。読んでいてこちらもその調子に飲み込まれる。今回も周りとの人との関わり合い、楽しかったなあ。。世之介といると周りが安心するんじゃないかな。そういう人は貴重だなあ。 寿司職人の女友達は最初だけで後は影が薄くなっちゃったかなと感じた。
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前作と同様、世之介の一年を一月事に切り取ったもの。 世之介の温かさ、優しさが随所に伝わってくる。 読み終わったあと、ふと横を見ると、世之介がいるように感じる。 まだ、続編が読みたくなる物語。
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平和な中にもその人その人なりのニュースがあって、1冊読み終えた後、この本が1年分の話だったということに驚いたくらい、充実した話だった。 横道世之介のキャラが、とても良くて、でもこんな人いる!と思わせてくれる身近なもので、話に入っていけた。 ほのぼのした中にも、自分の背中を押して...
平和な中にもその人その人なりのニュースがあって、1冊読み終えた後、この本が1年分の話だったということに驚いたくらい、充実した話だった。 横道世之介のキャラが、とても良くて、でもこんな人いる!と思わせてくれる身近なもので、話に入っていけた。 ほのぼのした中にも、自分の背中を押してくれるメッセージを見つけたりできて、満足感が残った。
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前作で横道君は死んだのではなかったか?と思いながら読みました。面白かったです。良い人なのだろうけど、周りには好かれているのだろうけど、親不孝な息子だと思いました。ちょっとだけ出てきたお父さんのことを思うと、全然良い人に思えないのが不思議。 私の視点が親よりになったということなので...
前作で横道君は死んだのではなかったか?と思いながら読みました。面白かったです。良い人なのだろうけど、周りには好かれているのだろうけど、親不孝な息子だと思いました。ちょっとだけ出てきたお父さんのことを思うと、全然良い人に思えないのが不思議。 私の視点が親よりになったということなのでしょうか?
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前作を読んだのはだいぶ前だけど、とても面白かったことは覚えていて、わくわくしながら続編を読んだ。 期待どおり、世之助の世界に引き込まれ、サクと亮太との関係もほのぼのとしてて、誰からも好かれる世之助を頼りなく思いながらもやっぱり好きになり、ラストは悲しくて、もう会えないの? ってな...
前作を読んだのはだいぶ前だけど、とても面白かったことは覚えていて、わくわくしながら続編を読んだ。 期待どおり、世之助の世界に引き込まれ、サクと亮太との関係もほのぼのとしてて、誰からも好かれる世之助を頼りなく思いながらもやっぱり好きになり、ラストは悲しくて、もう会えないの? ってなる。 でも亮太や隼人さんがたくさん思い出してくれるのが嬉しくて、切ない。 善良な写真を撮る善良な世之助、のんびり、ひょうひょうとしていて、優しく、お金も仕事もないんだけど、なんというかこの愛すべきキャラの続々横道世之助はもう読めないのかと思うととにかく残念でならない!!
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本作が「横道世之介」の続編なので、世之介が亡くなると分かっていて最後まで読むのがとても辛かった。それでももしやと期待して別なラストに一縷の望みをつないだがあり得るはずがない。前作は大学1年生の1年間が描かれていたが、今作は留年して卒業した後の24歳から25歳の1年間が描かれている...
本作が「横道世之介」の続編なので、世之介が亡くなると分かっていて最後まで読むのがとても辛かった。それでももしやと期待して別なラストに一縷の望みをつないだがあり得るはずがない。前作は大学1年生の1年間が描かれていたが、今作は留年して卒業した後の24歳から25歳の1年間が描かれている。バブル期最後の売り手市場に乗り遅れ、就職できずに相変わらずウダウダしている世之介。20年後の2020年に浜ちゃんやコモロンや桜子が世之介のことを思い返すシーンも挿入されている。 作中に世之介の存在を善良であることの奇跡と書いてあった。世之介の友人であるコモロンは世之介をキツイ時に併走してもらう持って来いの相棒と言い、写真コンクールで審査員をしていたプロ写真家は、世之介の写真を善良さがある作品と評していた。 一番印象深かったのは、桜子の息子・亮太が公園の砂場で自分より小さい子のおもちゃを取ってしまい、「僕の方が強かったから」と言い訳をして叱られていた時に、世之介が「弱い人間は弱い人からおもちゃを取ろうとする人のことだ。強い人間は弱い人に自分のおもちゃを貸してあげられる人のこと」「強い人間っていうのはあんまりいないんだ。本当に少ないんだ。でも、お前の母さんはな、亮太のことをそんな人間にしたいんだよ。分かるか?」と話し、更に諭した言葉。「亮太には見込みがあるからだよ。たくさん子供がいる中で、本当にちょっとしかなれない強い人間におまえならなれるかもしれないって思っているからだよ。実はな俺もそう思った。初めて亮太に会った時『ああ、こいつは強い人間になれるかもしれない子供だぞ』って」。世之介は来るものを拒まずですべてを受け入れているようでもあるが、彼なりに譲れないものを持っている。バイト先の会社で盗み疑惑をかけられたり、アメリカで同乗詐欺を受けるなどと、貧乏くじを引いてもへこまずに、お人好しで明日を信じて生きる明るさが彼の魅力だろう。 作中最後に、隼人が亮太宛てに書いた手紙が最後に添えられていて、そこに世之介へ対する著者の気持ちがこめられていると思った。 『世界中を船で回っていると本当にこの世界にはいろんな国があります。そしていろんな問題があります。眼を覆いたくなること。悲しみ。痛み。憤り。本当に奇跡でも起こってくれないかと思います。そんなとき、ふと浮かんでくるのが、あの頼りない世之介の顔なんです。世の中がどんなに理不尽でも、自分がどんなに悔しい思いをしても、やっぱり善良であることを諦めちゃいけない。そう強く思うんです』 2020年、亮太は東京パラリンピックで視覚障害者マラソン選手の伴走者をつとめ、コモロンはパラ開催に関わっていた。世之介の「善良」なるものと出会った人たちが、彼の醸す「善良」と関わり、その後の生き方に影響を与えたのだろうと思う。 タイムリーにも今朝の新聞俳壇に神戸市に住む男性の俳句が取られてあった! 彼のファンがここにも居たと思うととても嬉しくなった。”風花や空に世之介行くごとく”
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大好きな世之介にまた会えた。大切なものって人によって違うと思うけど、やっぱり俺は金とか名誉ではないなって。
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