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続 横道世之介 の商品レビュー

4.3

174件のお客様レビュー

  1. 5つ

    78

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    21

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2020/02/07

再び、横道世之介が登場。前作では大学生だった世之介は数年後、大学を卒業し、就職活動に失敗、フリーターとしてモラトリアムな生活を送る。絶望しそうな人生のダメな時期だが、彼のマイペースで善良でぼんやりと他人のことを考える性格は変わらない。 前作と変わらない世之介に安心。そして、世之...

再び、横道世之介が登場。前作では大学生だった世之介は数年後、大学を卒業し、就職活動に失敗、フリーターとしてモラトリアムな生活を送る。絶望しそうな人生のダメな時期だが、彼のマイペースで善良でぼんやりと他人のことを考える性格は変わらない。 前作と変わらない世之介に安心。そして、世之介は多くの人と出会う。彼の影響によって、劇的に人生が変わった、新しい道を見つけたなんて人はいない。が、頭の隅で考えていたことを世之介は無意識にちょっとだけ押してやる。押された人は数10年後、2020年東京オリンピック開催中、なぜか彼のことをふと思い出すのだが、なぜ思い出すのかはわからない。 人生の谷間に世之介に出会えた人は幸せだ。

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2020/01/24

著者の暗い作品を読んだ後に横道世之介のような作品を読むと世界、そして誰にだって希望にすがりたい気分がヒリヒリと。

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2020/01/22

人生の1番ダメな1年にも、世之介はジタバタしない。定職につけずにふらふらしているせいか、世之介の周りにもちょっとふらふらしている人が多い。それでいて、外国人労働者や障害者など、マイノリティに属する人への視線は優しい。これは吉田作品全体に言えることだ。善良であること。

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2020/01/15

世之介に久しぶりに会えてうれしかった。 もういないのに、また何年後かに会えるような気がしてしまう。 前作が良すぎて期待値が上がり切ったうえで 読んだ続編だったけど、想像以上におもしろかった。 取り巻く環境も彼女も友達も、前作とは全く違うけど やっぱり世之介は世之介で安心した。 ...

世之介に久しぶりに会えてうれしかった。 もういないのに、また何年後かに会えるような気がしてしまう。 前作が良すぎて期待値が上がり切ったうえで 読んだ続編だったけど、想像以上におもしろかった。 取り巻く環境も彼女も友達も、前作とは全く違うけど やっぱり世之介は世之介で安心した。 日吉家のみんなが素敵だったなあ。。 人生のダメな時期、万歳。 人生のスランプ、万々歳。 さらなる続編を期待しています。

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2019/12/29

柴田練三郎賞 第7回本屋大賞3位 とても面白くて、今年の雨の被害や、いつまでも続く雨の日の多さを、ひと時でも、からっとした青空に変えてくれるような、爽快な、楽しい本だった。 因みに、こんな面白い本が第7回の3位だったら、1位と2位は何だろうかと思ったら、「天地明察」と、「神...

柴田練三郎賞 第7回本屋大賞3位 とても面白くて、今年の雨の被害や、いつまでも続く雨の日の多さを、ひと時でも、からっとした青空に変えてくれるような、爽快な、楽しい本だった。 因みに、こんな面白い本が第7回の3位だったら、1位と2位は何だろうかと思ったら、「天地明察」と、「神様のカルテ」だった。 ところが、いつも解説から読むので、何気なく最後のページを開いたら、解説が無くて、最も大切な世の介のその後だった。こういうのを軽挙妄動と言うのだろうか。残念だった。もしこれから読まれる方がありましたら、最後のページは開けないで。本好きの方はもう読んでしまっているかも、その上新聞連載だったそうで、無駄な一言だったかもしれませんが。 東京の大学に入学するので、九州から上京した世の介。世事に疎く、のんびりしたお人よしな性格。一人息子で、素朴で暖かい両親と、環境の中で育った、そのまんまで都会の中で暮らし始める。 ひょんなことが重なり個性的な友人たちに出逢う。成り行きでサンバクラブに入り、パレードに参加するつもりがハプニングで不参加、それでも弱小クラブなので仲間にせっつかれ、学祭で練り歩いたりしてサンバも好きになる。 入学式で知り合った倉持。同郷の小沢。アルバイトで弟役を頼まれた片瀬千春、教習所仲間の加藤。加藤は大阪の出身、スーパー経営者の息子で、ここにはクーラーがあり世の介は夏中居候をする。そつの無い加藤に誘われて海水浴に行ったところ、これがダブルデートで、世の介の相手は黒いセンチュリーで運転手つきで来たお嬢様、与謝野祥子。加藤は頓珍漢な子と言うか育ちを考えれば仕方が無い。 祥子は世の介が気にいって夏休みも長崎の田舎についてきて、母親とも打ち解けて評判がいい。 世の介は、先輩の石田に紹介されたホテルのルームサービスのアルバイトを始める。シフト制で夜勤も多い。学生生活もクラブもこなし免許も取り、祥子とも親しくなり、とうとうホテルに連れて行く仲になる。 様々なエピソードが賑やかだった一年が過ぎる。 そして話は未来,20年後の友人たちの生活を見せてくれる。 倉持は同級の唯と付き合い、そのうち唯が妊娠、退学して父親に目覚める。加藤はボーイフレンドと同棲中。 何が切っ掛けともわからないが、ちょっと喧嘩別れのような按配で祥子は世の介と別の道を歩いている。そしてフランス留学し国連職員になる。 20年後、世の介は報道写真家になり、祥子は遠く国連に勤めている。そんなそれぞれの生活があり話は終わる。 青春時代の世の介を中心にした物語だが、周りを囲む人々が個性的で、エピソードも極上で楽しい。 故郷は暖かく、人々はそれなりに悩み自分の人生を進んでいく。 世の介は、周りから抜けていると言われるが、そういう人柄が笑いまきおこし、周りを包んでいく。 読後感のいい、読みやすい話だった。 本箱に保存する(^^)

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2020/01/02

記念すべき、1,000件目の登録‼︎ やっぱり、ホント読んでよかった。 帰ってきた世之介。 寅さんみたい、なの!?かも、ね…。 そして、あざといくらいに繋がるストーリー。 四月からの一年間。 途中に挟まる● つながるエピソード…。 コモロン 浜ちゃん 桜子=サク 亮太 ...

記念すべき、1,000件目の登録‼︎ やっぱり、ホント読んでよかった。 帰ってきた世之介。 寅さんみたい、なの!?かも、ね…。 そして、あざといくらいに繋がるストーリー。 四月からの一年間。 途中に挟まる● つながるエピソード…。 コモロン 浜ちゃん 桜子=サク 亮太 隼人 光司 あったまるお話 くすっと笑える。 善良って、でてくるけど。 自然、の方がアタシに届く!! おもしろかったぁ。

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2019/12/17

面白かった 登場人物やシーンだけでなく時代が変わっていくのか面白かった 同年代、長崎出身ということで共通点もあり興味深かった

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2019/12/12

続編になっても(?)世之助は世之助だった^_^ 頼りないようで、何でも受け入れて、どことなく呑気で、正直で、きっといつもニコニコしてるんだろうなって思える世之助は、隼人さんの言うように『善良』なんだな。 世之助に関わった登場人物たちのストーリーもとてもいい。 最初の本では、何故か...

続編になっても(?)世之助は世之助だった^_^ 頼りないようで、何でも受け入れて、どことなく呑気で、正直で、きっといつもニコニコしてるんだろうなって思える世之助は、隼人さんの言うように『善良』なんだな。 世之助に関わった登場人物たちのストーリーもとてもいい。 最初の本では、何故かみんなうっすら忘れかけてたけど、続編はみんながとてもいい意味で覚えていて嬉しかった。だからこそ残念なんだけども。。 桜子&亮太との出会い、その家族との関わりもいい。浜ちゃんがお店を持つことを最初に分かっちゃったけど、だからこそ安心して読めたのも良かった。 東京オリンピック、マラソン会場が東京の想定だけど、まるで予言書のように、日本人選手が活躍するといいな。パラリンピックも応援したいと思った。

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2019/12/10

前作を読んでから相当の年月が流れていたので、世之介がどんな人物だったか、まるで思い出せないところからスタート。時系列が過去と未来が交錯しながらの構成。果てはわかっているけど悲しくない。みんなが世之介のことを好きでいるのが嬉しい。

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2019/12/02

横道世之介は全力で人とかかわる。 みながパッとしないとき、そばにいてくれる世之介。 言葉で励ますのでもなく、鼓舞するわけでもない。 でも世之介といっしょにいると、しあわせってこんなところにも転がってるんだ、と周りが自然と気づく。 暗い世の中、世知辛い世の中、しらけた世の中、あまり...

横道世之介は全力で人とかかわる。 みながパッとしないとき、そばにいてくれる世之介。 言葉で励ますのでもなく、鼓舞するわけでもない。 でも世之介といっしょにいると、しあわせってこんなところにも転がってるんだ、と周りが自然と気づく。 暗い世の中、世知辛い世の中、しらけた世の中、あまり良いことをいわれない今日、横道世之介のような人に会いたいのかもしれないな、だれもが。

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