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続 横道世之介 の商品レビュー

4.3

174件のお客様レビュー

  1. 5つ

    78

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    21

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2020/09/30

このシリーズ、本当に好きだ。 前作で大学生だった世之介は、本作では24歳。 就職せず、アルバイトとパチンコで暮らしている。 大学時代の青春を描いた前作と比べて、本作はだらだらと日常が続いていく感じ。でもこれが人生だよなと思う。大学を卒業したら、変化を望まない限り同じような毎日が続...

このシリーズ、本当に好きだ。 前作で大学生だった世之介は、本作では24歳。 就職せず、アルバイトとパチンコで暮らしている。 大学時代の青春を描いた前作と比べて、本作はだらだらと日常が続いていく感じ。でもこれが人生だよなと思う。大学を卒業したら、変化を望まない限り同じような毎日が続いていくものだ。 そんな中で世之介はある家族と出会い、気づけば家族同然の暮らしをするようになる。この、人の懐にスルッと入り込むところが世之介のすごいところだと思う。 「ただ善良であることの奇跡」という隼人の言葉が心を熱くした。世之介の最期を知っているからこそ、何気ない日常が輝きを増して見える。 ここから写真家になる世之介、さらなる続編に期待したい。

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2020/09/11

表紙に子供がいたので、えっ、世之介に子供ができたのか?と思いましたが、本を読んで、そういう事かぁと、なっとく。 24歳の世之介の話で、間に未来の話が入ります。 その間の話が2020の東京オリンピックの時の事で、この本が書かれた時は、オリンピックをやった今があったんだなぁと...

表紙に子供がいたので、えっ、世之介に子供ができたのか?と思いましたが、本を読んで、そういう事かぁと、なっとく。 24歳の世之介の話で、間に未来の話が入ります。 その間の話が2020の東京オリンピックの時の事で、この本が書かれた時は、オリンピックをやった今があったんだなぁと思ってしまった。

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2020/08/29

相変わらず世之助はいい奴だけど、前作に溢れていた青春の爽やかな雰囲気に欠けるなと思って読み進めた。ただ、最後まで読んで、この小説はそういう小説なのだと納得した。 It's a Bitter sweet symphony this life.

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2020/08/23

世之介は大学卒業したものの、就職浪人し、バイトとパチンコの日々。 そんな中で出会った人々との何気ない日々がほっこりする。 前作で世之介が既に故人となっていることはわかっているので、時間を前後することで世之介と出会った人々のその後が描かれている。 本作と亡くなるまでにまだ時があるの...

世之介は大学卒業したものの、就職浪人し、バイトとパチンコの日々。 そんな中で出会った人々との何気ない日々がほっこりする。 前作で世之介が既に故人となっていることはわかっているので、時間を前後することで世之介と出会った人々のその後が描かれている。 本作と亡くなるまでにまだ時があるので、30代の世之介の姿も読んでみたくなる。

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2020/08/22

バイトとパチンコでなんとか生活している世之介。特になにかがあるわけでもない日々のなかで出会う人たち。世之介の中でなにか変わったのか、もとから持っていたものなのか他人に与えるもの。一緒にいるときよりいないときにふと思い出すような存在感。世之介が世之介であるという安心感。どこにでもい...

バイトとパチンコでなんとか生活している世之介。特になにかがあるわけでもない日々のなかで出会う人たち。世之介の中でなにか変わったのか、もとから持っていたものなのか他人に与えるもの。一緒にいるときよりいないときにふと思い出すような存在感。世之介が世之介であるという安心感。どこにでもいそうな世之介のどこにもいない不思議な感覚。懐かしく心地よい物語。

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2020/07/19

裏切らない面白さ。 電車事故まで何年あるのか? 事故まで毎年一冊構想があるようだ。 もしかして、百日ワニは世之介のパクリかも?

Posted byブクログ

2020/07/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1993年の4月から1994年の3月までの横道世之介、24歳から25歳にかけての物語プラスアルファです。 プラスアルファというのは、この物語独特の視点で、登場人物の数年から数十年後が時おり入るからです。 前作により、横道世之介は、亡くなる時期やその理由がすでに明らかになっています。 以下完全にネタバレになりますので、これから読まれる方はご注意ください。 世之介は、40歳の時に線路に落ちた女性を助けようとして、飛び降り、間に合わずに電車の事故で、カメラマンとして亡くなります。 世之介の24歳から、25歳の時期は 「一応大学は卒業したものの一年留年したせいで、バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコでどうにか食い繋ぎながら始まった一年であり、世之介のこの一年が、決して最高の時期ではなかったのは間違いない。ただ、ダメな時期はダメな時期だったからこそ、出会える人たちというのもいるのかもしれない」-本文より。 世之介は、この時期に大学の同級生のコモロン、パチンコ屋で知り合った女性で、後に、銀座で鮨屋を開く、浜ちゃん、そして二度のプロポーズをする元ヤンキーで彼女になる日吉桜子と息子の亮太、桜子の父、兄の隼人らと出会っています。 世之介の全人生が、どんなものだったかは、わかりませんが、桜子の家の自動車工場で働いている世之介はもの凄く幸せそうにみえました。 後にカメラマンになるらしいので、その後の人生はどうだったのかわかりませんが、決してバイト暮らしの悪い事のみの時期ではなかったと思います。 世之介は、桜子の兄の隼人にも「ただ善良であることの奇跡を感じます」後に言わしめさせて、完全に認められていました。 だけど、桜子との結婚がなかったのはちょっと、淋しくもありました。 桜子と別れてから、世之介はまた、恋すること、愛することがあったのでしょうか。 亮太が世之介のことをいつも強く思い出すというのが、本当によかったね。世之介の人生、きっといい人生だったんだねと言ってあげたくなる最大の出来事かもしれないと思いました。

Posted byブクログ

2020/06/20

映画化にもなった「横道世之介」の続編 就職浪人時代の世之助の一年間が前作と同じように、現在とカットバックしながら描かれる 魅力的な登場人物の中で「善良」を具現化する世之助 カメラマンになった経緯も描かれる 幾多のエピソードの中でも、彼女の桜子の兄の隼人の話が重くそれゆえに感動的 ...

映画化にもなった「横道世之介」の続編 就職浪人時代の世之助の一年間が前作と同じように、現在とカットバックしながら描かれる 魅力的な登場人物の中で「善良」を具現化する世之助 カメラマンになった経緯も描かれる 幾多のエピソードの中でも、彼女の桜子の兄の隼人の話が重くそれゆえに感動的 東京オリンピックが少々むず痒かった

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2020/06/18

映画化もされた青春小説の続編。 まさか、あの良作の続編ができるとは思ってもいませんでした。 本作は前作の6年後で世之介の就職浪人中のどん底時代の1年を描いています。 前作の登場人物は出てこないので別作品ともいえますが、本作の登場人物たちの東京オリンピック2020からの視点もあり...

映画化もされた青春小説の続編。 まさか、あの良作の続編ができるとは思ってもいませんでした。 本作は前作の6年後で世之介の就職浪人中のどん底時代の1年を描いています。 前作の登場人物は出てこないので別作品ともいえますが、本作の登場人物たちの東京オリンピック2020からの視点もあり、前作の世之介と同一人物だとわかります。 コモロンが海外であった国連の日本人女性が前作の祥子さんかと思いましたが、明確な記述はなかったです。 この時代にこの続編を執筆されたのは、世之介のような善良な人が少なくなったためなのか、善良な人を忘れないでという想いなのか、どっちもという感じもします。 ということで、これまでの自分の周りにいた善良な人に感謝したいと思いました。 できれば、もう少し先の世之介も見たいので、さらなる続編を期待したいです。

Posted byブクログ

2020/05/19

前作とても好き過ぎて、避けていた映画版を先日やっと観たら世界観そのままでこれまた好き過ぎて、続編。 いまのご時世にはまり過ぎて、今後の自分が生きていく上でのテーマを再確認。

Posted byブクログ