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続 横道世之介 の商品レビュー

4.3

168件のお客様レビュー

  1. 5つ

    75

  2. 4つ

    58

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

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2023/09/09

今回は大学を卒業してからの話でした。 一作目にはない感じの家族のストーリーや泣き所もあって楽しめました。 やっぱり世之介最高!

Posted byブクログ

2023/08/13

久々の横道世之介。描かれている時代を「そうそう、そんなだったなぁ」と思いながら楽しめた。 最初はさらっと描かれていた隼人さんの若気の至りなエピソードが、後半すごく効いてくる。淡々としているようで深みを増してくる文章はさすが。 今の状況から抜け出して変わりたい一方で、変わるのが怖い...

久々の横道世之介。描かれている時代を「そうそう、そんなだったなぁ」と思いながら楽しめた。 最初はさらっと描かれていた隼人さんの若気の至りなエピソードが、後半すごく効いてくる。淡々としているようで深みを増してくる文章はさすが。 今の状況から抜け出して変わりたい一方で、変わるのが怖いってゆうのは誰しも少なからずあるもの。 みんな世之介の‘人のいいクズ’っぷりに癒されるんだろうなぁ。優しく善良なクズは世間的にダメ人間でも、側にいると素直に自分を出しても大丈夫な相手に思えるのかも。 吉田修一作品は読み始めるまで「厚くて…挫折するかな」と思ったりするけれど、たいがいそんな訳もなく。 世之介の世界は読んでいると終えるのが惜しくなる。

Posted byブクログ

2023/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本屋に行くと 予期せぬ続編の存在を知って驚く SNSは便利だけれど 目的迄最短距離なので 目的以外のものは入ってこないのが勿体なくもある 「あ〜面白かった!」と小説の面白さを実感出来る一冊 ページを巡る手が止まらない 世之介の最期を知っていても 新しい彼について読めるのは嬉しい 完結後のスピンオフとか外伝を読む感じだろうか 就活に失敗して 大学卒業後バイト暮らしの1年間を描く その時期に出会った人達はその後の人生 皆何かを成し遂げていて 世之介の存在は その人生においてターニングポイントだったりして 世之介がカメラマンになるきっかけもちらりと 以前箱根駅伝の区間賞をとった選手が「同じ区間に中高からのライバルである友人がいて 彼のお陰で凄くいい走りができた」というコメントをしていたけれど 記録には世之介は残らないけれど 記録に残る人達の中では決して忘れることはない存在なのだろうな と 当時は引きこもりという存在は社会にまだなかったと言うけれど さらに言えば当時はインターネットが無いわけで 完全に社会と断絶しているのか と友人の兄がどうなったのかが気になる。。

Posted byブクログ

2023/07/08

大好きな、世之介が帰ってきました。 飄々としてるのは、変わらないけど、前作を知ってるから、切なさは2割増し。 でも、悲しいだけの涙ではなくて、ぼくは、前作も大好きだけど、今作の方が、もっと好きかも! こんな本をもっと読んでいたいです。

Posted byブクログ

2023/07/03

また会えました。 1年留年し、大学を卒業したもののバブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐ世之介は、24歳。 パチンコ台の取り合いに負けた相手は、居酒屋の店員であり、しかも散髪屋の前でも会うという…。 そこで五分刈りにした浜本は、鮨職人を目指す。 ケンカ相...

また会えました。 1年留年し、大学を卒業したもののバブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐ世之介は、24歳。 パチンコ台の取り合いに負けた相手は、居酒屋の店員であり、しかも散髪屋の前でも会うという…。 そこで五分刈りにした浜本は、鮨職人を目指す。 ケンカ相手がスルッと友人になる面白さ、いい。 まぁ、ダラダラと過ごしながらもどん底だとは思ってないのが世之介の個性と捉えるのか。 留年組の小諸(コモロン)の部屋から双眼鏡で見つけた母子・日吉桜子と亮太との妙な出会いから交際まで。 どっぷりと桜子と兄や友人との濃い時間を過ごし、桜子には2度プロポーズしたのにフラれる世之介。 久しぶりに行った散髪屋の理容師から軽そうな奴から責任感を感じたと言われる。 関わってきた人や出来事で、考えなさそうな雰囲気なのにしっかり大人になっているのかもしれない。 コモロンとのアメリカ旅行で、途中で離れてタクシー詐欺に遭う…なんてこともあり。 お隣さんは、集団生活をしている中国人でその1人が救急車を呼ぶほどの病だったり…。 桜子の兄・隼人の友人・光司の死であったり…。 まぁ、いろいろあるわけだ。 今回のラストは、日吉隼人が甥の亮太に宛てた手紙。 27年後である、オリンピックで活躍したことを誇りに思うことから始まり世之介のことをよく思い出すと…。 頼りない世之介の顔が浮かぶということ…。 世の中がどんなに理不尽でも、自分がどんなに悔しい思いをしても、やっぱり善良であることを諦めちゃいけない。そう強く思うんです。 この文を読んで、前回も読んだはずなのに忘れてしまっていた自分に反省…。 そうなんだ、世之介は善良なんだよな。 何やってもまぁ許せるってことは、善良なんだ。 この時代に出てくる紫のマークⅡも「ジップロック」が新商品というのも今読むからより楽しめた気がする。 再読してよかった

Posted byブクログ

2023/06/24

また横道世之介に会えました!何の邪念もない無垢な行動すべてが誰かの人生に重要な影響をあたえている。どうしようもなく途方に暮れてもうダメだと思った時、私は世之介にいてほしい。

Posted byブクログ

2023/06/18

やっぱり横道世之介という小説は面白い。 中のキャラクターが魅力的な小説は面白い。 逆に、設定が面白くて文章力も文句なしでも、キャラクターと相性が悪いと読むことが苦行にさらなる。私は。 その点、世之介のことは否応なしに好きになる。世之介の周りの人も呆れながらも好きになる。そして、...

やっぱり横道世之介という小説は面白い。 中のキャラクターが魅力的な小説は面白い。 逆に、設定が面白くて文章力も文句なしでも、キャラクターと相性が悪いと読むことが苦行にさらなる。私は。 その点、世之介のことは否応なしに好きになる。世之介の周りの人も呆れながらも好きになる。そして、周りの人たち自身も魅力的である。 読んでいて、世之介と周りの人たちをもっと見ていたい、そんな気持ちになる。 世之介が大学を卒業し、就職できずにいる24歳の1年間の話。どん底にいても悲壮感を持てず、それなりに良いことがある。そんな世之介になら他の人には話せないことをポロッと話したくなる。見当違いの答えが返ってきても、世之介だからそれでもいい。 ヒューマンドラマ。

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2023/04/09

ついこの前、気晴らしにと、弾丸で東京から1時間ほど離れた場所へプチ旅行に行った。 わたしは大学時代も他の人より旅行に行ってこなかったのだけれど、なんで時間だけはあったのに行かなかったんだよ!と、過去の自分に言ってやりたいほど、地方の良さを確認した。 東京も、大好きな街。 全国か...

ついこの前、気晴らしにと、弾丸で東京から1時間ほど離れた場所へプチ旅行に行った。 わたしは大学時代も他の人より旅行に行ってこなかったのだけれど、なんで時間だけはあったのに行かなかったんだよ!と、過去の自分に言ってやりたいほど、地方の良さを確認した。 東京も、大好きな街。 全国から「一流」と言われる人やものが集まり、刺激を受けるし、ライブ難民にもならず、都心の行きたいところにはどこでも30分圏内で行ける。 ただ、否定するわけではないけれど、何もかもが効率や、生産性を重視している、本当に特殊な場所でもある。 私もあやかってはいるが、ファミレスには食事を運ぶロボットが、スーパーにはセルフレジが導入されていたり。 自分が行動しなければ、人の気配はあるのに誰とも話さない状態にだってなりうる。 この前行ったプチ旅行先は、とても便利とは言えない場所だった。 駅は無人だし、近くのコンビニに行こうとしても徒歩20分かかるというし。タクシーは全然走ってないし。 でも、個人経営のお店がたくさん立ち並んでいて、そこに入ればお客さんや店員さんとも仲良くなり、お店を閉めて2軒目に連れて行ってもらったり。行こうとしたお店は、店主さんが今日は疲れているからと定時よりも早く閉店してるし!マニュアルなんてあってないものです、と言わんばかりの扱いだが、規律性のある東京で暮らすわたしからしたら、それがとても新鮮でとても愛おしかった。 この本の主人公、世之介は、東京という希薄な場所でも、人情を生み出しまくっている。 その姿はわたしに可能性を感じさせた。東京だって、自分次第で、人情を生み出せるんだと。なんなら日本一人口が多く「一流」か集う街でそれができたら最強じゃないかと。 実は今日は、昨日の二日酔いが残って3時間しか寝れなかった。二度寝をしようか?朝6時に起きたわたしは迷ったが、起き上がり眠いその目にコンタクトをはめ込んだ。これさえできれば私の勝ち。さあ出かけよう、街に落ちている人情を見逃さぬために!

Posted byブクログ

2023/03/02

相変わらず世之介の周りには、おもしろい人達で溢れていました。隼人、桜子、亮太、浜ちゃん、コモロンなどなど。世之介を見ていると、人生どんな時も楽しめるものなんだと思います。さらに成長した世之介にまた会いたいです!

Posted byブクログ

2023/02/17

続ということで、大学卒業後の生活が描かれているのですが、なんとも「わかる〜」って場面があり、意外にもという場面もありましたが、時間が前後するストーリーの流れは飽きがなく面白かったです^_^

Posted byブクログ