続 横道世之介 の商品レビュー
前作ももちろん良かったが今回の続編も世之介が天真爛漫で暖かくて自由で良かったです 最後の結末がわかってるので悲しくて仕方ないですが少しでも世之介のような人に出会いたいなぁ
Posted by
私も含め、何故皆世之介が好きなのか、気になるのか、心に留まるのか。 あぁそうか善良なのかと納得した本巻。 前巻にて世之介の最後が明かされているのが何ともいいスパイスとなり、世之介がぼんやりと幸せを感じる時間を、ほんわかしつつ切なく感じる絶妙な読み心地。 亮介がまた泣かせる。 久...
私も含め、何故皆世之介が好きなのか、気になるのか、心に留まるのか。 あぁそうか善良なのかと納得した本巻。 前巻にて世之介の最後が明かされているのが何ともいいスパイスとなり、世之介がぼんやりと幸せを感じる時間を、ほんわかしつつ切なく感じる絶妙な読み心地。 亮介がまた泣かせる。 久しぶりに鼻の奥がツンとした。
Posted by
人は一人では生きられない。だからこそ、友人や恋人を必要とする。 就職活動で52連敗という記録を残した世之介は、大学卒業後、アルバイトとパチンコに明け暮れる日々を送っていた。学生時代からの友人・コモロンは大手証券会社に就職したが、なぜか毎晩のように世之介と酒を酌み交わしている。若い...
人は一人では生きられない。だからこそ、友人や恋人を必要とする。 就職活動で52連敗という記録を残した世之介は、大学卒業後、アルバイトとパチンコに明け暮れる日々を送っていた。学生時代からの友人・コモロンは大手証券会社に就職したが、なぜか毎晩のように世之介と酒を酌み交わしている。若いうちは、求めずとも友は自然にできるもののようだ。 新装開店のパチンコ屋で、新台を奪い合った縁で知り合った「浜ちゃん」は寿司職人志望。さらに、コモロンの部屋から双眼鏡で覗き見をしていた日吉桜子とは、彼女の息子・亮太がビー玉を飲み込んだ騒動をきっかけに、不思議な交際へと発展する。 元ヤンキーのシングルマザーである桜子をはじめ、亮太、隼人、その父親、そして浜ちゃんやコモロン。世之介の周りには、程よい距離感で居心地よく付き合える人々がいつもいた。のんきな「極楽とんぼ」で勝手気ままなのに、なぜか周囲を和ませてしまうのが世之介という男なのだ。父を知らぬ亮太などは、実の父親以上に世之介を慕っていた。 時が流れ、亮太は長距離走の才能を開花させ、オリンピックのマラソン選手にまで登り詰める。母・桜子も保険外交員として力強く働き、浜ちゃんは自分の城を持つ寿司職人となった。 一方の世之介はといえば、駅のホームから転落した人を助けようとして、自らは事故死を遂げてしまう。 善良で誠実であることは、人として尊い徳目だ。しかし、それゆえに損ばかりの人生だったとしたら、その生涯をどう捉えるべきか。ましてや、他者の命と引き換えに自らの命を散らすという結末を。 世之介の生涯は、まさにそんな一生だった。彼は自らが生まれてきた意味を見出せたのだろうか。あるいは、満ち足りた思いで旅立っていったのだろうか。
Posted by
やっぱり世之介はなんかいいなぁ〜友達になりたい。 会話のテンポが心地良いんですよね。登場人物もクセがあって面白い。前回の『横道世之介』ではお嬢様が出てきたけれど今回は口が悪い元不良娘。 世之介のようにすでにゴールを切っている生き方、私も目標としている所なので共感できました!
Posted by
『「君の写真はね、善良なんだよ、善良」』 フリーターでパチンコ屋に並ぶ、ダメダメなように見える世之介だが、桜子、コモロン、浜ちゃんなど、周りの人をなぜか幸せにする 『ダメな時期はダメなりに、それでも人生は続いていくし、もしかすると、ダメな時期だったからこそ、出会える人たちという...
『「君の写真はね、善良なんだよ、善良」』 フリーターでパチンコ屋に並ぶ、ダメダメなように見える世之介だが、桜子、コモロン、浜ちゃんなど、周りの人をなぜか幸せにする 『ダメな時期はダメなりに、それでも人生は続いていくし、もしかすると、ダメな時期だったからこそ、出会える人たちというのもいるかもしれない』 『とすれば人生のダメな時期、万歳である。 人生のスランプ、万々歳なのである』 「世の中がどんなに理不尽でも、自分がどんなに悔しい思いをしても、やっぱり善良であることを諦めちゃいけない。」 世之介のことを『ただ善良であることの奇跡』だと亮太に言った隼人 前作と同じ、愛すべき世之介にまた出会えて、わくわくしました。こんなにダメダメなのに、世之介が大好きです。
Posted by
世之介がただただ善良な人であることで胸が少し温かくなる。 あっというまによみおえて、世之介にまた出会えたことを嬉しくなった。
Posted by
誰かの架け橋になっている主人公。 交通事故で亡くなるまでの軌跡、主に二十代半ばの一年間の話。話題の中心に常にいて人の記憶に思い返せばいる。後にマラソンの選手になる子供との生活もらしさ全開だった。 前作に引き続き楽しませてもらいました。
Posted by
大学卒業後の世之介を描いた続編。 定職に就かず、パチンコやバイトで生活をつないでいるのは決して褒められたことではないが、なぜかそれが許されてしまう感じ。世之介の人柄が何となく周りの人を惹きつけ、安心させている感じが伝わった。 写真コンクールの表彰会場で重鎮が言った「善良」とい...
大学卒業後の世之介を描いた続編。 定職に就かず、パチンコやバイトで生活をつないでいるのは決して褒められたことではないが、なぜかそれが許されてしまう感じ。世之介の人柄が何となく周りの人を惹きつけ、安心させている感じが伝わった。 写真コンクールの表彰会場で重鎮が言った「善良」という言葉に至極納得した。「そう! 世之介は善良なんだよな」という感じ。 世之介が世を去った後の時代もところどころ挿入され、世之介と関わった人のその後が描かれている。彼ら皆の心の中に世之介が生きている。そうさせる世之介の魅力が、何気ない日常の中に散りばめられている。世之介亡き後の物語が挿入されているからこそ、若かりし頃の世之介の力の抜けた感じに味わいが出ているのだと思う。 最終章も楽しみ
Posted by
吉田修一さん著 「続 横道世之介」 前作より引き続き読了。 今回の作品は前作より6年後が舞台。世之介24歳の一年間の物語。前作同様、4月から一月毎にチャプターを打ち、その間に20年後の今回の登場人物達の未来も描かれていくのだが、その20年後はもう既に世之介のいない世界。 この...
吉田修一さん著 「続 横道世之介」 前作より引き続き読了。 今回の作品は前作より6年後が舞台。世之介24歳の一年間の物語。前作同様、4月から一月毎にチャプターを打ち、その間に20年後の今回の登場人物達の未来も描かれていくのだが、その20年後はもう既に世之介のいない世界。 この物語、24歳フリーターの日常譚なのだが凄く読まされる。読みようによって、深く引っかけようとすれば限りなく深く引っ掛かってくる。 幾つか感じた事を書いてみたい。 まず世之介と父親。 世之介が年の瀬に再発したギックリ腰、心配した父親が長崎から世之介のアパートに上京してくる場面。 狭い部屋で親子二人きり、気まずさの中で父が放った一言 「世之介、おまえ、今日のことをよく覚えておけよ」 「ここがおまえの人生の一番底だ。あとはここから浮かび上がるだけ」 フラフラした生活をしているからフラフラした人生を送っているんだとも言った父親。 息子を叱るでも励ますでもなく、最終的に自分の力で這い上がれと後押し。 印象的な一場面だった。 そんな父親の持ってきた経年劣化したボロボロのバック、父親の顔に刻まれたシワのように感じられた。 年を取り色んな表情筋で作られたシワと共に老いていく父親、他にも幾らでも息子に投げかけたい言葉があったのだろうが、その言葉以外を言葉にしない父親の息子を思う気持ち。それを感じとる世之介。素敵だった。 そして世之介と亮太。 亮太が母桜子に怒られている場面。 強い人間っていうのはあまりいないと世之介。亮太には見込みがあるから強い人間になれと亮太に諭す。 その他の場面でも正に父親のように彼なりの誠実な道徳心で亮太に寄り添っていく世之介。そうして亮太の長距離走者としての才能を最初に見抜いたのも世之介。 20年後の東京オリンピック、亮太が他者に与えた感動、それは彼自身が強い人間になった証だと感じた。 ふと想像してみれば死んでしまっている世之介がオリンピックという大舞台で、まるで土手を伴走するかのように亮太の背中を押しているようにも感じられた。 そうしてパラリンピックでは亮太が安藤の伴走を務める。世之介から亮太へのバトンタッチ、今度は亮太が違う誰かの背中を押しているかのように感じられた。 そしてなんといっても隼人と光司。 光司の死の場面、感情がとんでもない感じになりそうだった。 隼人の懺悔と後悔は読者である自分にも伝わっていた。 「もちろんそこには愚かな行為があり、被害者があり、加害者がいる。決して許されぬ罪があり、癒せぬ傷がある。 ただ、その傷を、みんなが必死になって、それこそ傷だらけになって癒そうとしてきたのである」 本当にそう思える。隼人が一番、光司の生を嘱望していた。 加害者として… 友人として… 人間として… 隼人主導だが二人で築いた13年の月日。 その光司の死。隼人の気持ちが分かりすぎて辛すぎた。 それを忘れることなく刻みこんでいくように次の一歩を踏みだそうとする彼の強さも読み取れた。最高すぎる。自分も去り行こうとする隼人に、世之介と一緒に「イチ、ニ、サン、シ」ってエールを大声で叫びたい気持ちでいっぱいになった。 最高だった。 この物語に「善良」という言葉が幾度と出てくるが、それは自然体の善良であって、意識的に作った善良ではない。 意図して作った善良なんて誰でもできるわけだけれど、世之介のそれは彼自身の固有の善良であり、彼の生来の性質、特長だ。 彼の善良さが周りに与える影響力は他者を卓越している。見えている死があるからこそ飾らない彼の生の歩みがそう思わせる。 次作の最終章、心に刻みながら読んでいこう。
Posted by
前作を読んでから結構経っていたので、内容がうろ覚えでしたが、読み始めてすぐに私の中に世之介が蘇ってきました。冒頭の交差点での佇まい。そうそう、これが世之介。久しぶりに会えた!って気分。 だらしないし頼りないけど、善良で憎めない。何かを成し遂げた訳ではないけど、関わった人たちの心の...
前作を読んでから結構経っていたので、内容がうろ覚えでしたが、読み始めてすぐに私の中に世之介が蘇ってきました。冒頭の交差点での佇まい。そうそう、これが世之介。久しぶりに会えた!って気分。 だらしないし頼りないけど、善良で憎めない。何かを成し遂げた訳ではないけど、関わった人たちの心の中に残り続ける。それでいいんだよねと優しい気持ちになりました。 しばらく間をあけて、続きを読みたいと思います。
Posted by
