騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(上) の商品レビュー
四十歳という年齢は人にとってひとつの分水嶺なのだ その想像力を何処か別の場所に誘うような示唆的な何かがそこには込められている ドン・ジョバンニ ジャングル通信 免色渉 抽象画 肖像画 昔から一貫して極端に唯物的な考え方をする人だった 雨田ともひこ具彦 祠ほこら それでもドイツ・オ...
四十歳という年齢は人にとってひとつの分水嶺なのだ その想像力を何処か別の場所に誘うような示唆的な何かがそこには込められている ドン・ジョバンニ ジャングル通信 免色渉 抽象画 肖像画 昔から一貫して極端に唯物的な考え方をする人だった 雨田ともひこ具彦 祠ほこら それでもドイツ・オペラの充実した陣容に比べれば 書簡を同封します 自分なりに換骨奪胎かんこつだったいし 傘をさす必要もない程度の小糠雨だ いしとこ石床 そして入定を手伝った者は自殺幇助罪に問われました 色も質感もビーフジャーキーを思わせます 少なくとも即身仏は我々にそのことを教えてくれます
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村上春樹の独特の世界観に引き込まれた作品でした。 私には、どうやってもこのような世界観は出てこないです。 なので、自分には世界を頭の中で描けるので楽しく読みました。
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あいかわらずの村上ワールド。この作品を適切に評することは難しいのだが、基本的には楽しく読むことができたということは間違いない。ただし、個人的な評価としては『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』や『海辺のカフカ』には及ばない。おもに不満があるのは最終盤で、まず、表現的な問題として、「61」「62」あたりは秋川まりえ視点の文章が、あくまでも「私」が実際に聞かされたという態で綴られているのだが、そこにもお得意のメタファーなどが頻出することが挙げられる。しかし、まりえは「チシテキ」の意味すら知らないような少女で、本人がそのような修辞を使うとは考えづらい。かといって、単に話を聞いているだけの「私」がそのように表現を変えていると考えることも不自然だろう。要はいきなり「著者」が顔を出しているようなもので、物語のクライマックスというべき部分でこのような表現をされてしまうと、どうにも引っかかってしまう。この部分は非常に残念である。また、その結末の内容自体にも引っかかっていて、夫婦は元のサヤに納まりました、「私」はいまだに肖像画を飽きもせず書いています、というのは、なんだか安物の映画を観せられているようである。ではどのような結末ならばよかったのか、それを具体的には挙げることができずまことに申訳ないのだが、すくなくとも本作のラスト・シーンに違和感を覚えたことだけはたしかであるし、こういう「粗」を見るにつけ、著者もそろそろ衰えてきたのではと思わずにはいられない。
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どれくらいぶりかわからないぐらいの村上春樹。 若い頃は読んでも ❓❓❓ と感じる部分がちょいちょいあった春樹さん小説なのだか、春樹さん凡人にも分かりやすく表現してくださるようになった? あ… 私が歳くったのか? 上巻読後、これ上下巻でおわるのか?と疑問に感じながら最後まで...
どれくらいぶりかわからないぐらいの村上春樹。 若い頃は読んでも ❓❓❓ と感じる部分がちょいちょいあった春樹さん小説なのだか、春樹さん凡人にも分かりやすく表現してくださるようになった? あ… 私が歳くったのか? 上巻読後、これ上下巻でおわるのか?と疑問に感じながら最後まで読んで気づく。 これ、第一部の上下巻なのね。 文庫化されてる? 読む量はおおくないが、常に読書なるものをしているのだから読む前に少しは前調べした方がいいのかなぁ… 第一部、下巻へ
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水面の5センチ上を歩いてるみたいに現実味がなくて、浮遊してるみたいな読み心地。やれやれ、恐らくは、多分ね、みたいな。って、私は天草四郎かよ。村上春樹あるあるのご多分に洩れず、主人公は人里離れた山小屋に暮らしたり、理性的に人妻とセックスしたり、趣味で週2.3回プールに行ったりしてる。特別、めっちゃ続きが読みたい!っていう推進力はなかった。でもなんだかんだ、村上春樹の文章が好きだから、惰性で続きを読んじゃうんだろうな……。やれやれ。
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村上春樹らしい丁寧な文章 出だしは少し退屈だが 最後の謎の出来事から物語が進行しはじめ続き が読みたくなる
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もう、大学生の時から村上春樹を全部読むのが、かれこれ20年以上、習慣になっているので惰性で読んじゃっているけれど、正直なところ、おもしろくなかった。後半はすっとばした。登場人物に人間らしいあがきやもがきのないのが、昔はクールで素敵だと思っていたけれど、単に共感しえない魅力のない人...
もう、大学生の時から村上春樹を全部読むのが、かれこれ20年以上、習慣になっているので惰性で読んじゃっているけれど、正直なところ、おもしろくなかった。後半はすっとばした。登場人物に人間らしいあがきやもがきのないのが、昔はクールで素敵だと思っていたけれど、単に共感しえない魅力のない人に写る。 とはいえ、最後に大冒険するまりえちゃんがgood。あと、騎士団長もなんかかわいくてgood。なので3点。
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第1部(上)。 文庫発売日に購入後、ずっと寝かせておいたのですが、ついに読む時がきました。(コロナの影響で図書館が休館になってしまったので) 最初の2章あたりまでは、アレ?私の好きなはずの村上さんの文体が入ってこない?と、何故か進まなかったのですが、5章目以降、謎の絵「騎士団長殺し」や、メンシキさん登場あたりからは、グングン引き込まれて行きました。 文体もスゥっと身体に浸み込むように入ってきて、「これ、これ!」と、遅ればせながら村上ワールドに馴染ませる事が出来ました。 “これはただの始まりに過ぎない”という事で、次巻以降の展開が楽しみです。
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初の村上春樹。他の人からこれは良かったよと言われたけど、冒頭のあたりがなんか怖くて読み進められない。もう数日頑張って行くとすごい展開に。。性の表現がありありな部分が気になるけど、それ以上に現実世界ではない話が、つながってる部分が、ありえるな。。いいお話でした。
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文庫化されて1年弱積読。春節休暇のビーチサイドで読み終える予定だったけど、何だかんだとドタバタしていたので、帰ってきてから読了。 酒と音楽とセックスで、安定的な村上春樹節。 前半は「騎士団長殺し」というタイトルが何のことかさっぱり分からなかったけど、途中で出てきた。 なんだかいろ...
文庫化されて1年弱積読。春節休暇のビーチサイドで読み終える予定だったけど、何だかんだとドタバタしていたので、帰ってきてから読了。 酒と音楽とセックスで、安定的な村上春樹節。 前半は「騎士団長殺し」というタイトルが何のことかさっぱり分からなかったけど、途中で出てきた。 なんだかいろいろ不思議なことが起こりそうだねってところで1の上は終り。早く続きも読みます。
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