騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(上) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
妻の不倫からの離婚。 日本画家雨田の家に住むことになる元肖像画家の主人公。 雨田のことを調べていくうちに見つけた1枚の絵。 そして肖像画を描いてくれと言う妙に気前の良過ぎる隣人。 という感じの内容だった。 村上春樹特有のガバガバ貞操観念と固有名詞の多さが楽しめるならいいと思う。 最後まで読んでからまた評価を変えるかもしれない。
Posted by
村上春樹さんの作品は他に『海辺のカフカ』を読みました。 文章一つ一つが日頃あまり使わない言葉で溢れていて、読書と向き合っているという感覚を覚えさせてくれます。 内容はというと、本当にサブタイトル通り複雑に人や時間や物語が交差していくって感じです。 私はそんなに読書家ではないので...
村上春樹さんの作品は他に『海辺のカフカ』を読みました。 文章一つ一つが日頃あまり使わない言葉で溢れていて、読書と向き合っているという感覚を覚えさせてくれます。 内容はというと、本当にサブタイトル通り複雑に人や時間や物語が交差していくって感じです。 私はそんなに読書家ではないので追いつくのが必死です。笑 それでも先が気になって読み進めてしまうくらい引き込まれます。 少し奇妙で不気味であり得ない話に、この本を誰かと話し合いたいって思わされました。 少し官能小説っぽいところが個人的には好みではないですが。笑
Posted by
発表する作品が毎回、話題になる村上春樹。 この作品も、2017年に発表されて話題になったことを覚えています。 文庫化を待ち、さらに読みたい気持ちを高めて?? 読むことにしました。 主人公は、30代半ばの、画家の男性。 彼と奥さんの関係についての、回想シーンから始まります。 紆余...
発表する作品が毎回、話題になる村上春樹。 この作品も、2017年に発表されて話題になったことを覚えています。 文庫化を待ち、さらに読みたい気持ちを高めて?? 読むことにしました。 主人公は、30代半ばの、画家の男性。 彼と奥さんの関係についての、回想シーンから始まります。 紆余曲折を経て、小田原の山奥に一人で住むことになった主人公。 このまま、奥さんとの関係について語られていくのかな?と思ったところで、大きく話が変わっていきます。 そのきっかけになったのが、一枚の絵画・・・という展開。 2部構成の小説で、文庫版ではそれぞれが、上下巻にわかれています。 その第1部の上巻ということで、「この後、どうなっていくのだろう?」という気持ちで、ページめくっていきました。 別の世界で起こっているような、不思議な空気感、そして思いがけない展開。 「あぁ、久しぶりに村上春樹の小説を読むなあ」と、しみじみ感じました。 一方で、場所を具体的に書くなど、初期の作品との違いも感じられました。 不思議さに包まれたまま読み終えた上巻でしたが、読みながら、以下のようなことを考えました。 ・印象、記憶に残るのはどのようなもの・ことなのか、それらはどのように再現されるのか ・必然的に起こる、ということはあるのか、人間の直感というのはどのようなものなのか 展開が気になる終わり方だったので、続けて下巻も、読み進めたいと思います。 村上春樹の小説 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4167905035 .
Posted by
この本の、一文だけをとっても、数多くの言葉の中から1番相応しい言葉が村上春樹の感性で選ばれ、紡がれていることを感じさせる。 リズミカルで詩的な文章の中に音楽や料理などの生活感や歴史が織り込まれており、一度覗き込んだら目を離せなくなるような不思議な世界観が広がっていた。登場人物もそ...
この本の、一文だけをとっても、数多くの言葉の中から1番相応しい言葉が村上春樹の感性で選ばれ、紡がれていることを感じさせる。 リズミカルで詩的な文章の中に音楽や料理などの生活感や歴史が織り込まれており、一度覗き込んだら目を離せなくなるような不思議な世界観が広がっていた。登場人物もそれぞれが個性的であり、魅力的。この物語の展開がとても楽しみ。
Posted by
村上春樹らしい、不思議な内容の物語。 何があるわけでもないし、なにか起こっているし。特筆すべきストーリーではないのだけれど、なぜか読まされてしまいます。有名作家ならでは。 すごい派手な味付けではなく、出汁だけの料理を食べている感じ。
Posted by
村上春樹を読む事の至福。作家の醸す雰囲気は、独特の文体もそうだが、多用される語句、抜き取る描写、登場人物の個性に表れる。特に、登場人物の嗜好は、村上春樹の作品においてかなり似通っており、皆、共通して思慮深く、センシティブでユーモアがあり、そして、性的魅力があり、喪失感を抱えている...
村上春樹を読む事の至福。作家の醸す雰囲気は、独特の文体もそうだが、多用される語句、抜き取る描写、登場人物の個性に表れる。特に、登場人物の嗜好は、村上春樹の作品においてかなり似通っており、皆、共通して思慮深く、センシティブでユーモアがあり、そして、性的魅力があり、喪失感を抱えている。その世界観は、読み手に独特の世界観を与え、少なくとも私にとって贅沢な読書を提供してくれる。 騎士団長殺しというタイトルの気難しさ、設定の謎は、タイトル一行では分からない。取っ付き難さを感じたが、なんて事はない。ページを捲れば、そこにはいつもの春樹ワールドが、きちんと存在している。至福の時間のはじまりだ。
Posted by
1Q84を読み始めた時と同じ感覚。これから村上春樹の世界観に入り込んでいくんだぞという感じ。そのための、土台の部分
Posted by
1部での謎を2部でどのように回収して、読者を何処へ連れていくのか見ものです。 まずまずの、オトナなシチュエーションを時間をかけて土台を作り、謎の種子を撒いた1部でございました。
Posted by
物語自体はそこまでダイナミックに進んでいないけど、どこか引き込まれる部分がある。これが春樹か、といった感じ。 よくわからんけど。
Posted by
村上に手を出すのは1Q84以来なのか、どうか。かなり久しぶり。読み始めると、その首尾一貫しているところに、やはり恐れ入ってしまう。ハードボイルドワンダーランドであれ、ねじまき鳥であれ、カフカであれ、どれも同じ世界だといわれたらそんな気もするし。同じ小説の違うチャプタをずっと読んで...
村上に手を出すのは1Q84以来なのか、どうか。かなり久しぶり。読み始めると、その首尾一貫しているところに、やはり恐れ入ってしまう。ハードボイルドワンダーランドであれ、ねじまき鳥であれ、カフカであれ、どれも同じ世界だといわれたらそんな気もするし。同じ小説の違うチャプタをずっと読んでいるような気分になり、30年以上前に読んでいたときの気分と、こちらもあまり変わらないような・・。
Posted by