騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(上) の商品レビュー
村上さんらしい作品。 読んでいてドキドキする。現実では絶対あり得ないドキドキとおしゃれファッション的な文体が楽しくていつも読んでいる。 久々読んだがやはりこの快感はクセになる。 主人公の旅、免色という男の存在、そして騎士団殺し… 2巻が楽しみでならない。
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久しぶりの村上春樹。 なかなか読み進められない著書もあって、これを読むのはしんどくないかと不安もあった。 だけど、今のところ、しんどくはない。 それほど、のめりこむこともなく、のんびりじっくり読み進めている。 続きが楽しみである。
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あらすじ 妻との離婚話から自宅を離れ、友人の父親である日本画家のアトリエに借り暮らしすることになった肖像画家の「私」は、アトリエの屋根裏で『騎士団長殺し』というタイトルの日本画を発見する。 アトリエ裏の雑木林に小さな祠と石積みの塚があり、塚を掘ると地中から石組みの石室が現れ、中に...
あらすじ 妻との離婚話から自宅を離れ、友人の父親である日本画家のアトリエに借り暮らしすることになった肖像画家の「私」は、アトリエの屋根裏で『騎士団長殺し』というタイトルの日本画を発見する。 アトリエ裏の雑木林に小さな祠と石積みの塚があり、塚を掘ると地中から石組みの石室が現れ、中には仏具と思われる鈴が納められていた。 日本画と石室・鈴を解放したことでイデアが顕れ、さまざまな事象が連鎖する不思議な出来事へと巻き込まれてゆく。 感想 村上春樹らしい小説。娘の母とどうなったかな。
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村上春樹作品の長編の中では読みやすい部類に入ると思う。 友人がこぞっておもしろいと評価していたのでこれからが楽しみ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「つまらん忠告かもしれないが、どうせ同じ通りを歩くのなら、日当たりの良い側を歩いた方がいいじゃないか」 「原因のない結果はない。卵を割らないオムレツがないのと同じように。」 「銃にとって引き金は大事な要素であって、引き金に過ぎないというのは表現として適切じゃないような気がする」
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第1部(上)には、いくつもの伏線が散りばめられてるように感じました。妻との別れ、絵画、免色、亡き妹、謎の鈴…全てが結びつく瞬間が楽しみです。 続きが気になります。
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面白い。山の上で絵を描いて暮らす生活には憧れる。予想外にストーリーが転がっていくところが良いと思った。再読
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妹は夭逝し、妻は離婚を告げる。「私」は大切なものの「不在」を二度も経験する。 しかし、それらの「不在」は、果たして魂にとって「存在しない」ということになるのだろうか。 「不在」を「存在」にかえる、それこそが芸術の役割である。 そのような訴えを感じながら読んだ。 絵画や死...
妹は夭逝し、妻は離婚を告げる。「私」は大切なものの「不在」を二度も経験する。 しかし、それらの「不在」は、果たして魂にとって「存在しない」ということになるのだろうか。 「不在」を「存在」にかえる、それこそが芸術の役割である。 そのような訴えを感じながら読んだ。 絵画や死者や意識下の記憶が、静かに口を開くような物語だ。 各章のタイトルはその章の中の一文となっていて、それがどこに書いてあるのかを楽しみに読み進められる。 これがなんともまぁキャッチーだ。 思えば、書き連ねている文章で、人の記憶に残るのはたった一文である場合も多い。 第2部へ誘われる。
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どうでもいいですが、途中まで「溢れるアイデア編」だと思ってましたw 本気で、絵のアイデアでも溢れてくるのかな、と思って読んでました。 余談はさておき、自分に芸術のセンスがないからか、どうも主人公が芸術家の作品てなかなか入ってこないなぁ…。
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高橋一生さんの愛読書。 一生さんは主人公に自分と似たところを感じたのだと思う。。。。 職業についての考え方や 人との関わり方などはおそらくそう。。。 これは好きだろうなあと思う。 村上春樹さんの作品を読むと 身の回りのありとあらゆることについて 考え込みすぎてしまう 世の中の...
高橋一生さんの愛読書。 一生さんは主人公に自分と似たところを感じたのだと思う。。。。 職業についての考え方や 人との関わり方などはおそらくそう。。。 これは好きだろうなあと思う。 村上春樹さんの作品を読むと 身の回りのありとあらゆることについて 考え込みすぎてしまう 世の中の役に立つ仕事とはなに? 存在価値のあるヒトは世の中にどれほどいる? この世の中にくだらないことが多すぎないか? 生産性と穏やかさどっちが大事なのだ? 特にこの本は 最低限度のお金と人間関係の中、 安定かつ冷静な精神のもと時を過ごす主人公が羨ましく 今の自分の情けなさを感じ 異様な虚無感をおぼえる。 一瞬だけ逃げ出したくなる。 怠惰な意味でなく、なんだか世の中の人とシステムと、 分断したくなる。 けれど、それができないのが現実。 こういう確かな現実から目を逸らすなとの メッセージとともに 逃げずに向き合わなくてはならないとも伝わる。 冷静さと平穏さと品格を抱きながら生きていきたい。
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