騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(上) の商品レビュー
お、面白い……!! これからどうなるんだという好奇心が湧き上がってくる作品。早くも続きを読むのが楽しみ。
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久しぶりのムラカミ節。そうそうこれこれ、村上春樹、やっぱり好きだなぁ、と。(でも買うだけ買って読んでなかったから、4冊まとめて2回買ってしまった。どうしよ。)
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『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』かこの本が村上作品で自分は一番好きです。初期の村上作品の香りを久しぶりに感じられる作品です。 ストーリーはやはり狭い範囲で展開していくものの、個性的(普通は存在しないであろう)人々や存在が多数登場して、その中で主人公が小さく翻弄されて...
『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』かこの本が村上作品で自分は一番好きです。初期の村上作品の香りを久しぶりに感じられる作品です。 ストーリーはやはり狭い範囲で展開していくものの、個性的(普通は存在しないであろう)人々や存在が多数登場して、その中で主人公が小さく翻弄されていく様はまさに本を読んでいるというより、村上春樹を読んでいると形容できると思います。
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村上春樹版『グレート・ギャツビー』。 村上春樹的要素が随所に出てきて、近作では感じられなかった初期作品的なユーモアがある。そういう意味ではほかの近作よりも面白い。 もちろん、「向こう側」へ行ってセックスをする。 (村上春樹の小説にセックスは付きものだが、今回はその割り合いが多か...
村上春樹版『グレート・ギャツビー』。 村上春樹的要素が随所に出てきて、近作では感じられなかった初期作品的なユーモアがある。そういう意味ではほかの近作よりも面白い。 もちろん、「向こう側」へ行ってセックスをする。 (村上春樹の小説にセックスは付きものだが、今回はその割り合いが多かったんじゃないだろうか。 個人的な体感としては、ストーリーの半分くらいはセックスをしていたように思う。) 音楽家(主にジャズとクラシック)の名前がたくさん出てくる。 主人公の画家が語る作品製作論は、そのまま村上春樹の小説執筆論なのだろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
初めての村上春樹作品です。 話題作の騎士団長殺しに挑戦! 題名からファンタジーと予想してたのですが、全くの想定外。 30代画家の日常を描いた小説でした。しかも結婚した妻に急にこれ以上一緒にはいられないと言われ過ごした期間の話。 でもその中に不思議な現象が起こるので、それがどうなるか引き込まれる。 村上春樹ってこういう感じなんだな、と思いつつ読み終わりました。 面白かったので続編も購入済です。 読むのが楽しみ!
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村上春樹ワールドを久しぶりに堪能しました。現実にはありえなそうだけど、薄い膜一枚を挟んで、ぎりぎりありえてしまう。感じてはいても、体験するとは言えない境目は、しゃぼん玉くらい薄いものなのかもしれない。でも目に見えていれば現実で、どうしても起きなくてはならないことだったりする。そん...
村上春樹ワールドを久しぶりに堪能しました。現実にはありえなそうだけど、薄い膜一枚を挟んで、ぎりぎりありえてしまう。感じてはいても、体験するとは言えない境目は、しゃぼん玉くらい薄いものなのかもしれない。でも目に見えていれば現実で、どうしても起きなくてはならないことだったりする。そんなお話です。巻末の一章が、どう後半につながるのか楽しみになります。
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『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』に続く長編作品。著者の長編は『ノルウェイの森』のような現実路線と、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』のような現実と非現実が交錯する路線があるが、本作は後者。相変わらずの村上節は健在であるが、説明的過ぎるきらいは否めない。村上...
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』に続く長編作品。著者の長編は『ノルウェイの森』のような現実路線と、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』のような現実と非現実が交錯する路線があるが、本作は後者。相変わらずの村上節は健在であるが、説明的過ぎるきらいは否めない。村上ワールド独特の浮遊感が薄れてしまっている。 とはいえ先の読めない物語の展開は読者をグイグイ惹き付ける。さすがの才能。
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妻との結婚生活の急な別れから不思議な出来事の連続。 物語だけど実際の世界にも溢れている宗教的な部分が盛り込まれていて引き込まれる
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なかなかファンタジックな文章で、ただ言ってることは核心をついているような気がする。まだ序章で何も解決してないし何が始まったのかも分からない。浮かび上がる謎、解決するのかしないのか、既に解決してるのか。過去の村上春樹の作品を数冊読んだからこそ分かるこの「分からなさ」。ただ謎の人物と...
なかなかファンタジックな文章で、ただ言ってることは核心をついているような気がする。まだ序章で何も解決してないし何が始まったのかも分からない。浮かび上がる謎、解決するのかしないのか、既に解決してるのか。過去の村上春樹の作品を数冊読んだからこそ分かるこの「分からなさ」。ただ謎の人物というかどこかしら不思議な特徴のある登場人物が出る世界線はめちゃくちゃ好きで、免色渉についてはどんな人なのか、姿形から色々と想像してしまう。この人物の目的が何なのか、深夜に鳴り響く鈴の音と関係があるのか。そして元妻の行為の意味性(ただ感覚的で突発的なものかもしれない)や、子どもと思われる人物の今後の小説に対しての関わり方が気になる。主人公がなぜ免色を描くときに上手く描けなかったのか。免色の未だ知られざる謎に関係しているであろうことは間違いない。まだ1/4なので、どう物語が動くのか、どう終わるのかが楽しみ。
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『騎士団長殺し』は村上春樹のベストアルバム的な内容だ。今までの作品に使われていたモチーフが総結集している。妻の失踪、異世界への入口、謎の美少女、と盛りだくさんだ。また村上春樹が愛読する『グレート・ギャツビー』のモチーフも使われていた。最近の長編作品の中では久しぶりに一人称(私)が...
『騎士団長殺し』は村上春樹のベストアルバム的な内容だ。今までの作品に使われていたモチーフが総結集している。妻の失踪、異世界への入口、謎の美少女、と盛りだくさんだ。また村上春樹が愛読する『グレート・ギャツビー』のモチーフも使われていた。最近の長編作品の中では久しぶりに一人称(私)が使われていて、雰囲気は最近の『海辺のカフカ』『1Q84』ではなく『ねじまき鳥クロニクル』や初期三部作に近い。僕は初期の方の作品が好きなので、最近の村上春樹作品の中では結構楽しめた。謎解き要素もあるけれど、『1Q84』ほど結末が投げっぱなしという訳ではない。第三部も出るのかなと思っていたけれど、なくてもある程度の幕引きはなされている。『騎士団長殺し』は、「とっつきやすい」という点で村上春樹初心者向けなのかもしれない。けれど、『騎士団長殺し』は村上春樹の総集編の意味合いが強いので、これまでの小説(特に『ねじまき鳥クロニクル』、『1Q84』、『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』、初期三部作と『ダンス・ダンス・ダンス』)と村上春樹が翻訳した小説(『グレート・ギャツビー』)を読んでいるともっと楽しめる。『騎士団長殺し』から読み始めてもいいし、他の作品を復習してから読んでもいい。つまりはそういうことだ。
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