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麒麟児 の商品レビュー

3.7

54件のお客様レビュー

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2019/01/03

江戸城無血開城の前後を描く。流石、冲方さん、心理描写が上手い! 無血開城に関しては、諸外国の動きは今まで意識して考えてこなかったので、特に興味深かった。イギリスの意向が大きいか。 山岡鉄舟もカッコ良かった!山本兼一さんが描いているので、読んでみたいと思う。

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2018/12/31

 オールジャンルのエンタメ作家冲方丁の最新作は歴史小説。舞台は江戸末期、江戸無血開城の顛末が勝海舟の視点から語られる。  侍の物語ではあるものの、派手な戦闘描写はなく、あくまで勝と西郷の会談を核として物語が描かれている。そう聞くと地味なお話に聞こえるかもしれないが、会談の場面は...

 オールジャンルのエンタメ作家冲方丁の最新作は歴史小説。舞台は江戸末期、江戸無血開城の顛末が勝海舟の視点から語られる。  侍の物語ではあるものの、派手な戦闘描写はなく、あくまで勝と西郷の会談を核として物語が描かれている。そう聞くと地味なお話に聞こえるかもしれないが、会談の場面は十分に緊張感を持って描かれる。何より、戦闘の場面が描かれないことこそが、勝と西郷が掴みとった成果なのだろう。  物語はあくまで勝の視点から無血開城とその前後の歴史が語られる。勝海舟とはどのような人物だったのだろうか。教科書ではそれこそ、無血開城の場面において幕府側として交渉にあたった人物としか分からないが、『麒麟児』からは「焦土戦術」をちらつかせるなど、苛烈な性格も読み取れる。しかし、それも全て江戸の民をひいては日本国民の将来を案じての策であった。本書からは仕えるべき主からは冷遇されるものの、民のために献身的に働き続ける勝の姿が感じられた。そしてそれは、西郷にも当てはまるだろう。  視点が西郷に移ったり、西郷の内心が語られることはないが、それでもやはりもう一人の主人公といっても過言ではない存在感を放っている。直接の交流がほとんどない二人だが、言葉はなくとも阿吽の呼吸で通じ会う様は本書の見所ではないだろうか。

Posted byブクログ

2018/12/27

万人向けのあっさり味、個人的には物足りない。 もっと隆慶一郎方面のコテコテ感が欲しいけど、そういうのはマルドゥックで、ということなんでしょうかね。

Posted byブクログ

2018/12/22

勝視点の江戸無血開城から戊辰戦争後まで。焦土作戦を背景とした勝-西郷の交渉は緊迫感に溢れる。だれる部分がなくスッキリと読める

Posted byブクログ