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凡人のための地域再生入門 の商品レビュー

4.3

76件のお客様レビュー

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2022/06/28

audiobook.jp の聴き放題に来ていたので聴いてみた。 内容はタイトルの通り。地域再生について。1人称視点の物語仕立てで描かれる。 主人公は、良い大学を出て、東京の良い会社で働いていた男性。実家の用事で地元に帰省した際、ひょんなことから地域再生に関わり始める。 地域...

audiobook.jp の聴き放題に来ていたので聴いてみた。 内容はタイトルの通り。地域再生について。1人称視点の物語仕立てで描かれる。 主人公は、良い大学を出て、東京の良い会社で働いていた男性。実家の用事で地元に帰省した際、ひょんなことから地域再生に関わり始める。 地域再生に関して、主人公はこれまで培ってきた自分の能力が通じないことを実感。挑戦心を掻き立てて、東京の会社を退職。フルタイムで地域再生に関わり始める。 地域再生の内容は本格的。地元のイベントの出店してみたり、法人化してみたり、古民家シェアハウス事業を始めてみたり。具体的な内容が出てくるので、とても勉強になる。 しかしもちろん事業は万事順調というわけではなく…。補助金をちゅーちゅー吸い取るだけのコンサルや、思い通りにいかない相手を排除しようとする行政担当者など、地域再生の苦労もよく描かれている。 面白かった。この分野について全くの素人なので、とても興味深く読んだ。筆者は他にも、地域再生の書籍を出版している模様。新書の方が良い読者にとっては、そちらもオススメになるのかもしれない。

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2022/05/31

これからの日本の発展を考える上でも、ものすごくタメになる示唆に満ちた内容です。民間人が自分達の街を自分達の手で如何にして魅力ある、人を惹きつける、稼げる街にしていくか、そして持続的発展に繋げていくか、根本的なところでガツンとやられた気分です。

Posted byブクログ

2022/03/31

事業経営による都市再生の実践やその後のノウハウ共有などで有名な木下斉による、地域再生をテーマにした小説。地方から出て東京で働く主人公が、シャッター街の広がる地元で事業を起こし町を再生させるストーリーを通して、地方で事業経営をする際の勘所や落とし穴を紹介している。これを読むことで、...

事業経営による都市再生の実践やその後のノウハウ共有などで有名な木下斉による、地域再生をテーマにした小説。地方から出て東京で働く主人公が、シャッター街の広がる地元で事業を起こし町を再生させるストーリーを通して、地方で事業経営をする際の勘所や落とし穴を紹介している。これを読むことで、起業家精神の実践やその意義を学べるほか、具体的な事業の立ち上げ〜拡大〜承継までざっくりとではあるがイメージがつくようになる。 「起業家精神」ってここだなあと思わされる、本書の重要なメッセージは以下の通り。 ◆補助金は貰わずに自分の金で事業を進めること ・短期的には補助金の予算がつけば楽だが、長期的には経営が緩んで補助金依存になったり、市政次第で打ち切りになり不安定だったり、自社は儲かってもその事業自体が収益性がなければ地元は潤わなかったりするため、なるべく避ける ◆本業を大切にすること ・有名になるとヒアリングが山ほどくるが、有料にしたり、時間を決めたりして本業のための時間を確保する ◆事業は尖らせること ・東京にあるなら東京でいいし、量販品なら量販店でいいので、地元にしかなくてそこまでお客さんが来てくれる、尖った魅力的なサービスを用意すること ◆先回りして営業すること ・いきなり大きなことを立ち上げる前に、やろうとしている事業の潜在的顧客を先に掴んでおくこと。例えば、テナント貸を始める前に、路上マーケットを初めてテナント候補を見つけ、そのテナント候補が収益化できそうかを見極めてから、事業を開始するのか良い ◆魅力的な人とやること ・いい人が集まり、人を動かすためには魅力的なメンバーが必須

Posted byブクログ

2022/03/25

必要なのは、才能じゃない。「始める勇気」だ。 補助金に頼らず、自分達ができること、できる範囲で事業をつくり、運営していくこと。失敗をしても、めげずにどういう風に軌道にのせて進めていくのか、一部ポイントを解説しながら物語が展開されていて、読みやすかったし自分ごとのように感じられた。

Posted byブクログ

2022/03/19

地域創生の物語を小説形式で書いた本。リアリティのある話ですごく勉強になった。 まちづくりの成功のヒントがたくさんある内容だったので、行政職員にも読んでもらいたいと感じた。

Posted byブクログ

2022/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

物語仕立てが苦手です。 成功は人それぞれだが、失敗にはパターンがある。 地元にスーパーマンは来ないし、そもそも必要ない。 人なし、物なし、金なしの状況でも一歩前に出る凡人がいるかどうか。 始めることはすぐにできる。自分達の責任で失敗しても繰り返し挑戦し続けることが成功。 人の予算で勉強や議論をするだけで何にも取り組まないのが最悪。 実際に自転車に乗らなければ、自転車に乗れるようにはならない。 お金だけ転がすコンサルのカモになる。 平凡であることこそが強み。 終わりなく取り組み続ける。 未来に希望が持てないなら、未来を決める立場にいてはいけない。 同志を増やしてアクションを起こすこと。

Posted byブクログ

2022/01/31

地域再生について、小説形式で書かれている。 地元の反対勢力、ばらまき公務員、いらないコンサル、など様々な問題が書かれているが、全て著者が経験しているからこそ現実的だ。 (自分は補助金関係に仕事上少し関わりがあるが、かなりリアリティがある) 最初に立てた計画通りに年単位で全く変更し...

地域再生について、小説形式で書かれている。 地元の反対勢力、ばらまき公務員、いらないコンサル、など様々な問題が書かれているが、全て著者が経験しているからこそ現実的だ。 (自分は補助金関係に仕事上少し関わりがあるが、かなりリアリティがある) 最初に立てた計画通りに年単位で全く変更しないなど現場ではあり得ないが、公共事業では変更が難しい。 半年以上前に予算の組み1円たりとも簡単に増減できず、内容の変更も事前に公平性を客観的に証明できるように書類を細かく準備するから難しい、という税金の使い方と、資本主義の社会が合っていない。 そして補助金を受け取ると現場が疲弊していく。 所々に入る著者の注釈もかなり頷ける内容。 地域外から若い力を呼ぶ、というが、実際は地域に根ざしていないと発展せず、地域の中から自ら立ち上がる若者がでてきた地域がうまくいく、などなどひとつひとつそうだよなあ、と思う。 著者の本は数冊読んで、全て面白いと感じたが、この本が小説というフィクションでありつつも具体例が多いため一番勉強になった。 地域再生に関わりたいと思うなら、どの立場からの関わりでも必読の一冊。

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2021/11/10

・ヒト、モノ、カネがなくても、困難な状況にめげずに足を一歩出し進んできた「凡人」がいるかどうかが明暗を分ける。 ・完全な車社会なのに駅前にこだわるのは馬鹿げてる。 ・メインストリート=店前の人通り、と路地裏=しっかりと顧客を絞っていいサービスをしていればだが、の関係が逆転。 ・無...

・ヒト、モノ、カネがなくても、困難な状況にめげずに足を一歩出し進んできた「凡人」がいるかどうかが明暗を分ける。 ・完全な車社会なのに駅前にこだわるのは馬鹿げてる。 ・メインストリート=店前の人通り、と路地裏=しっかりと顧客を絞っていいサービスをしていればだが、の関係が逆転。 ・無料の駐車場は補完的な機能でしかない。 ・不安だからとやらなければ、いつまでも不安がただそこにあるだけ。悩んで暗くなっている人を誰も助けてはくれない、不安である時こそ、明るく前向きに考えて不安の原因を解決する方法を試すなど自ら動き出すことが必要だ。 ・デザインに限らず感性やセンスは事業に取り組む上でとても大切。

Posted byブクログ

2021/10/17

「経営」とは決して大仰・高尚なものではなく、「商売」の当たり前の感覚から離れずに仕事をすることなのだと気づかされた。

Posted byブクログ

2021/07/26

ちきりんさんと良く対談されている方なのでどんな方なのか気になり読みました!地方創生のみならず、様々な活動をされているのですね。田舎がないワタシですが興味深く拝読。

Posted byブクログ