猫のお告げは樹の下で の商品レビュー
タイトルの「猫」に惹かれて手に取った本です。猫本というには猫の登場が少ないですが、物語の大切な役割を担っているのは、ミクジという不思議な猫です。 年齢も、置かれている立場も違う7人。ミクジは、そんな7人それぞれの晴れない心に寄り添い、導いてくれます。 1章ごとに、やさしい気持ち...
タイトルの「猫」に惹かれて手に取った本です。猫本というには猫の登場が少ないですが、物語の大切な役割を担っているのは、ミクジという不思議な猫です。 年齢も、置かれている立場も違う7人。ミクジは、そんな7人それぞれの晴れない心に寄り添い、導いてくれます。 1章ごとに、やさしい気持ちになれました。 気負うことなく、やわらかな空気感を楽しみながら読み進められる本だと思います。 「猫のお告げは樹の下で」を気に入られた方には、青山美智子さんの1作目「木曜日にはココアを」もおすすめです。こちらもきっと、やさしい気持ちになれると♪
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青山美智子さん好きだなー養護の姫野さゆりが『お探し物は図書室まで』の小町さゆりだと知って久々の再会に超感激した何かと気分が晴れないモヤモヤした日々を送っているいま出会えて良かったなーどの登場人物も愛おしい。
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どれも心温まる話やった。青山美智子ワールドって感じ。ほんと大好き。一人一人が自分にとっての壁を乗り越えていくのがみていてすごく嬉しかった。みくじ〜〜私にもお告げちょーだい〜〜。。。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
連作短編だからしょうがないかもだけど、どの話も同じような展開で単調だな。 しかもよくありがちな感動させようって展開だし。 自分で「どうせダメ」って決めつけちゃうのは、気をつけなきゃって思った。 猫が出てくるから読んだけど、出て来方もイマイチ。
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青山さんのお話は本当に心が温まります。 登場人物のそれぞれの気持ちに共感するし、 前向きになっていく姿に勇気づけられました わたしへのミクジのお告げはきっと『スペース』かな ミクジもだけど、 私はこの宮司さんも不思議な存在な感じがしました セルフお祓い ありがとうのスタンプ...
青山さんのお話は本当に心が温まります。 登場人物のそれぞれの気持ちに共感するし、 前向きになっていく姿に勇気づけられました わたしへのミクジのお告げはきっと『スペース』かな ミクジもだけど、 私はこの宮司さんも不思議な存在な感じがしました セルフお祓い ありがとうのスタンプカード わたしも取り入れようかなぁ タラヨウの葉もいつか触ってみたい
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先日読んだ「お探しものは図書室まで」とリンクがあると知り読んでみた。 パターンとしてはこれまで読んできた青山作品と同じなのだが、今回再生のヒントになるのは『ミクジ』と呼ばれる猫がくれるタラヨウの葉。 古いビルとアパートに挟まれた一本道の突き当りにある神社でお尻に星の付いたハチ...
先日読んだ「お探しものは図書室まで」とリンクがあると知り読んでみた。 パターンとしてはこれまで読んできた青山作品と同じなのだが、今回再生のヒントになるのは『ミクジ』と呼ばれる猫がくれるタラヨウの葉。 古いビルとアパートに挟まれた一本道の突き当りにある神社でお尻に星の付いたハチワレ猫に出会えたならラッキー。更にその猫が神社のタラヨウの樹の周囲をぐるぐる周り、幹にトンと脚をおいたなら、その時文字が書いた葉っぱが落ちてきたならそれはあなたへのお告げ。五十年勤めている宮司ですら会ったことはないというとてもレアな出来事なのだ。 『迷える参拝客』へのお告げは実に意味深。 失恋の痛みを忘れたい女性へは『ニシムキ』、高校生の娘と仲良くしたい父親へは『チケット』、就職活動が上手くいかない大学生へは『ポイント』、皆が自分から離れていく寂しさを抱える老人には『タネマキ』…という具合。 それが一見ラッキーアイテムかのように思えて、お告げの言葉に従って行動してみるものの、そう簡単に事態は好転しない。 『ミクジ』は幸運の猫どころか更に迷える参拝客たちを苦しめる悪い猫だったのか…と思ったら。 「お探しものは図書室で」にもあったことだが、大事なことは答えや結果ではない。今の自分をどうにかしたい、何とか変わりたいと思ったならそれで既に再生へのスタートを切っている。 『ミクジ』のお告げの言葉の意味を探すために考えて行動して、時にあれこれ迷って…そういう過程こそが再生への道のりだった。 個人的には頑固じいさんの話が一番好きだった。プラモデルが大好きでプラモデルの店を開いてその仕事にのめり込んでいたものの、そのせいで家族は皆離れていった。だが息子の嫁は何故か彼との同居を望み、まるで本物の親子以上に遠慮がない。 ここまで来るのに大変だったけど、大団円な結末だった。 最終話の主人公はなんと占い師。占い師はお告げをどう受け止めるのか、改めて自分の仕事をどう受け止め進むのか興味深く読んだ。 そして「お探しものは図書室まで」のあの司書が登場する。この時からキャラクターは変わらないが、懐の深さと広さも変わらない。素敵な人だった。 一見キラキラしていたり、仕事もプライベートも上手く行っていそうだったり、気楽に自分の好きなことをやっているように見える人も、裏に回れば躓いていたり悩んでいたり迷っていたりと違う姿が見えるのも青山作品の特徴だ。 転校生の主人公にマウントを取りたがる同級生も、裏に回れば違う姿が見えるのかも知れない。 最後に宮司による語りで『迷える参拝客』たちのその後が分かるのも嬉しい。そして宮司が『ミクジ』についに会えるのかも…お楽しみに。
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誕生日プレゼントに妹から贈ってもらった本、その2。 最近あんまり読書してなかったので、読んだことはおろか、今まで知らなかった作家さん。 贈ってくれた妹は前作は読んだけどこの本は未読らしい。 以下、内容と感想。 それぞれの章で7人の登場人物が、神社で出会ったミクジと名づけられ...
誕生日プレゼントに妹から贈ってもらった本、その2。 最近あんまり読書してなかったので、読んだことはおろか、今まで知らなかった作家さん。 贈ってくれた妹は前作は読んだけどこの本は未読らしい。 以下、内容と感想。 それぞれの章で7人の登場人物が、神社で出会ったミクジと名づけられているハチワレ猫さんにお告げをもらって、それぞれの人生を前向きに切り拓いていく物語。 1章ごとに物語が完結する短編集っぽくもありつつ、章ごとに登場人物がリンクするので、最終的には大きなひとつの物語として成り立っている。 この感じがとても読みやすい。 忙しい日々の中でちょっと空いた時間に1章だけ読み進む…とかができるから。 最初は気づかなかったけど、3章くらいから、リンクする登場人物との関係性とかをメタ的に考えたりして、短編集的魅力以外のところもスリリングで楽しかった。(結局あまり関係なかったけど笑) 章ごとにいくつか涙腺が弛んでしまうシーンがあり、また、章ごとになんとも清々しい良い読後感を得られる。 個人的には2章と3章と最後のエピソードがすごくグッときた。 これもたぶん読む人それぞれにグッとくる箇所は変わるんだろう。 決して派手な事件は起きないけど、ほろりと泣けてふっと心が軽くなる、とても素敵な小説。 この方の他の作品も読んでみたくなった。
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ふと立ち寄った神社で、お尻に星の模様のあるハチワレ猫「ミクジ」からタラヨウの葉っぱに書かれたお告げを授かる7人のお話。 一話目を読み終わった時点で、すでにめちゃめちゃしあわせになれました。7つのお話からなる連作短編集なんですが、本当に本当によいお話ばかりで、どのお話も素敵で甲乙...
ふと立ち寄った神社で、お尻に星の模様のあるハチワレ猫「ミクジ」からタラヨウの葉っぱに書かれたお告げを授かる7人のお話。 一話目を読み終わった時点で、すでにめちゃめちゃしあわせになれました。7つのお話からなる連作短編集なんですが、本当に本当によいお話ばかりで、どのお話も素敵で甲乙つけられません。全部好きです。 どんなことでもほんのちょっと見方を変えるだけで今まで見えなかったことが見えてくる。そんなきっかけをくれるお話たちです。 表紙のミニチュア写真家・田中達也さんの写真もとっても素敵です。 「何かの答えを見出すのは素晴らしいことです。でも、そこにたどりつくまで迷いながら歩く日々の方こそを人生と呼ぶんじゃないかと、私は思うんですけどね」(107頁) 「自分のいるところが真ん中。自分が本当に思うことが真ん中。自分の中の真ん中。それがこの世界の、真ん中だ」(212頁) 「『こうに決まっている』っていうのを外すんです。決まってるって思ってしまったときには、上書きしてみてください。『何も決まっていない』と」(254頁)
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7人の悩める人たちに猫が神託っぽい一言をタラヨウの葉っぱで示し、それをきっかけに変わっていく話だった。7人はいろんなところで繋がっていて、読むと世界が広がっていく。どの話も前向きに変わるので読んでいて気持ち良い。面白いけど、お探し物は図書室でも同じパターンだったから、そこはあえて...
7人の悩める人たちに猫が神託っぽい一言をタラヨウの葉っぱで示し、それをきっかけに変わっていく話だった。7人はいろんなところで繋がっていて、読むと世界が広がっていく。どの話も前向きに変わるので読んでいて気持ち良い。面白いけど、お探し物は図書室でも同じパターンだったから、そこはあえてシリーズっぽいタイトルの方がしっくり来ると思いました。
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もう素晴らしい、の言葉に尽きる この人が書いてる本今のところほとんど読んだ この人が書く本は各お話の登場人物が上手く繋がってるのがいい、、!!!
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