猫のお告げは樹の下で の商品レビュー
タラヨウの葉をつかって、お告げの言葉を伝える猫、その名はミクジ。ミクジに会えたラッキーな7人の物語。どの物語もとても愛おしく、じんわり優しい。個人的には4枚目の葉「タネマキ」のお告げが一番好きだった。 余談だが、タラヨウの葉って、どんなだろう?と思い、調べてみた。 葉っぱ自体は...
タラヨウの葉をつかって、お告げの言葉を伝える猫、その名はミクジ。ミクジに会えたラッキーな7人の物語。どの物語もとても愛おしく、じんわり優しい。個人的には4枚目の葉「タネマキ」のお告げが一番好きだった。 余談だが、タラヨウの葉って、どんなだろう?と思い、調べてみた。 葉っぱ自体は何の変哲もない、子供も大人も思い描く「葉」の代表みたいな姿。 葉の縁はギザギザしている。硬そうな葉っぱ。 私たちが当たり前に知っているハガキは「葉書」と書く。昔々、想いを伝えるために葉を使い、相手に送った。その「葉」がタラヨウ(多羅葉)の葉らしい。なんと、ビックリ。そういうことなのか。知らないことって想像しているよりずっとずっと多いな。ためになった。
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さまざまな悩める人たちと いろんな神社にふらりと現れる猫のお告げ ファンタジーな場面でも 登場人物が鵜呑みにせず 疑ったり、拒絶するところがちょうどいい(笑) ほっこりしながら 自分へのメッセージも掴みたい
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今回も青山ワールドに癒されました。 ミクジに会いたい~ 宮司さんのさりげなさも絶妙。 登場人物たちがところどころ緩くつながっているのも、青山さんの物語を読む楽しみの一つ。 「木曜日にはココアを」に出てくるあの人もチラッと出てきたりして。 どんよりした日々をほんのり明るく暖か...
今回も青山ワールドに癒されました。 ミクジに会いたい~ 宮司さんのさりげなさも絶妙。 登場人物たちがところどころ緩くつながっているのも、青山さんの物語を読む楽しみの一つ。 「木曜日にはココアを」に出てくるあの人もチラッと出てきたりして。 どんよりした日々をほんのり明るく暖かくしてくれる。 2020.12.5
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短編だから読みやすかった。 心温まるストーリーばかり。個人的に1番良かった話は「スペース」。何事にもしっかりと向き合う事の大切さを、改めて気付かされた。
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日々に追われて忘れかけていたものを 思い出させてくれるようなお話。 心に留めておきたい言葉や こうありたいと思う言葉がたくさんでてきました。 神社に現れるミクジという猫が 悩める人たちに人生のヒントをくれます。 少しのきっかけや考え方を変えれば変わらないと思ってた日常も良いよ...
日々に追われて忘れかけていたものを 思い出させてくれるようなお話。 心に留めておきたい言葉や こうありたいと思う言葉がたくさんでてきました。 神社に現れるミクジという猫が 悩める人たちに人生のヒントをくれます。 少しのきっかけや考え方を変えれば変わらないと思ってた日常も良いように動くかもしれない。 自分の毎日も気付かないだけでキラキラすることが隠れてるんじゃないか、そんな気持ちになりました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ちいさな神社の、タラヨウの樹の下の赤いベンチに現れるハチワレの猫、ミクジ。 神社を訪れた参拝者の運が良ければ、その人にしか見えないメッセージが書かれた葉っぱのお告げが… 悩める七人の人々に授けられた、七枚の葉っぱのお告げの、やさしい物語。 「読みたい」登録ばかり増えながら、巡り合わせが悪くて読めずにいた青山美智子さん、やっと初読。 うんうん、これは好きだ。 気持がささくれて落ち込んでいる時に、すうっと読めて、ゆるやかに効く本。 ファンタジーのエッセンスが効いた、現代の物語。 猫好きの方には、たまらないでしょうねぇ。お尻に白い星マークのある、表情豊かな金色の瞳の猫。犬派の私でも、話しかけたくなりそう。 私にもぜひ、お告げを宜しくお願いします。 七つの物語、どれも良かったけれど… [五枚目]の、クラスに馴染めずに悩む転校生の話。主人公の少年が傷つく場面も活きいきと力を取り戻す様子もとてもいいんだけれど、登場する三人の先生がリアル。どこの学校にも、こんな先生がいるんじゃないか。 退職してしまった先生からの手紙も、じーんと沁みた。 [六枚目]の、漫画家になる夢をあきらめきれずに悩む主婦の話も良かった。「スペース」というお告げは、感染対策で心も体もきゅうくつな私たちみんな宛のお告げかもしれない。 未読の本も、ゆっくり読んでいきたい。
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小さな神社にある一本の大きな樹と、不思議な猫と、ふくよかな宮司さんが、悩みを抱える人たちを優しくて導いてくれる。 心のこもった人生案内を読んでいるような感じがして、可愛らしい葉っぱのイラストにほっこりしてしまう。 どのお話もひとつひとつが丁寧で、優しさに溢れていて、こんなお告げの...
小さな神社にある一本の大きな樹と、不思議な猫と、ふくよかな宮司さんが、悩みを抱える人たちを優しくて導いてくれる。 心のこもった人生案内を読んでいるような感じがして、可愛らしい葉っぱのイラストにほっこりしてしまう。 どのお話もひとつひとつが丁寧で、優しさに溢れていて、こんなお告げの葉っぱに私も出会いたいなと思った。 「何かの答えを見出すのは素晴らしいことです。でも、そこにたどりつくまで迷いながら歩く日々のほうこそを人生と呼ぶんじゃないか…」 心に残る残るフレーズもたくさんあって、青山さんの作る世界はいつも私を幸せな気持ちにさせてくれます。
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神社に現れるミクジはお告げをする猫。そんなミクジと出会った7人の男女のお話。 どの話も良かったけど、一番好きなお話は、6話の目のスペース。漫画家の夢を諦められない主婦のお話。こうに決まっている。無意識のうちに自分もよくそんな気持ちになりますけど、神社の宮司さんが言われるように、...
神社に現れるミクジはお告げをする猫。そんなミクジと出会った7人の男女のお話。 どの話も良かったけど、一番好きなお話は、6話の目のスペース。漫画家の夢を諦められない主婦のお話。こうに決まっている。無意識のうちに自分もよくそんな気持ちになりますけど、神社の宮司さんが言われるように、何も決まっていないのだから、自分で、自分に制限をかけるのって、もったいないなの思いました。 ほっこりするお話ばかりです安心して、読めました。
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『お探し物は図書室で』で好きになった作家さんで 今回で3作品目。 読んでいて心がくすぐられるような、思わず笑顔になれる、そして心がほっこりする一冊。
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「神様が入るスペースを作るんです」●「手始めに『こうに決まっている』っていうのを外すんです。決まってるって思ってしまったときには、上書きしてみてください。「何も決まっていない』と」「すべては、今からです」 ようこそ神様。どうぞ、ごゆるりと。 これを読んだら神社に行ってハチワレ...
「神様が入るスペースを作るんです」●「手始めに『こうに決まっている』っていうのを外すんです。決まってるって思ってしまったときには、上書きしてみてください。「何も決まっていない』と」「すべては、今からです」 ようこそ神様。どうぞ、ごゆるりと。 これを読んだら神社に行ってハチワレの猫を探したくなる。私もミクジのお告げの一葉がほしい。すべてがハッピーエンドなので読み終わったあとはほっこり。心に余裕がなくなったときに読み返したい。厄祓いの方法は一理あるので参考にしてみたい。
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