猫のお告げは樹の下で の商品レビュー

青山美智子(著者)

2020/01/06

人生に迷える人たちが神社で出会った猫にお告げというヒントをもらい、前向きに生きる様子。

失恋した美容見習いが、苦手意識を持っていた叔母の家を訪ねて解消した気持ち。
年頃の娘との関係にアイドルコンサートのチケットで距離を縮めた父親。
就活に行き詰まった学生とバイト先の兄貴分の関係。

妻に見捨てられ、プラモデルへの思いも捨てきれない男が嫁に救われたこと。
転校先の小学校に馴染めず、孤独を感じていた少年の葛藤。

夢を諦めたくなかった主婦の再出発。
占い師の悩みを老人ホームにいる女性との出会いで解決したこと。

どの話か忘れたけど、あらがったり、逃げたりしないっていう言葉におお、って思った。
自分が正しいと思うほうへと、選択して、現実を受け入れていくこと。

2019/06/14

ある神社にあるタラヨウの木。思い悩む人が訪れたとき、お尻に星のマークをつけた猫のミクジが、お告げのように言葉が一言書かれたタラヨウの葉っぱを落とします。これは、そんなお告げを受け取った7人の男女の前向きなお話。2話目の娘と仲良くなりたい父親の話「チケット」ですでに私の涙腺は緩み、転校生が新しい学校で苦労し模索する5話目「マンナカ」ではぼろぼろ涙をこぼし、ラストの占い師のお話「タマタマ」で背筋が伸びました。自分がこの先悩んだ時、少し目線を変えることで前向きになれる自分でありたい。心に響く素敵な本でした。

2019/04/29

神社が好きで、装丁がとても素敵だったので購入。

この本に登場する、小学生からおじいちゃんまで7人の主人公たちが、猫のお告げをきっかけにそれぞれ自分の本当に好きなことや大事なものに気づくと、世界がガラリと変わり、キラキラと息づいていく。
私にもそんなことが起こるかも！と希望を感じる素敵なお話でした。

高校生の娘とともにアイドルのコンサートに行くはめになったカタブツお父さんの話が特に笑えた！

どのお話も、ありのままを見て受け入れてくれる素直な人が出てきて、実在するわけじゃないのになんだか救われます。
人付き合いに疲れた時にやさしく癒してくれそうな一冊。
同じ作家さんの「木曜日にはココアを」も読んでみたいです。

2019/04/15

好きです(*^^*)

主人公が１章ずつの短編だと
あまりのめり込めないうちにその章が終わってしまう
事が多く、物足りないのですが、この作品は楽しかったです。

長くないからこそ間延びせず、簡潔で読みやすい作品でした。

次回も期待します♥

2019/02/21

石造りの鳥居がある手入れの行き届いた神社には、鋭く尖ったもので葉をひっかくと書いた文字が残るハガキの樹と呼ばれる一本の大きな「タラヨウ」の樹があった。その神社にはミクジと呼ばれる黒白の猫が出現し、お告げの言葉を書いた一枚の葉を落としていく。猫のお告げが導く心温まる七つの物語。

2019/02/10

私の地元の神社がモデルになったのかなーと思いながら親近感を持って読めました。読みやすくて、でもステキな設定が多くて、ほんわかしました

2019/01/20

群像劇というのかな。お話の中で、すれ違った人達が次の物語の主役だったりする。誰もが悩みを抱えている。神社にいるミクジという猫のお告げに悩み苦しみながら受け入れて、前向きに進んでいく姿は励まされます。連絡短編集ですが最後にまとめられていく様子は何か伏線を回収する様子にも似ている。
どのお話もよかった。『木曜日にはココアを』とも関係してるのかな。
個人的には、最後の「タマタマ」での１せりふが胸キュンでとても印象に残りました。
『木曜日にはココアを』もそうでしたが、さりげなく大人でも胸がキュンとする展開があったり、頑張っている人が報われるところが好き。

2018/11/27

私もミクジに会いたいな♪と思った。近くの神社に行ってみようかなぁ(^^)
短編で読みやすかった。心温まる内容ばかりでスイスイ読めました。宮司さんのキャラも好きです。焦って生きる必要ないかなぁ。

2018/10/03

タラヨウの葉っぱのような一面が、アートにもあるような気がします。

アートを通して自分のなかから出てきた言葉を、どうぞ大切に☆

2018/09/25

短編集だったけど、どこか繋がりがあって 心があたたまりました。
「やさしさ」にもそれぞれな形があることを改めて気付かされました。
「ここだけの話」
宮司さんから告げられる それぞれのその後が 幸せで嬉しかった。

読書メーター 読みたい本ランキング 一位！！
たくさんの方がこの本を手にし、読まれて同じ気持ちになれたことが嬉しい✨