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QJKJQ の商品レビュー

3.4

116件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    32

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

    1

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2023/05/05

直木賞を獲った『テスカトリポカ』が大変面白かったので、著者の別作品に触れてみたいと思い手に取った1冊。江戸川乱歩賞作品ということもあり期待値は非常に高い。高かったのだが、それを超えるには至らなかったというのが率直な感想だ。 一家全員が猟奇殺人犯で、自身もその1人の亜里亜。しかし...

直木賞を獲った『テスカトリポカ』が大変面白かったので、著者の別作品に触れてみたいと思い手に取った1冊。江戸川乱歩賞作品ということもあり期待値は非常に高い。高かったのだが、それを超えるには至らなかったというのが率直な感想だ。 一家全員が猟奇殺人犯で、自身もその1人の亜里亜。しかし、何者かによって兄が惨殺され、母は失踪。冷静な素振りを見せる父に、彼女は疑いの目を向ける。果たして犯人は誰なのか。 トリックはあまりにも単純でこんなものかとガックリしたが、残りページに余裕があり、読み進めて行くと本作がミステリー作品の枠組みに収まらない巨大な構想を持ったものだと理解できてきた。 「人はなぜ人を殺すのか」「人殺しの特徴は」。犯罪学、心理学、人類学全ての領域で尽きることのない疑問。本作はその問いに答えを出そうとしている。 単一作品でみると面白い作品だった。しかし、『テスカトリポカ』と比較すると落ちてしまう。『テスカトリポカ』が異質な作品だったのか、それともその方向に舵をきったのか。著者の今後を"観察"していきたい。

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2023/04/01

がんばって半分まで読んだけど、途中で断念。 佐藤究の著書は、どちらかで言えば好きなほうですが、 わたしには、この本の面白さが分からなかった。

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2023/02/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スプラッタ作品かと思いきや。 連続殺人鬼の思考について研究した結果、特異な点が見られなかった。 あらゆる二面性を持っていることが、特殊ではなくごく一般的な特徴であるという結論に至り、狂った登場人物のなかでメインの殺人鬼がもっとも普通の人だった、というのがすごく怖かった。

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2023/02/12

出来の悪いスプラッター小説のような冒頭から一転、その隠された真実が徐々に明らかになるサスペンス要素にグッと引き込まれる。設定がややトンデモ感があり伏線が伏線らしくなく後半は破綻している気もしないではないが、扱うテーマに対して陰惨になり過ぎず現実と非現実の行き交う世界を巧みにかき分...

出来の悪いスプラッター小説のような冒頭から一転、その隠された真実が徐々に明らかになるサスペンス要素にグッと引き込まれる。設定がややトンデモ感があり伏線が伏線らしくなく後半は破綻している気もしないではないが、扱うテーマに対して陰惨になり過ぎず現実と非現実の行き交う世界を巧みにかき分けているのは佐藤究氏の特徴といえよう。多少グロい場面もあるがアクション要素もありエンターテイメント作品として非常に良質。

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2023/01/25

素直に面白かったが、難しくもあった。 真っ直ぐなミステリィではないのかなぁ? 「テスカトリポカ」を読んでみたいです。

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2023/01/20

現実は…ってなってから、一気にテンションが下がる。 結局よくわからない父娘の関係。 最後までよくわからない「QIKJQ」の意味。

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2023/01/16

テンポの良い猟奇的な序盤、面白そうと思ってると急展開、その後も緩急付けつつ急展開が何度か、着地しそうと思ったら着地せずで頭の整理に困った。途中、変に冗長に感じる箇所もあり、表現も含めて好みからは外れるかな。

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2022/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

殺し屋の家族。かと思いきや殺人犯の娘で、父は本当の父ではなくて、娘の虚言?妄想?が序盤のストーリーの展開を担っていたとは。

Posted byブクログ

2022/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何かちょっとよくわかんなかったな。家族全員殺人者だなんて、何なんだ?ファンタジー?と思ってたら、国家機関が殺人の研究をしているとか、本当のような嘘のような。いや、小説なんだからフィクションなんだけど。すごくスプラッターな感じもあったけど、やっぱ最後の謎明かし?のところは面白かった。鳩ポンがその立場?の人だったとは。でも結局自分が犯人ですと名乗り出るという流れもよく分かんない。まぁいきなり違う名前で放り出されても生きていきようがないというのは分かるけど。うーん、これが江戸川乱歩賞を取ったのかー。

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2022/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

p.24 シモニデスの記憶法▶︎イメージの結び付けで記憶する方法(道順とか) p.38 "家族。みんないったい何を考えているのか。右目と左目ほどに近くて、同じものごとをとらえているようでいて、だけど絶対にひとつに溶け合わない。それが家族だ。" p.42 絶後の畏怖=ダムナティオ・メモリアエ ▶︎古代ローマの究極の刑罰がダムナティオ・メモリアエ、記憶の破壊、その人物の生きた記録や痕跡やありとあらゆるものがなかったことにされる。▶︎地獄の季節(詩人ランボオ) p.44 "「誰かに告げ口するって言いだしたら、どうするつもりだったの」---- 「そのときは、亜李亜を殺したさ」" 何このセリフときめく p.54 慣性の法則---ただ慣れる。 慣れの法則 p.61 "前の一秒が安全なら、つぎの一秒もそうだと思いこむーーー" p.90 アエニグマ▶︎ラテン語で謎という意味 1家族の妄想話かと思いきや意外と政府とか絡んできて壮大な話だった。 旅に連れていく予定が面白くて読み終わっちゃった。

Posted byブクログ