QJKJQ の商品レビュー
江戸川賞受賞作でかつ、トヨザキ社長オススメってことで入手。少し考えれば分かりそうだけど、読むまでタイトルの意味すらちんぷんかんぷん。江戸川賞だからミステリなんだろな、ってくらいの予備知識からの取り掛かり。”殺人一家の事件録か~。ん、早速兄が殺されてしまって、その弔い戦?いやいや、...
江戸川賞受賞作でかつ、トヨザキ社長オススメってことで入手。少し考えれば分かりそうだけど、読むまでタイトルの意味すらちんぷんかんぷん。江戸川賞だからミステリなんだろな、ってくらいの予備知識からの取り掛かり。”殺人一家の事件録か~。ん、早速兄が殺されてしまって、その弔い戦?いやいや、どうやらのっけからこれ、信用ならざる語り手なのか?”みたいな感じで、初っ端からあっちこっちへ振り回される。でもそれが不快じゃなく、それぞれの面に対しても趣向が凝らされているから、こっちの興味は維持されたまま。最終的に国家がらみのプロジェクトにまで話は膨らんでいくけど、大げさ過ぎと思わされず、まあそれもアリなんちゃうって、納得させられてしまう語り口。受賞も納得(って、他の受賞作をあんま知らんけど)のクォリティでした。
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掴みは良かった。 後半は お、おう‥みたいな感じで乗り切れず、先は気になって読みつづけたものの、ラストもなんか‥ 著者はエンタメに転向といいながら、書きたいのは純文学なのでは? あと解説がつまらない。
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2018年106冊目。一家全員が殺人鬼という設定から醸し出る不穏さ。作品そのものの雰囲気はもちろん、繰り広げられる殺人鬼論とでも言うべき内容にもすっかり取り込まれました。
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家族全員が猟奇殺人犯。江戸川乱歩賞を受賞されたとき、色々と話題に上がっていたため気になっていた作品が文庫化されたので迷わず買い。 大体こういう結論なんだろうな、というのは半ばを過ぎた辺りで察しはつくと思う。よほど酷い斜め読みでもしなければ。ただこんなに細かい伏線まで張り巡らせて...
家族全員が猟奇殺人犯。江戸川乱歩賞を受賞されたとき、色々と話題に上がっていたため気になっていた作品が文庫化されたので迷わず買い。 大体こういう結論なんだろうな、というのは半ばを過ぎた辺りで察しはつくと思う。よほど酷い斜め読みでもしなければ。ただこんなに細かい伏線まで張り巡らせているとは思わなかったし、思っていた以上に規模の大きな話しだった。 設定だけみれば主人公、亜李亜の側には常に世界規模の組織がついて回っていたというわけで。 ある意味で叙述的なのかもしれない。 難点としては、傍点の回数と文字数が多いせいで目がチカチカしてしまった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
第62回江戸川乱歩賞受賞作。 単行本刊行当時もけっこう話題になっていた記憶があるが、噂に違わず面白かった。著者は以前、純文学分野で、いちどデビューしているそうで、その片鱗めいたものは特に主人公のモノローグに残っているような気がする。その辺りが単純にサスペンスを盛り上げるだけじゃない効果を生んでいるんじゃないだろうか。
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【あなたは「普通」ですかー?】 猟奇殺人を繰り返す家族。 長女の亜李亜は、ある日兄の死体を見つけてー。 中盤でほとんどの真相が明らかになったんじゃないかと思えば、そこからさらにテーマは深く…。 そんなにグロくもないので、敬遠せずどうぞ。
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