地球星人 の商品レビュー
淡々と書かれているけど、性的虐待や心理的虐待、暴力が内容としてあった。 最後はホラー。 でも何が正しいのかは分からない。
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読後だいぶ経ってるのに、終章の凄まじい展開はまざまざと思い出せます。 映像化はR18でも厳しい、むしろ映倫的にもバトロワ以上にNGモノじゃないでしょうか。 そんな怖気を奮うラストなのに、いっそ清々しいタッチでスピーディーに描いてくれちゃってるのが逆に爽快感かもしれません(嘘)
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⚫︎受け取ったメッセージ 「普通」って何? 「コンビニ人間」同様のテーマを感じるとともに、 そのいわゆる「普通」をいとも簡単に 破っても平気で生きている大人の「地球人」に対する皮肉 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 衝撃のラストにあなたの常識が破壊される!? 『コンビニ人間』をはるかに超えた、驚愕の芥川賞受賞第一作 なにがあってもいきのびること。 恋人と誓った魔法少女は、世界 = 人間工場と対峙する。 地球では「恋愛」がどんなに素晴らしいか、若い女はセックスをしてその末に人間を生産することがどんなに素敵なことか、力をこめて宣伝している。地球星人が繁殖するためにこの仕組みを作りあげたのだろう。私はどうやって生き延びればいいのだろう――。 ⚫︎感想 好きな人ができること、結婚すること、子どもを産むこと、孫の世話を喜んですること、会社で働くこと…一般的に「普通」であることが自然で幸せである。…という大多数の人間とは違う考えを持つこと自体許されないことの苦しさを書いた物語だと思った。全体的にぶっ飛んだ、コンビニ人間よりかなり攻めた物話だと思うが、村田沙耶香さんのテーマは一貫している。
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村田沙耶香さんの本、そんなに何冊も読んでないけど村田沙耶香らしさ、みたいなのが確かにあるように思う。 ポハピピンポボピア、の語感の気持ち悪さ。工場への反発とか極端過ぎるけど、現実社会の息苦しさ・普通への圧力みたいなものを煮詰めたらこうなるかもという地続きな感じが、気持ち悪くても読...
村田沙耶香さんの本、そんなに何冊も読んでないけど村田沙耶香らしさ、みたいなのが確かにあるように思う。 ポハピピンポボピア、の語感の気持ち悪さ。工場への反発とか極端過ぎるけど、現実社会の息苦しさ・普通への圧力みたいなものを煮詰めたらこうなるかもという地続きな感じが、気持ち悪くても読ませる。 幼少期から軽んじられたり虐げられたり押し付けられたり、そういうことからの救いが何も無かったりすると…と思うと怖い。
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村田沙耶香の世界観の極端さが好き。 地球星人の洗脳を受けていない夫,洗脳されたい奈月,洗脳されかけている由宇の3人が,最後は立派なポハピピンポボピア星人になっていた。彼らそれぞれの変化の様が清々しい… 世界観,思考が一般的にはズレた感じなんだと思うけど,読むのは一気で,村田沙耶香ワールドに引き込まれてしまった。
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怖い…とにかく、怖い。 児童虐待(性的虐待も含む)、ありとあらゆるハラスメント…。 世の中の悪意にさらされ、誰にも顧みられず、助けてもらえなかった子どもがどんな風に育ってしまうか。なんだかそんな当たり前な部分をむき出しで叩き込まれてしまった……と思ったら、突然世界が暗転する。 ”...
怖い…とにかく、怖い。 児童虐待(性的虐待も含む)、ありとあらゆるハラスメント…。 世の中の悪意にさらされ、誰にも顧みられず、助けてもらえなかった子どもがどんな風に育ってしまうか。なんだかそんな当たり前な部分をむき出しで叩き込まれてしまった……と思ったら、突然世界が暗転する。 ”どうかしてしまった”人は、”どうかしてしまった”仲間を見つけると、何をしでかすか本当に分からない……。 もう常識も倫理も何もかも崩壊してしまうんだよ、”どうかしてしまう”っていうことは…。 怖い…本当に怖い……。 食人に男性妊娠…にんしん…?????? 間違いなく、著者最高の問題作。
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これは…どんなイヤミス作品よりも衝撃的で人に気軽にお薦めできない作品。 とても共感できる部分もあるし、 まったく意味がわからない部分もある。 読めば読むほどその繰り返しでこの世界から早く解き放たれたいのに、なぜかページをめくる手は止まらず、あっという間に読了。 そして空いた口が塞がらない… 奈月はとっても感受性が豊かな子どもだったんだろうけど、毒親と意地の悪い姉のせいでそれが間違った方向に育ってしまい、イマジナリーフレンドといとこの由宇の存在だけを糧に“生き延びる”。 子どもの頃から、普通に生活して生きていくことを「生き延びる」という表現をし、降りかかる辛い状況を“私は違う星の生き物だから、理解できないこの世界(地球)の人たちの行動はあって仕方ない事なのだ”と自分の中でストーリーを作り上げて信じ込んでいる所がもう、いたたまれない。 そして、大人になり、結婚して、「あの頃の私はああいう風にしか自分を守れなかった」とならずに、そのまま大人になっていて、なんの因果か、夫になった男ももっと精神を病んでいて共依存し、最後は由宇も一緒に3人で人としてやってはならない最大の禁忌を犯し、堕ちていく、、、 この3人の最大の原因は“毒親”だと感じた。 由宇のことは深く描かれていなかったけれど、きっとひどい虐待を受けていたのだろう。 親戚の人たちはまともな人もいたから、奈月や由宇の家族関係がおかしい事もきっと気づいていただろうに、そこは見て見ぬふりだったんだろうな。 そこは人間の狡さや汚さがうまく表せているなと感じる。 口では綺麗事言えるもんねっていう。 性犯罪をしていたイケメン塾講師だって、外ヅラの良さで結局ウラの顔は誰もわからないまま。 読み終わってからの余韻がすごい。 そしてこれを誰かと分かち合いたちのに誰にも薦められない。。 なんて不思議なお話しなんだ!
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うわぁ。うわぁあああああ。 叫び出したくなった。 これが村田沙耶香の世界か。 抉られる、というか、 絶対にこの人の文章からしか受けない衝撃がある。
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衝撃。 最初は子どもの頃の甘い恋かと思いきや、思いもしない方向に物語は進んでいく。 この作者の本は初めてだったが、そうか、これが作風か、と。他の作品も読みたくなった。 普通とは?普通じゃないとは? 異常とは?異常じゃないとは? 普通に染まれず、常識を共有できなかった者の話。...
衝撃。 最初は子どもの頃の甘い恋かと思いきや、思いもしない方向に物語は進んでいく。 この作者の本は初めてだったが、そうか、これが作風か、と。他の作品も読みたくなった。 普通とは?普通じゃないとは? 異常とは?異常じゃないとは? 普通に染まれず、常識を共有できなかった者の話。 普通じゃないはずなのに、なぜか共感してしまう不思議。 終盤以外は、主人公に共感していた。
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今回の村田沙耶香さんの作品、、、すごく意味がわからなかった。笑笑 毒親に育てられ、ボハピピンポポピア星人に現実逃避してる感があるよね。 何にせよ、最初から少し気持ち悪いシーンは多かったが、 後半、過激なシーンが多くて、だいぶ、気持ち悪かったな〜。。。
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