地球星人 の商品レビュー
「コンビニ人間」同様、この世の中で「普通」に生きる事の難しさについてが主題かと思いますが、500倍くらいぶっ飛んでるしグロテスクでした。この物語で言うなら、私的にはポハピピンポポビア星人より地球星人の方が生理的に受け付けませんでした。奈月の家族が本当に無理だったし、夫側の両親も心...
「コンビニ人間」同様、この世の中で「普通」に生きる事の難しさについてが主題かと思いますが、500倍くらいぶっ飛んでるしグロテスクでした。この物語で言うなら、私的にはポハピピンポポビア星人より地球星人の方が生理的に受け付けませんでした。奈月の家族が本当に無理だったし、夫側の両親も心底気持ち悪く胸糞でした。最後のカオスシーンより、地球星人の洗脳の方がグロいです。 奈月も夫も由宇も可愛いと思いました。 人には気軽にお勧めできませんが私は好きです。
Posted by
「コンビニ人間」依頼、4年ぶり2回目の村田沙耶香作品。 イケメン伊賀崎先生(塾のバイト学生)のダメダメな性癖は罰されて同然だし(優秀な日本の警察が意識朦朧の小学生の犯行に辿り着かないのは意外だが)、このPTSDの影響を差し引いたとしても、主人公の奈月と、従兄弟の由宇と、偽装結婚...
「コンビニ人間」依頼、4年ぶり2回目の村田沙耶香作品。 イケメン伊賀崎先生(塾のバイト学生)のダメダメな性癖は罰されて同然だし(優秀な日本の警察が意識朦朧の小学生の犯行に辿り着かないのは意外だが)、このPTSDの影響を差し引いたとしても、主人公の奈月と、従兄弟の由宇と、偽装結婚相手の智臣の三人の世界観を理解するのは難しかった。発達障害の一種と纏めるのは簡単かもしれないけど、その辺の平然と生きているように見える普通(?)の人の頭の中が、実はこんなふうだ、と思うと衝撃的だ。
Posted by
衝撃しかない、、、言葉にならない作品でした。 人と違うことを認めてもらえることが難しいときの最上級の状況がこれなんだなと思ったし、それにしては極端すぎるなとも思った。いい言葉が出ないけど、ほんとうに衝撃過ぎた作品でした。 村田先生の世界観が、より一層強く感じられました。
Posted by
先日、村田 沙耶香さんのチャーミングなエッセイ「となりの脳世界」を読み終わり、ホンワカとしていた後に読んでしまったこの作品。 おぞましい性犯罪と何回読んでも言いにくいポハピピンポボピア星人、リアルとファンタジーの融合した作品だと思い読み進めて行くと終盤ではホラー全開。 あまり...
先日、村田 沙耶香さんのチャーミングなエッセイ「となりの脳世界」を読み終わり、ホンワカとしていた後に読んでしまったこの作品。 おぞましい性犯罪と何回読んでも言いにくいポハピピンポボピア星人、リアルとファンタジーの融合した作品だと思い読み進めて行くと終盤ではホラー全開。 あまりのグロテスクさに気持ち悪さを感じて薄目&遠目で読んでしまった。 社会に蔓延する常識や価値観に対し抵抗する奈月、奈月の夫の智臣、由宇の三人もクレージーだが地球星人の面々もみんな壊れていた。 注:本書は食事の前後には読まない事を強くオススメします。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読了2回目です。村田沙耶香先生の小説は、最初に「コンビニ人間」次に「生命式」、その次にこちらを読ませていただきました。「コンビニ人間」より更に、遥かにぶっ飛んだ作品ですので、まずは「コンビニ人間」から始めて慣らしてから読むことをおすすめします。 親からの差別、大人からの性被害、最初の方はひたすらに主人公の女の子が可哀想で…。現実世界にも大人から性虐待されている子どもはとても多いと思います。日本では性犯罪の処罰も悔しいくらい軽い。そんな中で、伊賀崎先生がきちんと報いを受けたところでは溜飲が下がりました。「大人は子供を性欲処理に使うのに、子供の意思でセックスをしたら馬鹿みたいに取り乱している。笑えて仕方なかった」村田沙耶香先生の描く “普通ではない“主人公は、子どもの頃から1歩引いたところから冷静に世界を見つめているのが切ない。 最後はもうカオスですが、辛い思いをしてきた奈月が幸せならハッピーエンドです。ところどころくすりとするシーン(奈月の夫が「僕、祖父とセックスしてみようと思うんだ」と唐突に言い出したシーンが特に好きです)もあったり、読みどころがたくさんで伝えきれないので是非読んでいただきたいです。
Posted by
村田紗耶香という作家は、たぶんデビュー作くらいから、芥川賞まで、ずっと読み続けてきましたが、さすがにこの作品には、ギブ・アップでした。 ほかに言うことが思いつかないので、ブログの蘊蓄もありません。意識にのめりこんで、宇宙へ、といえば聞こえがいいですが、ぼくには、単なる倒錯にし...
村田紗耶香という作家は、たぶんデビュー作くらいから、芥川賞まで、ずっと読み続けてきましたが、さすがにこの作品には、ギブ・アップでした。 ほかに言うことが思いつかないので、ブログの蘊蓄もありません。意識にのめりこんで、宇宙へ、といえば聞こえがいいですが、ぼくには、単なる倒錯にしか思えません。お書きになるのは自由ですから、文字通り、余計なお世話でしょうが、つまらない物語化はおやめになったほうがいいような気がしました。なんだか、底が割れてメルト・ダウンしてしまっているような印象でした。
Posted by
不思議な世界観だった、秩序とか普通の概念が壊されるようで読んでいて怖かったけど読み始めると止まらない、、 はじめは奈月と由宇の恋愛にドキドキしていたけど、気がついたら合理的を求めるあまりに奈月たちが狂っていく様が、刺激的すぎてなんとも言えない気持ちになった。 高校生くらいの自分だ...
不思議な世界観だった、秩序とか普通の概念が壊されるようで読んでいて怖かったけど読み始めると止まらない、、 はじめは奈月と由宇の恋愛にドキドキしていたけど、気がついたら合理的を求めるあまりに奈月たちが狂っていく様が、刺激的すぎてなんとも言えない気持ちになった。 高校生くらいの自分だったら多分刺激が強すぎて怖くて読めないと思う、、 私自身が型にはまった人生を送ってるからか、次は何をしでかすんだろうと思うと読み進めずにはいられなくておもしろかった 私は地球星人のままでいいと思う反面、奈月たちの合理的すぎる行動に共感する部分もあって、読んでよかったなあと感じた
Posted by
読み始めた時は主人公の環境がひどくてつらくてしんどかった。子供の無力さと大人の身勝手さが詰まってた。 中盤の「地球星人として洗脳されて工場に行く」的な話はかなり共感できるところがあって面白かった。私も、いつまで生きのび続ければいいのかなって日々思う。まだ洗脳されきってないのかも...
読み始めた時は主人公の環境がひどくてつらくてしんどかった。子供の無力さと大人の身勝手さが詰まってた。 中盤の「地球星人として洗脳されて工場に行く」的な話はかなり共感できるところがあって面白かった。私も、いつまで生きのび続ければいいのかなって日々思う。まだ洗脳されきってないのかも。 と思ったら終盤はぶっとんでた。振り切ってた。どう解釈すれば良いのか今もわからない。 「多数派の意見が常識として、正しいものとして押し付けられてしまうこの世の中の生きづらさ」がテーマではあるけど、切り口が予想外すぎる。
Posted by
これはディストピアか、ユートピアか。 ラストスパートは胃に何も入っていない時に読んだ方がいい。モラルをことごとく裏切っていく村田沙耶香さんが好きです。彼女の中でただ「合理的」を追い求めたら、こんなファンタジーになったという、ただそれだけなんだろうなあ。
Posted by
大幅に振り切ってるお話。 気持ち悪くて何度も眉間にシワを寄せながら、 気づけば一気読みしてました。 正常と異常とが 何が何だか分からなくなりましたが、 とりあえず自分は自分の正常を生きようと、 そう思いました。
Posted by