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地球星人 の商品レビュー

3.6

301件のお客様レビュー

  1. 5つ

    57

  2. 4つ

    96

  3. 3つ

    93

  4. 2つ

    25

  5. 1つ

    12

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2024/09/12

題名から、ライトノベルかと思いきや、深刻で悍ましいストーリーだった。受け入れてもらえない環境と、その環境のせいなのか生まれつきの性格か、適応できない幼少期の生活が、人と自分の違いへの思い込みに嵌っていく。地球星人は、繁殖のみ使命としたつまらないものであり、もっと自由な俯瞰できる立...

題名から、ライトノベルかと思いきや、深刻で悍ましいストーリーだった。受け入れてもらえない環境と、その環境のせいなのか生まれつきの性格か、適応できない幼少期の生活が、人と自分の違いへの思い込みに嵌っていく。地球星人は、繁殖のみ使命としたつまらないものであり、もっと自由な俯瞰できる立場にいる異星人のような生き方が望ましいと。しかし生き延びるためには食べねばならぬ。どんなことをしても生き延びねばならぬ。そして、地球星人が言うところの狂人となる。2024.9.12

Posted byブクログ

2024/08/28

序盤はあれ?普通の小説だなと思ったらだんだん村田ワールドへ.. 面白かった、完全に常識を抜け出した人間の自由さはここまでくるか 地球星人とポハピ..ピア?星人のどっち側で読むかで悲劇にも喜劇にもなる 比較的とっつきやすい村田作品でした!

Posted byブクログ

2024/08/25

なんでしょう? わかるようでわからない、共感したいようでできない世界観 常識やまわりに縛られて生きていく窮屈さはわからないでもない 子どもの頃は「自分以外はロボットだ」と思ってた時期もある 自由に生きられない気持ちもわからないでもない でも地球上で異星人として暮らしていく道は...

なんでしょう? わかるようでわからない、共感したいようでできない世界観 常識やまわりに縛られて生きていく窮屈さはわからないでもない 子どもの頃は「自分以外はロボットだ」と思ってた時期もある 自由に生きられない気持ちもわからないでもない でも地球上で異星人として暮らしていく道は……? なかなかに異質な物語

Posted byブクログ

2024/08/17

郷にいれば郷に従え、という言葉があるが、地球で生きる以上地球の(あるいは人間の)「常識」に従え、ということか。 違和感を覚えても、納得がいかなくても、その場所で生きる以上その土地(地球)の「常識」を受け入れるしかない。それができなければ、「あなたたちは……人間か……」と言われるよ...

郷にいれば郷に従え、という言葉があるが、地球で生きる以上地球の(あるいは人間の)「常識」に従え、ということか。 違和感を覚えても、納得がいかなくても、その場所で生きる以上その土地(地球)の「常識」を受け入れるしかない。それができなければ、「あなたたちは……人間か……」と言われるような存在になってしまう。 どうせ地球で生きなければいけないなら、余計なことを考えず、「常識」に従うのが楽だし得なのだろうが、そう簡単に違和感を捨てられない人がいる。おそらくこの作者もそうなのだろう。 この作品をどう評価していいのか、わからない。私に評価できる範疇を超えている。それで、星3つにする。

Posted byブクログ

2024/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ああ、そうだった! この人の作品は芥川賞を受賞した「コンビニ人間」しか読んでなかったが、その時も読み終わった後、何か言い知れぬ気持ちの悪さを感じてしまったのだった。今回はそれどころか、もっと酷い相当にグロい作品だと思ってしまった。 そして前に投稿した「コンビニ人間」の感想をもう1度読み直してみたが、我ながらなんてまあ浅い読み方で、薄っぺらな感想なんだろうと思ってしまった。 まぁ、しょせんただ単に読書が好きなだけのど素人。私の書く読書感想文なんてそんなもんだ。 この作品を読んで感じたことは、この人の作品に登場する主要人物は、皆んな何処か「壊れている」。と思った。 今のところ2冊しか読んでないので偉そうなことは言えないが、少なくともこの2冊を読んだ限りにおいては、主人公やその親、友人たちもそして家族だけでなく世間のいわゆる「常識的な人たち」も壊れている。そう思ってしまった。 主人公の、人間としての「異常さ」は、周囲の人たちの共有しているが故に長年「正常」と思わられてきた小さな「異常」の集まりとは違う、別次元にある「正常さ」なのかも知れない。などと私自身よく分からない変な感覚になってしまった。 今どき「女の幸せ」は結婚だとか、白馬の王子様が、なんて言う人はいるかもしれないが少ないだろうと思う。でも、「好い人いないの?」とか「結婚は?」とか聞く人は多いかもしれない。恋愛や結婚にも、出産、子育てにも興味の無い、価値を見出だせない人たちもいるかもしれない。人はそれぞれだ!価値観もそれぞれだ! そう考えると、この世界は人間工場かもしれない、恋が出来ない人は洗脳されて繁殖のための行為をやらされるシステムになっていると言う主人公のいる、この作品の異常な世界観もありだろうと思う。 ただ私は洗脳された「地球星人」であり、決して「ポハピピンポボピア星人」ではない。そしてそのことを「良し」と思っている。だから、ついこの作品をグロいと思ってしまう。もっと感覚が鋭く、もっと読解力のある人なら、この作品の「良さ、素晴らしさ」を教えてくれるかも知れないが。

Posted byブクログ

2024/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

奈月のお母さんがとんでもなくひどい親、伊賀崎先生の性的虐待(犯罪)がひどい、で、奈月の人生どうなるのかな、好転してくれたらいいな、と思いながら読んでたら…、なにがなにが、だんだん浮世離れした話になってきて、凡人にはついて行くのが大変な話になっていきました(笑) でもおもしろかったです。村田沙耶香さんの作品初めて読んだので、また他の作品も読んでみたいです。

Posted byブクログ

2024/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

地球星人 村田沙耶香 ∞----------------------∞ 奈月への虐待が酷すぎて、序盤から読み進めることに戸惑う。塾の先生がとにかく気持ち悪い。親も身勝手で姉は家族を振り回す1番のモンスター。この中で自分は宇宙人だから家族水入らずの邪魔しちゃいけないとか思ってるって、結構泣ける話だが。 自分は宇宙人(ポハピピンポボピア星人)だと、大人になっても疑わない奈月。その後結婚した相手の智臣さんも奈月並にぶっ飛んでる。2人は制限の多い夫婦だけど、この2人意外とお似合いじゃないか!?そこに由宇も混ざって幸せな生活を送る。 冬になると、山を降りていく地球星人とは別に残ってものを盗んで生活をしていく彼ら。食べ物が無くなった時に行き着く先は... 生き延びるにはそうするしかないこともあるけど、なーんか違う。 命令に従って生きるとか言うのは「コンビニ人間」を思い出す。そういうのが楽だと思ったら工場で作られた地球星人なのかも。 そういえば、著者も宇宙人らしい。 2024/05/07 読了(図書館)

Posted byブクログ

2024/04/26

子供の命は自分のものじゃないよ、 大人が握ってる。お母さんに捨てられたらご飯が食べられないし 大人の手を借りないと どこにも行けない。子供はみんなそうだよ だから大人になるまで頑張って 僕たちは生き延びるんだ。

Posted byブクログ

2024/02/25

2024.2.25 読了 これは。。すごいよ。すごい衝撃作。村田沙耶香さんでしか味わえない後味。最高です。最後の方、オエってしながら読みました。

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2024/02/10

あなたもきっとポハピピンポボピア星人 ってな事で、村田沙耶香の『地球星人』 xiangyuちゃんが読んでて気になって読んだが、ヤバいね きっと地球上には宇宙人だらけなんじゃないかなって思わせる感じ。 内容はグロい所も有るけど、宇宙人にしてみたらなんて事無い無感情の一部なん...

あなたもきっとポハピピンポボピア星人 ってな事で、村田沙耶香の『地球星人』 xiangyuちゃんが読んでて気になって読んだが、ヤバいね きっと地球上には宇宙人だらけなんじゃないかなって思わせる感じ。 内容はグロい所も有るけど、宇宙人にしてみたらなんて事無い無感情の一部なんじゃろうかと……。 過去のトラウマや妄想が酷い人は、社会(人々)との繋がりが薄いと地球星人から変化して宇宙人に成ってしまうんじゃろうなぁって感じました 2019年34冊目

Posted byブクログ